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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

「家で最期を迎えたい」という願いに、家族はどう向き合えばいい?

「できれば家にいたい」病院のベッドの上ではなく、長年過ごしてきた自分の家で、家族に囲まれて最期を迎えたい。そう望む方は、思った以上に多くいます。

でも、その言葉を聞いた家族はどうすればいいか、戸惑ってしまうこともあります。「何かあったら怖い」「私たちだけで本当に支えられるだろうか」「お願いを聞いてあげたいけど、どこから始めればいいかわからない」そんな気持ちを抱えながらも、一人で悩んでいる家族は少なくありません。

この記事は、「家で最期を迎えたい」という願いを持つ本人とご家族に向けて、在宅での看取りがどのようなものか、何を準備すればいいか、どんな人たちが支えてくれるかを、OUR訪問看護ステーションが誠実にお伝えするものです。難しい話ではなく、一緒に考えていく入口として読んでいただければうれしいです。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

「家にいたい」という気持ちは、わがままじゃない

在宅での看取りを希望する方が増えています。厚生労働省の調査でも、「最期を迎えたい場所」として自宅を希望する方が多数を占めています。それは当然のことで、住み慣れた家、使い慣れた茶碗、庭の木の緑、毎朝のコーヒーの香りその人が「その人らしい」と感じられる場所で最期を迎えることには、とても大きな意味があります。

一方で、「家にいたい」という気持ちをご家族に伝えることをためらう方もいます。「迷惑をかけたくない」「家族に負担がかかる」という遠慮からです。

でも、OURで在宅看取りに関わってきた看護師たちは、こんな場面を何度も経験してきました。「最後は家で過ごせてよかった」という本人の言葉と、「ここで看取れてよかった」という家族の涙が、同じ空間に重なる瞬間を。

その願いを叶えることは、家族だけでやりきることではありません。専門家と一緒に、少しずつ形にしていくものです。


在宅での看取りって、実際どういうもの?

「在宅看取り」と聞くと、特別な医療設備が必要なのでは、と思う方もいるかもしれません。でも実際には、特別なことではなく、その人の日常の延長線上にあるものです。

在宅看取りの基本的な流れ

在宅での看取りには、主に次の人たちが関わります。

訪問診療医(在宅医):週1〜2回程度自宅に来て、状態を診て、必要な薬を処方します。急変時にも連絡を受けて対応します。

訪問看護師:週数回訪問し、体の状態を観察・ケアします。痛みのコントロール、体の清潔、呼吸の楽な姿勢など、生活に寄り添ったケアを担います。夜間・休日もオンコールで相談できます。

ケアマネジャー:介護保険のサービス全体をコーディネートします。訪問介護・福祉用具の手配なども調整します。

この3者が連携することで、「何かあったとき」に迅速に動ける体制が整います。

最期のとき、何が起きるの?

自宅で亡くなった場合、事前に訪問診療医が「在宅での自然な経過による死亡」と判断していれば、救急車を呼ぶ必要はなく、警察が介入することもありません。訪問診療医が自宅に来て、死亡診断書を書いてくれます。

「突然のことで救急車を呼んでしまう」という心配をされる方が多いのですが、事前に主治医・訪問看護師と「こういう状態になったらどうする」という対応の取り決めをしておくことで、慌てずに本人の意思に沿った対応ができます。


家族が「不安」に感じること、正直に答えます

在宅看取りを考えている家族が感じる不安は、とても自然なものです。OURへの相談でよく聞かれることに、率直にお答えします。

「苦しそうにしていたら、どうすればいいの?」

これが一番多い不安です。終末期には息が荒くなったり、眠りが深くなったりする変化が起きますが、これは自然な経過であり、必ずしも苦しんでいるわけではありません。

ただ、「苦しそう」と感じたときに一人で抱え込まなくていいよう、OURでは24時間いつでもオンコールで連絡を受けています。「今こんな状態なんですが、大丈夫でしょうか」という電話だけでも、家族の不安はずっと小さくなります。

「私たちだけで、本当に支えられるの?」

家族だけで支えるのではありません。訪問診療医・訪問看護師・ケアマネジャー・ヘルパーなど、チームで支えます。家族の役割は「そこにいること」と「本人の好きなものを用意すること」それだけで十分です。

「やっぱり途中で病院に変更することもできる?」

できます。在宅看取りを選んでも、途中で気持ちが変わって入院を選ぶことは何もおかしくありません。「在宅で頑張ったけれど、体の管理が難しくなってきた」「家族が限界になってきた」という状況で入院を選ぶことは、失敗ではありません。その判断を一緒に考えるのも、OURの役割です。


「今はまだ元気」な段階で話しておきたいこと

在宅看取りについて話し合うのは、「もう長くない」という段階になってからだと、本人が自分の気持ちを十分に伝えられないことがあります。まだ元気なうちに、少しだけ話しておけることがあります。

本人に聞いてみてほしいこと:

  • どこで過ごしたいか(家・施設・病院)
  • どんな状態で過ごしたいか(痛みを取ることを優先したい、意識がある状態でいたいなど)
  • 延命措置についての気持ち(胃ろう・人工呼吸器・心肺蘇生について)
  • 最期に会いたい人、会ってほしくない人
  • 好きな食べ物、聞きたい音楽、見たい景色

これらは「縁起でもない話」ではなく、その人らしく最期を迎えるための大切な準備です。「もしのときのこと、少し聞いておいていい?」という一言から、自然に話せることがあります。


OURが在宅看取りで大切にしていること

OURでは在宅での看取りに関わるとき、「その人らしさを最後まで守る」ことを軸にしています。

医療者として体の状態を管理することはもちろんですが、「好きな音楽を流してほしい」「孫に会わせてあげたい」「最後にお風呂に入りたい」。そんな本人の言葉を大切にしながら、できることを一緒に考えます。

訪問看護師は体のケアをしながら、本人の「今日どうだった?」に耳を傾ける存在でもあります。専門職として関わりながら、その人の日常の一部になる。それがOURの在宅看取りへの関わり方です。

在宅看取りを希望しているが何から始めればいいかわからない、という方はOUR(0985-77-8266)にご相談ください。まだ具体的に決めていない段階でも、「こういうことが気になっている」という話を聞かせていただくだけで大丈夫です。


よくあるご質問

在宅での看取りを希望していますが、どこに相談すればいいですか?

まずかかりつけ医に「できれば自宅で過ごしたい」という気持ちを伝えてみてください。在宅看取りに対応している訪問診療医を紹介してもらえます。訪問看護については、OURに直接ご連絡いただいても構いません。ケアマネジャーがすでにいる場合は、ケアマネジャーに相談することでサービス全体を調整してもらえます。

介護保険や医療保険は、在宅看取りにも使えますか?

はい。訪問看護・訪問診療・訪問介護・福祉用具の貸与など、在宅での療養に必要なサービスの多くは介護保険または医療保険で利用できます。ターミナルケア(終末期ケア)に特化した加算もあり、一定の条件のもとで手厚いサービスが受けられる制度があります。詳しくはケアマネジャーまたはOURにご確認ください。

一人暮らしでも、在宅看取りはできますか?

一人暮らしの方の在宅看取りは、サポート体制の整え方が重要になります。訪問診療・訪問看護・ヘルパーを組み合わせ、緊急時の対応プランを作ることで実現できるケースがあります。「一人だから難しい」とあきらめる前に、まず相談してみてください。状況によって可能かどうか、一緒に考えます。

看取りの直前・直後、家族は何をすればいいですか?

看取りが近づいたとき、家族にしてほしいことは「そこにいること」です。手を握る、好きな音楽をかける、昔話をする——それだけで十分です。亡くなった後は、まず訪問診療医に連絡します。事前に対応プランを取り決めてあれば、慌てることなく落ち着いて対応できます。OURでは看取り後のご家族のケア(グリーフサポート)についても、できる範囲でお声がけしています。

在宅看取りを選んだことを、後悔することはありますか?

OURが関わってきた看取りの中で、「家で最期を迎えさせてあげられてよかった」という言葉はとても多く聞かれます。一方で、「もう少し早く相談しておけばよかった」という声もあります。後悔を最小限にするために、早めに気持ちを話し合い、専門家と一緒に準備しておくことが大切です。


よくある質問

訪問看護を始めるにはまず何をすればいいですか?

①主治医に「訪問看護を使いたい」と相談し、訪問看護指示書を発行してもらう、②介護保険を使う場合はケアマネジャーに連絡、③OURにお電話(0985-77-8266)またはお問い合わせフォームでご連絡いただく、という3ステップです。

訪問看護でできることとできないことを教えてください。

【できること】バイタル測定・健康状態の観察、服薬管理・指導、点滴・注射・創傷処置、カテーテル管理、吸引・人工呼吸器管理、リハビリ(PT・OT)、ターミナルケア・看取りサポート、家族への介護指導。【できないこと】医師の診察・診断・処方(主治医が行う)、身の回りの生活援助のみ(訪問介護の担当)。

訪問看護師はどんな資格を持った人が来ますか?

訪問看護師は看護師(保健師・助産師を含む)または准看護師の資格を持ちます。OURではさらにPT・OTが在籍しており、リハビリが必要な方にも対応しています。全員が厚生労働省の精神保健研修を修了しています。

訪問看護師はどのくらいの頻度で来てもらえますか?

介護保険では週1〜4回程度、医療保険では週3回が原則(別表7疾患は無制限)です。特別訪問看護指示書があれば毎日(週7回)の訪問も可能です。状況に応じてOURと主治医で相談して決めます。

一人暮らしの高齢者でも訪問看護は利用できますか?

はい、むしろ一人暮らしの方こそ訪問看護が重要です。定期的な健康観察・服薬管理・転倒予防などをOURの看護師がフォローします。緊急時には24時間のオンコールで対応します。

訪問看護で精神的なサポートも受けられますか?

はい。訪問看護師は身体的ケアとともに、療養中の不安・孤独感などの精神的サポートも行います。OURでは精神科経験を持つスタッフが在籍しており、メンタルヘルスのサポートにも力を入れています。

まとめ

  • 「家で最期を迎えたい」という願いは、決してわがままではない
  • 在宅看取りは家族だけでやりきるものではなく、訪問診療医・訪問看護師・ケアマネジャーのチームで支えるもの
  • 「苦しそうにしていたら」「途中で病院に変更したくなったら」という不安も、事前に話し合うことで小さくできる
  • まだ元気な段階で、本人の希望を少しずつ聞いておくことが「その人らしい最期」につながる
  • OURは体のケアだけでなく、本人の言葉を大切にしながら関わる

今日できる一歩:「もしのときのこと、少し話しておいていい?」と、今日か今週、家族に声をかけてみてください。OUR(0985-77-8266)への相談は、決めていない段階でも歓迎しています。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

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この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。