パーキンソン病と診断されたご本人や、ご家族から「訪問看護でリハビリを受けられる?」「医療保険は使える?」というご相談を宮崎市のOUR訪問看護ステーションにもよくいただきます。この記事では、パーキンソン病に特有の保険制度の優遇から、進行ステージ(ヤール分類)別のリハビリ内容、費用の目安まで、認定作業療法士の代表がわかりやすく解説します。

パーキンソン病は医療保険で週4回以上の訪問看護が受けられる
パーキンソン病は、厚生労働大臣が定める疾病等(別表第7)に含まれる神経難病です。この指定により、通常の訪問看護にある「週3回まで」という回数制限が撤廃され、医療保険で週4回以上の訪問看護を受けることができます。
介護保険と医療保険の両方をお持ちの方でも、パーキンソン病の場合は医療保険が優先されます。これは介護保険と比べて手厚いサービスを受けやすくなる、大きなメリットです。
| 項目 | 通常の訪問看護 | パーキンソン病(別表第7) |
|---|---|---|
| 適用保険 | 原則 介護保険 | 医療保険(優先) |
| 週の訪問回数 | 週3回まで | 週4回以上も可 |
| 複数ステーション利用 | 原則1か所 | 2か所まで同時利用可 |
| 自己負担割合 | 1〜3割 | 1〜3割(高額療養費適用) |
また、状態が悪化した際には特別訪問看護指示書が発行されることで、最長14日間(月2回まで)の毎日訪問も可能になります。
0985-77-8266(受付 平日8:30〜17:30)
ヤール(重症度)分類別・訪問看護とリハビリの関わり方
パーキンソン病の重症度は「ヤール(Hoehn & Yahr)分類」でステージ1〜5に分類されます。OURでは、このステージに合わせてリハビリ内容・訪問頻度・支援内容を個別に設定しています。
| ヤール分類 | 主な症状 | 訪問看護・リハビリの内容 |
|---|---|---|
| 1度(軽度) | 体の片側のみに振戦・筋固縮 | 姿勢指導・歩行訓練・転倒予防・運動習慣の確立 |
| 2度 | 両側に症状、日常生活は概ね自立 | LSVT BIG・関節可動域訓練・外出支援・服薬管理指導 |
| 3度 | 軽度〜中等度のバランス障害、転倒リスクあり | バランス訓練・住環境整備・介護者への指導・嚥下評価 |
| 4度 | 日常生活に支障、歩行は補助具が必要 | ADL介助指導・福祉用具調整・褥瘡予防・介護負担軽減支援 |
| 5度(重度) | 車椅子・ベッド上生活、介助が必要 | 拘縮予防・呼吸管理・経管栄養管理・ターミナルケア |
重要なのは、早期からリハビリを開始するほど進行を緩やかにできるという点です。ヤール1〜2度の段階から訪問リハビリを取り入れることで、自立した生活期間を長く保つことができます。
作業療法士・理学療法士が行う訪問リハビリの具体的な内容

OUR訪問看護ステーションでは、代表の中田富久(認定作業療法士)をはじめ、理学療法士・作業療法士が在籍しています。パーキンソン病のリハビリで特に重点を置いているのは以下の内容です。
① LSVT BIG(大きな動きの運動療法)
パーキンソン病では「動きが小さく・遅くなる」という症状が特徴的です。LSVT BIGは、意識的に大きな動きを繰り返すことで神経回路を再活性化させる、エビデンスに基づいた運動療法です。自宅でできる継続的な自主訓練プログラムもあわせて指導します。
② 歩行・バランス訓練
パーキンソン病特有の「すり足」「小刻み歩行」「突進現象」を改善するため、視覚・聴覚刺激を使った歩行訓練を行います。床にテープでラインを引く、リズム音楽に合わせて歩くなど、ご自宅の環境を活かした実践的な訓練です。
③ 嚥下(えんげ)訓練・誤嚥予防
パーキンソン病が進行すると嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。看護師・作業療法士による嚥下状態の観察・口腔体操の指導を行い、安全な食事姿勢や食形態の調整についてもご家族に説明します。必要に応じて言語聴覚士のいる医療機関との連携もサポートします。
④ 住環境の整備・転倒予防
転倒はパーキンソン病の大きなリスクです。ご自宅を実際に確認しながら、手すりの設置場所・段差解消・照明の確保などを提案します。福祉用具の選定・導入も一緒にサポートします。
⑤ 服薬管理と症状観察
パーキンソン病の治療薬は、服薬タイミングがリハビリ効果に直結します。ON時間(薬が効いている時間帯)に合わせてリハビリを実施し、主治医と情報共有しながら薬の効果を最大化できるようサポートします。
費用の目安と医療保険・介護保険の選び方
パーキンソン病(別表第7)の訪問看護は医療保険が優先されますが、状況によって費用が異なります。
| 訪問時間 | 医療保険(3割負担の場合) | 介護保険(1割負担の場合) |
|---|---|---|
| 30分未満 | 約780円〜 | 約310円〜 |
| 30分〜1時間未満 | 約1,500円〜 | 約470円〜 |
| 1時間〜1時間30分未満 | 約2,100円〜 | 約580円〜 |
※上記は概算です。加算(緊急時・特別管理・夜間など)や交通費が別途かかる場合があります。高額療養費制度を利用することで月の自己負担に上限が設けられます。正確な費用はお気軽にお問い合わせください。
宮崎市でパーキンソン病の訪問看護を始める流れ
訪問看護の利用開始はシンプルな流れで進みます。
- 主治医に相談:訪問看護を利用したい旨を伝え、「訪問看護指示書」を依頼する
- ケアマネジャーに連絡(介護保険をお持ちの場合):ケアプランへの組み込みを依頼する
- OURにご連絡:電話またはフォームでご相談。担当スタッフが詳細をヒアリングします
- アセスメント訪問:担当看護師・療法士がご自宅を訪問し、状態を評価してケアプランを作成
- 訪問開始:週1〜複数回の訪問を開始。状態に合わせて頻度・内容を調整します
OUR訪問看護ステーションは宮崎市全域・国富町・綾町・新富町を対応エリアとしています。「どこに相談すればいいかわからない」という段階からお気軽にお問い合わせください。
実際にOURのスタッフに聞いてみませんか?
無料相談フォームはこちらよくある質問
- Q. パーキンソン病で訪問看護は医療保険で受けられますか?
- はい、受けられます。パーキンソン病は別表第7に該当するため、年齢・要介護度に関係なく医療保険で週4回以上の訪問看護を利用できます。
- Q. パーキンソン病の訪問リハビリで何をしてもらえますか?
- 歩行訓練・バランス訓練・LSVT BIG・嚥下訓練・転倒予防の環境整備・介護者への指導などを行います。ヤール分類に合わせた個別プログラムを作成します。
- Q. 費用はどのくらいかかりますか?
- 医療保険(3割負担)で1回あたり概ね800〜2,500円程度です。高額療養費制度により月の上限が設けられます。詳細はお問い合わせください。
- Q. ヤール4〜5度の重症期でも訪問看護を受けられますか?
- はい、重症期でも利用できます。特別訪問看護指示書により毎日訪問も可能で、ターミナルケアや看取り支援にも対応しています。
- Q. 宮崎市で始めるにはどうすればいいですか?
- 主治医に訪問看護指示書を依頼し、OUR訪問看護ステーション(0985-77-8266)にご連絡ください。介護保険をお持ちの方はケアマネジャーへの相談も並行して行ってください。
- Q. 2か所のステーションを同時に使えますか?
- はい、別表第7のパーキンソン病では医療保険で2か所まで同時利用が可能です。例えば看護師の訪問とリハビリ専門の訪問を分けることもできます。
宮崎市でパーキンソン病の訪問看護・在宅リハビリをお考えの方へ
パーキンソン病は進行性の疾患ですが、早期からリハビリを継続することで自立した生活を長く保つことができます。OUR訪問看護ステーションは宮崎市を拠点に、認定作業療法士・理学療法士が連携してご自宅でのリハビリを支援しています。
「どんなリハビリができるか聞きたい」「費用の見込みを教えてほしい」という段階のご相談でも歓迎です。まずはお気軽にご連絡ください。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします
☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時
この記事を監修した人
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療・介護サービスの利用に関する判断はかかりつけ医やケアマネジャーにご相談ください。パーキンソン病の診断・治療については医師の指示に従ってください。参考:厚生労働省「パーキンソン病」/日本神経学会