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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)と訪問看護の違い|どちらを選ぶべきか

「デイサービスも訪問看護も使いたいけれど、サービスが多すぎてどれを選べばいいかわからない」。そんな相談が、宮崎市内の在宅療養家族から日々OURに寄せられています。この記事では、看護小規模多機能型居宅介護(看多機)と訪問看護の仕組み・料金・向いている人を整理し、あなたの状況に合った選び方をわかりやすく解説します。


宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)とは、訪問・通い・泊まりの3機能に看護を組み合わせた複合型介護保険サービスである

「看多機」という言葉を初めて聞く方も多いと思います。正式名称は看護小規模多機能型居宅介護。2012年に制度化された比較的新しいサービスで、小規模多機能型居宅介護(通い・訪問・泊まり)に訪問看護機能を加えたものです。

一方の訪問看護は、看護師やリハビリ職が利用者の自宅を定期的に訪問し、医療処置・健康観察・生活支援を提供する単独サービスです。

この2つは「看護師が在宅でかかわる」という点で共通していますが、サービスの構造・使い方・料金体系がまったく異なります。それぞれの特徴を正確に理解することが、最適なケアプランを組む第一歩です。

看多機の3機能をおさらいする

機能内容頻度のめやす
通い(デイ)施設でのリハビリ・入浴・レクリエーション週数回~毎日
訪問自宅での生活援助・医療的ケア必要に応じて随時
泊まりショートステイ的な宿泊月数日~

看多機の特徴は、これら3機能をひとつの事業所・ひとつのチームが担うことです。スタッフが顔なじみになるため、「今日は誰が来るかわからない」という不安が少なくなります。

訪問看護の基本機能をおさらいする

訪問看護は、主に以下の場面で力を発揮します。

  • 傷の処置・点滴管理・カテーテル管理などの医療処置
  • バイタルサイン測定・服薬確認・疾患管理
  • 褥瘡(床ずれ)の予防・処置
  • 在宅リハビリ(PT・OTによる機能訓練)
  • 精神科訪問看護(精神疾患をもつ方の生活支援)
  • 看取り期のターミナルケア・家族支援

訪問看護は「自宅にいながら医療レベルのケアを受けたい」というニーズに応えるサービスです。デイや宿泊機能はないため、他サービスと組み合わせて使うのが一般的です。


看多機と訪問看護は料金体系が根本的に異なり、状況によって大きく費用が変わる

看多機の料金:月額定額制が最大の特徴

看多機は月額定額制です。通い・訪問・泊まりを何回使っても、原則として月額料金は変わりません(食費・宿泊費等は別途)。

2024年度介護報酬改定後の自己負担めやす(要介護度別・1割負担):

要介護度月額めやす(1割負担)
要介護1約12,000円
要介護2約17,000円
要介護3約24,000円
要介護4約27,000円
要介護5約31,000円

※実際の金額は加算・地域により異なります。

重要な点は、看多機に登録している間は他の訪問看護・訪問介護・通所サービスを介護保険で別途使えなくなることです(一部例外あり)。ケアマネジャーも看多機の担当者に替わります。

訪問看護の料金:利用回数・時間に応じた従量制

訪問看護は医療保険・介護保険どちらも使えます。料金は訪問1回あたりの従量制が基本です。

介護保険の場合(20分以上30分未満・1割負担)で1回あたり約470円前後。医療保険の場合は疾患や年齢によって異なります。

訪問看護の詳しい料金は別記事「訪問看護の料金(医療保険・介護保険別)」で解説しています。


看多機と訪問看護、それぞれが「向いている人」を具体的に確認しよう

どちらが合うかは、利用者の医療ニーズ・生活パターン・家族の状況によって変わります。

看多機が向いている人

  • 医療的ケアと生活支援を同じチームにまとめたい
  • 通い・泊まり・訪問を柔軟に組み合わせて使いたい
  • 家族の介護負担を分散させたい(特に週単位でショートを使いたい)
  • 認知症があり、馴染みのスタッフに継続的に関わってほしい
  • 退院直後で生活パターンが安定していない時期

訪問看護が向いている人

  • 在宅透析・人工呼吸器・CVポート管理など高度な医療処置が必要
  • 既存のケアプラン(デイ・訪問介護等)を変えたくない
  • 精神科的サポートを専門的に受けたい
  • 看取り期に自宅で医療的ケアを受けたい
  • 要支援認定で介護保険の対象サービスが限られている

組み合わせて使えるケースもある

看多機の登録者でも、医療保険の訪問看護は併用できる場合があります(特別訪問看護指示書が発行された時期など)。また、看多機に登録する前は訪問看護を利用し、在宅生活が安定してきたら看多機に移行するという流れを選ぶ方もいます。


OUR訪問看護ステーションが宮崎市で見てきた「迷いやすい場面」と判断のポイント

OUR訪問看護ステーション(宮崎市)では、代表の中田をはじめスタッフが日々ご利用者・ご家族・ケアマネジャーから「看多機と訪問看護、どっちがいいですか?」という相談を受けます。現場で実際に感じる「迷いやすいパターン」をお伝えします。

パターン①:退院直後・状態が変動しやすい時期

退院後しばらくは医療処置の内容が変わりやすく、週単位でケアプランを調整する必要があります。OURでは、退院直後はまず訪問看護でしっかり医療的サポートをしながら在宅生活を安定させ、落ち着いてから看多機への移行をケアマネジャーと相談するケースが多いです。

人工呼吸器・CVポート・在宅透析といった高度医療処置には、専門的な医療技術と迅速な判断力が求められます。OURは在宅透析・人工呼吸器管理・CVポート管理に対応しており、24時間・365日オンコール体制で急変時にも対応しています。

パターン②:認知症が進んでいて通いを続けたい場合

「デイに通いながら、医療的なケアも充実させたい」という場合は看多機が適していることが多いです。ただし、宮崎市内の看多機の事業所数は限られており、空き状況や専門性の確認が必要です。OURとしては、看多機が適していると判断した場合は地域のケアマネジャーと連携して移行をサポートしています。

パターン③:精神疾患をもちながら在宅生活を続けたい場合

精神科的なサポートには、看多機よりも精神科訪問看護が有効なケースがほとんどです。OURには精神科病院経験のある看護師が在籍しており、全スタッフが厚生労働省の精神保健研修を修了しています。統合失調症・双極性障害・うつ病などを抱えながら在宅生活を送る方へのサポートは、訪問看護の専門性が活きる場面です。

パターン④:看取りが近づいてきた時期

終末期は医療的なケアの頻度が急増します。看多機でも看取り対応は可能ですが、在宅での看取りを希望する場合は訪問看護のターミナルケア加算を活用しながら、かかりつけ医・訪問診療と密に連携するほうがスムーズなことが多いです。OURでは在宅看取りの経験を積んだスタッフが、ご家族の気持ちに寄り添いながらサポートしています。

> OURの理念「わたしらしさを、ともにつくる」 は、その方の生き方・暮らし方を中心に置き、最適なサービスを一緒に考えることを意味しています。看多機が合う方には正直にそう伝え、訪問看護のほうが適していると判断すれば丁寧にご説明します。


OUR訪問看護ステーションによるサポート体制

OUR訪問看護ステーション(宮崎市)では、看護師・PT・OTが連携してご自宅でのケアを提供します。全スタッフが厚生労働省の精神保健研修を修了しており、身体疾患から精神疾患まで幅広い対応が可能です。24時間のオンコール体制を整え、夜間・休日でも緊急対応します。

「どんな状態でもまず相談」というスタンスで、宮崎市・国富町・綾町・高岡町エリアに対応しています。ご相談はお電話(0985-77-8266)またはウェブフォームからどうぞ。

よくある質問

看多機に登録すると、今まで使っていた訪問看護が使えなくなるのですか?

はい、原則として介護保険の訪問看護は看多機のサービスに内包されるため、別事業所の訪問看護を介護保険で併用することはできなくなります。ただし、特別訪問看護指示書が交付された期間(急性増悪時など)は医療保険の訪問看護を利用できる場合があります。また、看多機事業所が訪問看護機能をもっているため、看護師によるケアは引き続き受けられます。移行を検討する際は、現在のケアマネジャーや訪問看護ステーションと十分に相談したうえで判断することをお勧めします。

看多機と訪問看護では、担当のケアマネジャーが変わりますか?

看多機に登録した場合、ケアマネジャーは看多機事業所の計画作成担当者(介護支援専門員)に替わります。これまで信頼関係を築いてきたケアマネジャーと離れることを不安に感じる方も多いです。一方、訪問看護は既存のケアプランに組み込む形で使えるため、ケアマネジャーはそのままです。どちらが合うかは、利用者・家族の希望と医療ニーズを総合的に判断する必要があります。事前に現在のケアマネジャーへ相談することが第一歩です。

要支援1・2でも看多機や訪問看護は使えますか?

看多機は要介護1以上が対象であるため、要支援の方は利用できません。一方、訪問看護は要支援1・2の方も介護保険(介護予防訪問看護)として利用できます。また、医師が必要と判断した場合は医療保険の訪問看護を使うことも可能です。要支援の段階から訪問看護でしっかり支援することで、状態悪化を遅らせ、要介護への移行を先延ばしにできる可能性があります。OURでは要支援の方の在宅リハビリや健康管理にも対応しています。

宮崎市に看護小規模多機能型居宅介護の事業所はどのくらいありますか?

2025年時点で宮崎市内の看多機事業所数は全国平均と比較しても多くはなく、地域によっては空き待ちになるケースがあります。OURは訪問看護ステーションであり看多機事業所ではありませんが、地域の社会資源を熟知していますので、「看多機に興味があるけれど、どこに相談すればいいかわからない」という方のご相談にも対応しています。まずは担当ケアマネジャーか、地域包括支援センター(宮崎市内に複数設置)へ問い合わせてみましょう。

訪問看護と看多機、どちらのほうが医療的な処置に強いですか?

一般的に高度な医療処置(在宅透析・人工呼吸器管理・CVポート管理など)への対応力は訪問看護ステーションのほうが高いです。看多機でも看護師が医療的ケアを提供しますが、看多機は通い・訪問・泊まりを少人数スタッフで担うため、高頻度・高難度の処置には限界があります。OUR訪問看護ステーションは在宅透析・人工呼吸器・CVポート管理に対応しており、24時間365日のオンコール体制で緊急時にも対応します。医療的ニーズが高い方には訪問看護が適していることがほとんどです。

看取りを自宅でしたい場合、看多機と訪問看護どちらが向いていますか?

どちらでも在宅看取りは可能ですが、訪問看護はターミナルケア加算の活用・24時間体制でのオンコール対応・訪問診療医との密な連携といった面で強みがあります。特に症状が急変しやすい終末期は、医療処置への即応性が重要です。OURでは在宅看取りに対応した経験を積んだ看護師が、ご本人の意向とご家族の気持ちを大切にしながらサポートします。「自宅で最期を迎えたい」という希望がある方は、早めにかかりつけ医・訪問看護・ケアマネジャーで方針を共有しておくことが大切です。

訪問看護を使いながら後から看多機に移行することはできますか?

できます。むしろ、退院直後など状態が不安定な時期は訪問看護で医療的サポートを充実させ、在宅生活が安定してきた段階で看多機への移行を検討するという流れは、現場でよく見られる自然な経過です。移行のタイミングはケアマネジャーと訪問看護師が連携して判断します。OURでは「今は訪問看護が必要だが、将来的に看多機も視野に入れたい」というご相談にも丁寧にお答えしています。どのサービスが合うか迷った場合は、まずOURへご相談ください。


まとめ

  • 看多機は通い・訪問・泊まりと看護を一体化した月額定額制サービスで、認知症ケアや生活全般の支援に強みがある。
  • 訪問看護は高度医療処置・精神科ケア・ターミナルケアなど医療的ニーズが高い場面で力を発揮し、既存のケアプランに柔軟に組み込める。
  • 看多機登録中は介護保険の訪問看護が原則使えなくなるため、移行前に現在のサービスとの兼ね合いを必ず確認する。
  • 退院直後や医療処置が複雑な時期は訪問看護から始め、生活が安定した段階で看多機への移行を検討するのが現場での王道パターン。

今日できる一歩: かかりつけ医またはケアマネジャーに「看多機か訪問看護、どちらが今の状況に合っているか」を具体的に相談する。宮崎市内でサービスをお探しの方は、OUR訪問看護ステーション(宮崎市)への無料相談もご活用ください。


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参考文献一覧

  • 「看護小規模多機能型居宅介護の概要」(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/
  • 「令和6年度介護報酬改定について」(厚生労働省・2024年)https://www.mhlw.go.jp/
  • 「訪問看護のてびき」(日本訪問看護財団・2023年改訂版)
  • 「小規模多機能型居宅介護・看護小規模多機能型居宅介護の運営基準」(厚生労働省告示)
  • 「在宅医療・介護連携推進事業 参考資料」(厚生労働省老健局)https://www.mhlw.go.jp/

この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。

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