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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

褥瘡(床ずれ)を在宅で治すには?訪問看護のケアと予防ポイントを解説

執筆:OUR訪問看護ステーション 看護・リハビリチーム / 監修:中田富久(認定作業療法士・OUR代表) / 最終更新:2026年5月14日

「入院中にできた床ずれが、自宅に帰ってから悪化してしまった」「どうやってケアすればいいかわからず、見るたびにつらい気持ちになる」在宅介護をしているご家族から、こんな声をよく聞きます。褥瘡(じょくそう)、いわゆる「床ずれ」は、適切なケアを続ければ自宅でも治せる傷ですが、間違ったケアが続くと悪化し、感染症や敗血症につながる危険もあります。

この記事では、褥瘡が起きる仕組み・在宅でのケアの基本・訪問看護師が行う専門的な処置・予防策について、宮崎市のOUR(アワー)訪問看護ステーションがわかりやすく解説します。「在宅でも褥瘡を治せるのか?」という疑問をお持ちの方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

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褥瘡(床ずれ)とは?なぜできるのか

圧力・ずれ・湿潤が重なって起きる皮膚の傷

褥瘡とは、体の一部に長時間圧力がかかることで皮膚と深部組織の血流が途絶え、組織が壊死した状態を指します。寝たきりや車椅子に長時間座っている方に多く、骨が出っ張った部分(仙骨・かかと・臀部・肘など)に集中して発生します。圧力だけでなく、「ずれ」(体がずり落ちる力)と「湿潤」(おむつの中の蒸れ・汗)が重なると、より短時間でできてしまいます。

重症度の分類(NPUAP/EPUAP)

褥瘡の重症度はステージで分類されます。ステージ1(赤みが消えない)・ステージ2(水ぶくれ・浅い傷)・ステージ3(皮下脂肪まで達する深い傷)・ステージ4(筋肉・骨に達する)の4段階があり、ステージが進むほど治癒に時間がかかります。在宅での早期発見・早期対処がいかに重要かがわかります。

訪問看護師が行う褥瘡ケアの具体的な内容

傷の正確なアセスメントと記録

訪問看護師は傷の大きさ・深さ・色・滲出液の量・臭い・周囲の皮膚の状態を毎回詳しく観察し、記録・写真で管理します。「前回より良くなっているか、悪化しているか」を客観的に判断し、主治医と情報共有します。適切なアセスメントなしには、正しい処置方法を選択できません。

洗浄・外用薬・ドレッシング材の適切な使用

褥瘡の処置は「湿潤療法」が現在の基本です。傷を乾燥させず、適切な湿り気を保つことで細胞の再生を促します。洗浄(生理食塩水またはぬるま湯で優しく洗う)・外用薬(亜鉛華軟膏・ゲーベンクリームなど主治医の指示による)・ドレッシング材(ハイドロコロイド・ポリウレタンフォームなど)を傷の状態に合わせて使い分けます。

体位変換と除圧:最も基本的な予防と治療

褥瘡の治療・予防において最も重要なのは「圧力を取り除く」ことです。2時間ごとの体位変換(寝る向きを変える)が基本ですが、介護するご家族にとっては夜間も含めると非常に大変な作業です。訪問看護師は体位変換の方法・クッションの当て方・ポジショニングの工夫をご家族に指導し、介護負担を減らしながら効果的な除圧を実現する方法をともに考えます。

皮膚の保湿・清潔保持

健康な皮膚を保つことが褥瘡の予防と治癒を助けます。入浴・清拭で清潔を保ちながら、適切な保湿剤(ヒルドイドソフト・セラミド配合のローションなど)でバリア機能を守ります。おむつ使用者では、排泄のたびに清潔にして皮膚を乾燥させる「おむつケア」も欠かせません。

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在宅でできる褥瘡予防:毎日のケアがカギ

リスクの高い場所を毎日確認する

仙骨・かかと・肩甲骨・後頭部・臀部・肘など、骨が突出した部位は毎日確認することが重要です。「皮膚が赤くなっていないか」「触って冷たくなっていないか」を毎日のケアのついでに確認するだけで、早期発見が可能です。

エアマットレス・体圧分散マットの活用

寝たきりの方には体圧分散マットレス(エアマット・ウレタンマットなど)が有効です。介護保険の福祉用具レンタルを利用することで、自己負担1〜3割でレンタルできます。どの製品が適しているかは、訪問看護師とケアマネジャーが連携して選定します。

栄養状態の改善:傷は栄養で治る

褥瘡の治癒には十分なタンパク質・亜鉛・ビタミンCが必要です。低栄養状態では傷が治りにくく、新たな褥瘡もできやすくなります。「食事が少ない」「体重が落ちてきた」という場合は、主治医や管理栄養士との連携も検討します。

宮崎市のOURが褥瘡ケアで提供できること

専門的な創傷ケアと主治医・訪問診療医との連携

OURの訪問看護師は、褥瘡管理に関する知識を持ち、主治医・訪問診療医の指示のもとで専門的な処置を行います。外用薬の変更・ドレッシング材の選択など、状態に応じて主治医と迅速に連絡を取り、最適な治療方針を維持します。

ご家族へのケア指導と介護負担の軽減

「自分がちゃんとケアできているか不安」「体位変換が毎回うまくできない」——こうしたご家族の不安に応えるため、訪問時に実際にやって見せながら指導します。「一緒にやってみる→できるようになる」というプロセスを大切にし、ご家族が自信を持ってケアできるよう支援します。

よくある質問

褥瘡は在宅で治すことができますか?

適切な処置と体圧管理が継続できれば、在宅でも褥瘡を治すことができます。ただし、ステージ3・4の深い褥瘡は治癒に時間がかかり、感染リスクも高いため、訪問看護師と主治医のサポートが不可欠です。傷が悪化している、膿が出る、臭いがひどいという場合はすぐに相談してください。

褥瘡の処置に必要な用品はどこで手に入りますか?

主治医から処方される外用薬・ドレッシング材は処方箋を持って薬局で購入できます。体圧分散マットレスなどの福祉用具は介護保険でレンタルできます(要ケアマネジャーへの相談)。訪問看護師が必要な用品をリストアップし、準備を手伝います。

体位変換は何時間おきに行えばいいですか?

基本的には2時間ごとが目安ですが、体圧分散マットレスを使用している場合は4時間ごとでよい場合もあります。夜間に頻繁な体位変換が難しい場合は、エアマット(自動で空気が切り替わるタイプ)の活用も選択肢です。個別の状況によって最適な頻度が異なるため、訪問看護師に相談してください。

おむつを使っている場合の皮膚ケアのポイントは?

排泄のたびに陰部・臀部を清潔にすることが基本です。洗浄には石鹸よりも刺激の少ない「おむつ交換用洗浄剤(泡タイプなど)」が便利です。皮膚が赤くなる前に保湿クリームで保護することも重要です。おむつはテープが強すぎず・緩すぎずに当てて、過度な密閉を避けます。

訪問看護での褥瘡ケアは保険で対応できますか?

はい、訪問看護での褥瘡処置は医療保険・介護保険どちらでも対応できます。医師から「訪問看護指示書」が発行されれば利用開始できます。保険適用の詳細はOURにご相談ください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療・介護サービスの利用に関する判断はかかりつけ医やケアマネジャーにご相談ください。

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この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。

まとめ

褥瘡は「圧力・ずれ・湿潤」の3つの要因が重なって発生し、適切な処置と体圧管理を続けることで在宅でも治癒できます。訪問看護師による専門的な傷のケア・ご家族への指導・主治医との連携で、「悪化させない・早く治す」体制を整えることが重要です。宮崎市で褥瘡のケアにお困りの方、「どう対処すればいいかわからない」という段階でもお気軽にOURにご相談ください。

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