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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

COPDの急性増悪を防ぐ秋冬の管理。季節の変わり目に気をつけること、訪問看護ができるサポート

「秋になると息苦しさが増す」「気温が下がるたびに咳がひどくなる」COPDをお持ちの方や、そのご家族からこうした声をよく聞きます。COPDはもともと慢性の病気ですが、季節の変わり目や気温差の大きい秋冬に急性増悪(急に症状が悪化すること)が起きやすいことが知られています。

この記事では、なぜ秋冬にCOPDが悪化しやすいのか、日常でできる予防のポイント、そして訪問看護がどうサポートできるかを、宮崎市で24時間対応するOUR訪問看護ステーションが具体的に解説します。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

なぜ秋冬にCOPDの急性増悪が増えるのか|気温・乾燥・感染症の3つが重なる

COPDの急性増悪は、気道の炎症が急激に悪化した状態で、入院が必要になるケースも少なくありません。秋冬に増える主な理由は、気温低下・乾燥・感染症流行の3つが重なることです。

気温が急に下がると気道の血管が収縮し、分泌物が増えて痰が切れにくくなります。空気の乾燥は気道粘膜のバリア機能を低下させ、ウイルスや細菌が侵入しやすい状態をつくります。そこへ秋冬のインフルエンザ・RSウイルス・肺炎球菌感染症が加わると、COPD患者の呼吸状態は一気に悪化しやすくなります。

急性増悪の早期サインとして見逃せない変化

次のような変化は急性増悪の前触れです。早めに主治医や訪問看護師に連絡することが大切です。

  • 普段より痰の量が増えた、または色が黄色や緑色になった
  • 安静時でも息切れが強くなってきた
  • 夜間に咳で何度も目が覚める
  • 体温が37.5度以上になった
  • SpO2(酸素飽和度)がいつもより2〜3%以上低い

OURの訪問看護師は毎回の訪問時にこれらの変化を確認し、主治医への早期連絡の判断を利用者・家族と一緒に行っています。

秋冬は「良い日が続いても安心しない」が鉄則

宮崎では9月後半から10月にかけて朝晩の気温差が大きくなります。日中は25度以上でも朝方は15度を下回る日があり、外出・換気・服装の調節を誤ると急激な体調変化につながることがあります。「良い日が続いていたから」という油断が、急性増悪のきっかけになるケースをOURでは経験しています。


COPDの秋冬管理で実践したい6つのポイント|日常生活でできる急性増悪予防

COPDの急性増悪予防は、薬の管理だけでなく生活環境の整え方が大きく影響します。以下の6つを日常的に実践することで、悪化リスクを大幅に下げられます。

①ワクチン接種:インフルエンザ・肺炎球菌を忘れずに

COPDの急性増悪の原因の約30〜50%はウイルス感染で、インフルエンザウイルスはその代表です(日本呼吸器学会COPDガイドライン)。インフルエンザワクチンは毎年10月頃から接種が始まります。肺炎球菌ワクチンは65歳以上を対象に定期接種があり、5年に1回程度の接種が推奨されています。

訪問看護師から接種時期の案内を受けることも可能です。かかりつけ医への確認を早めに行いましょう。

②吸入薬の確実な使用と残量管理

COPD治療の中心である吸入薬(LABA・LAMA・ICS等)は、毎日決まったタイミングで正しく使うことが大切です。秋冬は外出が減るため「薬を取りに行くのが億劫になる」「残量確認が遅れる」ということが起きやすくなります。

訪問看護師が毎回吸入手技を確認し、残量不足を早期に発見して次回受診につなげる仕組みをOURではつくっています。

③室内の温度・湿度を安定させる

  • 室温:18〜22度を目安に保つ
  • 湿度:50〜60%程度(乾燥しすぎると気道への刺激が増える)
  • 急激な温度変化を避ける:外出前に上着を着込む、冷たい空気を直接吸わないよう口元をマフラーで覆う

宮崎市は比較的温暖ですが、朝晩の冷え込みは油断禁物です。OURでは室温・湿度の確認を訪問時のルーティンに含めています。

④活動量を落としすぎない:COPD患者の廃用予防

息苦しさが怖くて動かなくなると、筋力低下→さらに息苦しくなるという悪循環に陥ります。在宅リハビリテーション(PT・OT)と連携した呼吸リハビリは、急性増悪の頻度を減らす効果が報告されています。

OURでは訪問看護師とPT・OTが連携し、息苦しさの程度に合わせた活動量の維持を支援しています。

⑤感染経路対策:手洗い・うがい・マスク

外出後の手洗いは15秒以上、流水と石けんで丁寧に。家族が外出から帰宅した際の手洗いも同様に徹底することが、感染持ち込みを防ぐ最も有効な手段です。

訪問看護師は訪問時に手洗い・マスク着用を徹底しており、感染経路を持ち込まないよう管理しています。

⑥SpO2の自己管理:パルスオキシメーターの活用

SpO2が90%を下回る場合、または普段の値より3%以上低い状態が続く場合は速やかに医療機関または訪問看護師に連絡が必要です。SpO2の基準値は個人差があるため、主治医と「普段の値」「連絡が必要な値」を事前に決めておきましょう。


COPDの季節管理で訪問看護ができること|モニタリングから緊急対応まで

COPD患者への訪問看護では、単に「様子を見に来る」だけでなく、急性増悪の予防・早期発見・緊急時対応のすべてをカバーする仕組みを提供できます。

毎回の訪問で行うモニタリング

  • バイタルサイン(体温・血圧・脈拍・SpO2)
  • 呼吸音の聴診(痰の貯留・喘鳴の有無)
  • 痰の量・色・粘稠度の変化確認
  • 吸入薬の使用確認と手技チェック
  • 在宅酸素の設定・使用状況確認(HOT使用中の方)

急性増悪の兆候があった場合の対応

主治医への緊急連絡・受診調整・必要に応じた救急搬送の判断をOURの看護師が行います。「どのレベルで連絡すべきか」を主治医と事前に取り決めておく「急性増悪時の対応プラン」を作成することも、OURでは通常対応として提供しています。

24時間オンコール対応

深夜に急に息苦しくなった、SpO2が低い——こうした緊急事態に24時間対応できる体制がCOPD患者の安心の基盤です。OURでは宮崎市全域でオンコール体制を維持しており、清武町・国富町・綾町・新富町もサテライト清武の開設(2026年8月)でより迅速な対応が可能になりました。


ケアマネジャー・医療機関の皆さまへ|COPDの在宅管理でOURにできること

COPDの急性増悪で入退院を繰り返すケースは、日常の呼吸状態モニタリングと迅速な対応体制があれば、入院頻度を大幅に減らせます。OURでは以下の対応が可能です。

  • 高度医療処置対応(在宅酸素・ネーザルハイフロー・人工呼吸器管理)
  • 吸入手技指導と薬物療法の遵守支援
  • 在宅リハビリ(呼吸リハビリ・ADL維持)
  • 主治医・薬局・ケアマネジャーへの定期的な情報共有

新規依頼・ご相談はお電話(0985-77-8266)またはFAXでいつでも受け付けています。


よくあるご質問

COPDはなぜ秋冬に悪化しやすいのですか?

気温低下によって気道が刺激を受けやすくなること、乾燥によって気道粘膜のバリアが弱まること、インフルエンザなど呼吸器感染症の流行が重なることの3つが主な原因です。日本呼吸器学会のガイドラインでも、急性増悪の約3割はウイルス感染が引き金とされています。気温差の大きい日・外気温が急に下がった日は特に注意が必要です。

急性増悪のサインを家族はどう見分ければよいですか?

「痰の色が黄色・緑色になった」「いつもより息切れが強い」「夜間に咳で目が覚める頻度が増えた」「SpO2が普段より低い」——これらが早期サインです。「なんとなくいつもと違う」という家族の直感も大切にしてください。OURでは急性増悪時の対応プランを事前に主治医と作成し、「この状態になったら連絡する」という基準を利用者・家族と共有しています。

在宅酸素療法(HOT)を使っている場合、外出はできますか?

携帯用酸素ボンベを使えば外出は可能です。主治医の指示のもと、外出時の酸素流量設定・ボンベの使用時間・帰宅後の対応を確認しておくことが重要です。秋冬は外の空気が冷たく、マスクで口元を覆って吸入する工夫が有効です。訪問看護師や呼吸器リハビリ担当のPTと一緒に外出の練習をすることもできます。

COPDの訪問看護は医療保険・介護保険のどちらが使えますか?

COPDは厚生労働省告示に定める「指定難病」ではありませんが、在宅酸素療法を行っているCOPD患者は一定の条件のもとで医療保険による訪問看護(週4回以上可)の対象となる場合があります。介護保険認定を受けている65歳以上の方は原則介護保険が優先されますが、主治医の判断で特別訪問看護指示書が発行された場合は医療保険の利用が可能です。詳しくは担当ケアマネジャーまたはOURにご相談ください。

呼吸リハビリは在宅でも効果がありますか?

効果があります。在宅での呼吸リハビリには「呼吸筋トレーニング」「口すぼめ呼吸・腹式呼吸の習得」「段階的な有酸素運動」が含まれます。週2〜3回の訪問看護・リハビリと組み合わせることで、6分間歩行距離の延長・急性増悪頻度の低下が報告されています。OURではPT・OTと連携した呼吸リハビリを提供しています。

夜間に急に息苦しくなったとき、どうすればよいですか?

まず落ち着いて口すぼめ呼吸(鼻から吸って、唇をすぼめてゆっくり吐く)を試みてください。在宅酸素を使用中の方は酸素流量を主治医の指示通りに調整します。SpO2が90%を下回る、唇や爪が青紫色になる(チアノーゼ)、意識がもうろうとするなどの場合は119番または訪問看護師のオンコール番号(0985-77-8266)に連絡してください。OURは24時間対応しています。


まとめ

  • COPDの急性増悪は気温低下・乾燥・感染症が重なる秋冬に起きやすい
  • ワクチン接種・吸入薬の管理・室内環境の整備・SpO2モニタリングが基本的な予防策
  • 活動量の維持(呼吸リハビリ)は急性増悪頻度を下げるエビデンスがある
  • 訪問看護は毎回の呼吸音聴診・バイタル確認・緊急連絡の判断まで一体でサポートできる
  • 「いつもと違う」と感じたら早めの連絡が急性増悪の重症化を防ぐ

今日できる一歩:今月のインフルエンザワクチン接種予約を主治医に確認するか、COPDの急性増悪サインについてOUR(0985-77-8266)の訪問看護師に相談してください。


参考文献一覧

  • 日本呼吸器学会 COPDガイドライン第6版 https://www.jrs.or.jp/
  • 厚生労働省 在宅酸素療法に関する指導管理 https://www.mhlw.go.jp/

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この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。

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