
「この利用者さんに訪問看護を入れたい。でも、どの事業所が本当に信頼できるか判断するのが難しい」そう感じているケアマネジャーさんは少なくないと思います。訪問看護事業所は複数ありますが、対応力・連絡の質・緊急時の動き方は、実際に使ってみないとわからない部分も多い。また、「訪問看護を入れた方がいい」とわかっていても、家族への説明の仕方・保険の仕組み・医師への指示書の依頼タイミングなど、実務で迷う場面も多くあります。この記事では、ケアマネジャーの視点で「訪問看護事業所を選ぶときのチェックポイント」「連携しやすい事業所の特徴」「こんな利用者に特に有効」という点を整理します。宮崎市でのOUR(アワー)訪問看護ステーションとの連携方法もあわせてお伝えします。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします
☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時
訪問看護事業所を選ぶ前に確認すべき基本項目
①対応できる医療処置の範囲を確認する
訪問看護事業所によって、対応できる医療処置の範囲は大きく異なります。「紹介したら断られた」「途中で対応できないと言われた」という事態を避けるためにも、利用者の状態に照らして対応可能かを紹介前に確認しておくことが重要です。
確認すべき主な処置・対応内容は以下の通りです。
- 吸引(口腔・鼻腔・気管切開部)
- 経管栄養(胃ろう・経鼻栄養)の管理
- 在宅酸素・人工呼吸器の管理と家族指導
- 点滴・CV(中心静脈カテーテル)・ポート管理
- 褥瘡(床ずれ)処置・創傷管理
- 医療用麻薬の管理(ターミナルケア)
- 在宅透析のサポート
- 精神科訪問看護(精神疾患・認知症の行動面への対応)
- 小児の医療的ケア
医療依存度が高い利用者ほど、これらへの対応力が事業所選びの決め手になります。「一般的な訪問看護なら対応できるが、専門性の高いケアは難しい」という事業所もあります。最初の問い合わせ時に「この処置は対応可能か」を具体的に確認するのが、マッチングのミスを防ぐ最善策です。
②24時間対応体制の「実態」を確認する
訪問看護事業所の中には、営業時間内のみ対応で夜間・休日はオンコール対応なしという事業所もあります。終末期や医療依存度の高い利用者を担当する場合、24時間体制があるかどうかは重要な判断基準です。ただし「24時間対応」を表記していても、実態は「まず電話で話を聞いて、朝まで様子を見てください」で終わることがあります。
確認すべき具体的な質問例として、「夜間に急変の可能性がある場合、実際に訪問してもらえますか?」「オンコール担当は専任ですか、それとも日勤スタッフの持ち回りですか?」「夜間の対応件数は月に何件程度ですか?」などを事前に聞いておくと、体制の実態が見えてきます。
③担当エリアと移動時間
利用者の自宅が事業所から遠すぎると、緊急時の訪問に時間がかかったり、定期訪問の時間に制約が出たりします。対応エリアの確認と実際の移動時間も事前に確認しておきましょう。特に宮崎市郊外や国富町・高岡町・綾町エリアは、対応できる事業所が限られることがあります。「対応エリア内か」だけでなく「緊急訪問なら何分で到着できるか」まで確認しておくと安心です。
④スタッフの専門職構成
訪問看護ステーションには、看護師だけでなく理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が在籍している場合があります。リハビリが必要な利用者・嚥下機能が低下している利用者には、こうした専門職が在籍している事業所の方が対応の幅が広がります。「どんな職種がいるか」を確認しておくと、利用者のニーズに合った事業所を選びやすくなります。
「連携しやすい」訪問看護事業所の見分け方
報告・連絡のスピードと質
ケアマネジャーとして最もストレスを感じる場面の一つが、「利用者の状態が変化しているのに報告が来ない」「電話してもなかなかつながらない」という状況です。優良な訪問看護事業所は、訪問後に状態変化があれば速やかにケアマネジャーに報告し、必要であれば対応の相談をしてきます。「何かあれば報告する」という受け身ではなく、「この変化はケアマネに共有すべき」という判断を能動的にできる事業所が、長期的に連携しやすいパートナーです。
報告の形式についても確認しておくと良いでしょう。電話・FAX・メール・ケア記録システムへの入力など、事業所によって異なります。「どのタイミングで・どんな形で・何を報告してもらえるか」をあらかじめ話し合っておくことで、連携の質が格段に上がります。
サービス担当者会議への参加姿勢
サービス担当者会議に、訪問看護師が積極的に参加・発言する事業所は、チームケアの意識が高い証拠です。医療的な観点からの情報を共有してくれる看護師がいることで、会議の質が上がり、より適切なケアプランが作れます。「書類だけ送ってあとは任せます」という姿勢の事業所は、いざというときの連携が薄くなりがちです。「担当者会議には出席いただけますか?」という確認を契約前にしておくと安心です。
利用者・家族への説明力と安心感
訪問看護師がどれだけ技術的に優れていても、利用者・家族に「この人に任せたい」と思ってもらえなければケアは長続きしません。初回訪問での関係構築力・わかりやすい説明ができるか・家族の不安に寄り添えるか——これはケアマネジャーが紹介した後の「その先」を左右する要素です。可能であれば一度同行訪問して看護師のコミュニケーションスタイルを確認したり、過去に連携した他のケアマネジャーからの評判を聞いたりすることも有効です。
緊急時の「実際の動き方」
「24時間対応」を表記していても、実際に夜間に訪問してくれるかどうかは事業所によって差があります。「呼吸が変わったとき」「発熱が38度を超えたとき」「家族が不安で眠れないとき」——こうした状況での対応方針を、契約前に具体的に確認しておくことが大切です。「どの状況なら訪問しますか?電話対応のみになるケースはありますか?」という質問で、実態が見えてきます。
こんな利用者には、訪問看護が特に力を発揮します
医療依存度が高く、処置が必要な方
吸引・胃ろう管理・在宅酸素・人工呼吸器などの医療処置が必要な方は、訪問介護だけでは対応できない部分を訪問看護がカバーします。「この処置があるから自宅では難しい」と思われていた方でも、訪問看護が入ることで在宅継続が可能になるケースは多くあります。「処置があるから施設しか選択肢がない」と決めつける前に、訪問看護ステーションに相談してみてください。
退院直後・状態が不安定な方
退院後は体の状態が安定していないことが多く、「退院してすぐにまた入院した」というケースを防ぐためには、退院直後からの訪問看護の介入が効果的です。医師の「特別訪問看護指示書」があれば最大週7日の訪問も可能で、集中的なサポートができます。退院調整の段階から訪問看護ステーションと連携を取り、退院日に合わせてサービスを開始できると理想的です。入院中のソーシャルワーカーや病棟看護師との情報共有も早めに始めることをお勧めします。
在宅での看取りを希望している方
「自宅で最期を迎えたい」という本人・家族の希望がある場合、訪問看護は看取りケアの中心的な存在になります。疼痛コントロール・夜間対応・家族への精神的サポート・看取り後のグリーフケアまで、訪問看護師が担える役割は広範囲に及びます。「在宅看取りは難しいのでは」と感じているケアマネジャーも多いですが、体制さえ整えれば多くの場合実現可能です。まず訪問看護ステーションに「こういう方なんですが、在宅看取りを考えています」と相談してみてください。
精神疾患・認知症で行動面に課題がある方
精神疾患・認知症の方の在宅ケアでは、服薬管理・生活リズムの維持・家族の介護負担軽減が重要課題になります。訪問看護師による定期的な関わりは、服薬確認・状態観察・家族への助言を通じて、在宅生活の安定に大きく貢献します。「デイサービスには行けないが、訪問ならなんとか受け入れてくれる」という方にも、訪問看護は有効な選択肢です。精神科訪問看護の加算を使えるケースもあります。
介護者(家族)が疲弊しているケース
利用者本人だけでなく、介護している家族の疲弊が深刻なケースでも訪問看護は力になります。「毎日の処置が不安」「夜中に何度も起きて看ている」「精神的に限界が近い」というご家族に対して、訪問看護師が医療面のサポートをすることで家族の負担を軽減し、在宅継続の可能性を高めます。「このまま在宅を続けられるか」という相談自体も、訪問看護ステーションに持ちかけていただいて構いません。
ケアマネジャーが知っておきたい訪問看護の制度知識

医療保険と介護保険の使い分け
訪問看護は医療保険と介護保険のどちらでも利用できますが、原則として要介護・要支援の認定を受けている方は介護保険が優先されます。ただし、以下の場合は医療保険が適用(または優先)されます。
- 厚生労働大臣が定める疾病(末期がん・多発性硬化症・筋萎縮性側索硬化症・パーキンソン病関連疾患など19疾病)
- 精神科訪問看護(精神科専門の訪問看護指示書による)
- 主治医から「特別訪問看護指示書」が出ている場合(月14日間、医療保険で週7日訪問可能)
判断に迷う場合は主治医または訪問看護ステーションに確認するのが確実です。制度の境界部分はケースごとに異なるため、「この利用者はどちらが適用になるか」は個別に確認することをお勧めします。
訪問看護指示書の依頼タイミング
訪問看護を開始するには、主治医からの「訪問看護指示書」が必要です。ケアマネジャーとしては、「訪問看護を入れたい」と判断した段階で早めに主治医に依頼するよう家族に伝えることが重要です。指示書の発行には数日〜1週間程度かかることがあります。特に退院直後に早急に開始したい場合は、入院中から依頼の準備を進めておくと、退院と同時にサービスを開始できます。
訪問看護とリハビリの組み合わせ
訪問看護ステーションに理学療法士(PT)・作業療法士(OT)が在籍している場合、同一事業所でリハビリも提供できます。これにより、看護師とリハビリ専門職が情報を共有しながら一体的なケアを提供できるメリットがあります。「訪問看護+訪問リハビリを別々の事業所に頼んでいる」場合、情報連携に手間がかかることがあります。同一事業所でまとめられる場合はその方が効率的なことが多いです。
宮崎市のケアマネジャーさんへ OUR(アワー)との連携について
OUR(アワー)が対応できる疾患・処置
OUR(アワー)訪問看護ステーションは、「対応できない疾患なし」を目標として、幅広い医療処置に対応しています。他の事業所に断られたケースのご相談も歓迎します。主な対応内容は、吸引・経管栄養管理・在宅酸素・人工呼吸器管理・CV・ポート管理・在宅透析サポート・褥瘡処置・ターミナルケア(医療用麻薬管理含む)・精神科訪問看護・小児医療的ケアなどです。スタッフは看護師に加え理学療法士(PT)・作業療法士(OT)が在籍しており、リハビリも一体的に提供できます。
初めて連携するときの流れ
初めてOUR(アワー)に連携いただく場合の流れは以下の通りです。
- お問い合わせ・相談——電話またはフォームで利用者の状況をお聞かせください。「こういう方を担当しているが、訪問看護で対応できるか確認したい」という段階のご相談でも歓迎します
- 情報共有・アセスメント——必要書類(主治医の情報・現在の状態・介護認定内容など)を共有いただき、訪問看護師が現地でアセスメントを行います
- 主治医への指示書依頼——訪問看護の利用には主治医からの「訪問看護指示書」が必要です。取得のサポートも行います
- 訪問開始——週の訪問回数・曜日・時間帯をケアマネジャーと調整して決定します
連絡先・相談窓口
ケアマネジャーの方からの連携相談は、お電話(0985-77-8266)またはホームページのお問い合わせフォームから受け付けています。受付時間は9時〜17時ですが、緊急のご相談は時間外でもできる限り対応します。「まず話だけ聞いてほしい」という段階でのご連絡も歓迎しています。利用者・ご家族のために、一緒に在宅生活を支える体制をつくりましょう。
よくある質問
Q. 訪問看護と訪問介護の違いが利用者に伝わらず困っています
A. よくあるご相談です。簡単に言うと、訪問介護は「生活を支える」(食事・入浴・掃除など)、訪問看護は「体の状態を管理する」(医療処置・観察・健康管理)という違いがあります。「病院の看護師さんが自宅に来てくれるイメージ」と伝えると理解してもらいやすいです。また、訪問看護師は医師の指示のもとで動く存在であることを伝えると、「病院と自宅をつなぐ存在」として受け入れてもらいやすくなります。
Q. 訪問看護を嫌がる利用者に、どう説明すればいいですか?
A. 「看護師が来る=病人扱いされる」と感じて抵抗を示す方は少なくありません。こうした場合、「体の調子を定期的にチェックしてもらうことで、病院に行く回数を減らせる」「何かあったときに相談できる専門家が身近にいる」という説明が有効です。また、初回訪問を「顔合わせだけ・お試し」として設定し、利用者と看護師の相性を確認してから本格的に始める方法もあります。最初の一歩のハードルを下げることが大切です。
Q. ターミナルケアの利用者を紹介したいが、家族の覚悟がまだできていません
A. 家族の覚悟が固まる前でも相談可能です。「まだ決めていないが、自宅での看取りを検討している。どんな準備が必要か聞きたい」という段階でのご連絡で構いません。訪問看護師が家族と話し合いながら、ゆっくり方向性を確認していくプロセスを一緒に進めることができます。「決断を迫る」のではなく「選択肢を整理する」ことがスタートです。
Q. 医療保険と介護保険のどちらが優先されるか、毎回確認が大変です
A. 要介護・要支援の方は原則介護保険が優先ですが、末期がん・筋萎縮性側索硬化症など19の特定疾患、精神科訪問看護、主治医が「特別訪問看護指示書」を出した場合は医療保険が優先・適用されます。判断に迷うケースは個別性が高いため、主治医か訪問看護ステーションに確認するのが確実です。OUR(アワー)ではこうした制度面の確認も対応していますのでご相談ください。
訪問看護を活用したケアプラン、ケアマネジャーが知っておきたい実務のコツ
ケアプランに訪問看護を組み込むタイミング
「訪問看護を入れた方がいいかもしれない」と感じるタイミングは、ケアマネジャーによって異なります。ただ、一般的に「早く入れた方がよかった」と後悔するケースの方が多いです。以下のような状況が重なってきたら、早めに検討することをお勧めします。
- バイタルの変化(血圧・脈拍・体温・酸素飽和度)が不安定になってきた
- 服薬管理が難しくなってきた、または服薬忘れが増えてきた
- 褥瘡(床ずれ)が発生した・または発生リスクが高まってきた
- 家族から「体の変化が心配」「夜中に何度も起こされる」という訴えが増えてきた
- 退院時に「在宅での医療的ケアが必要」と病院から言われた
- 在宅での看取りを本人・家族が希望し始めた
「まだ大丈夫」と思っているうちに状態が悪化し、緊急入院→そのまま退院できないというパターンを防ぐためにも、「少し早すぎるかも」というタイミングで検討し始めることが、結果的に在宅継続の期間を延ばすことにつながります。
訪問看護師との「情報共有の型」をつくる
ケアマネジャーと訪問看護師の連携をスムーズにするコツの一つが、「定期的な情報共有の型をつくる」ことです。たとえば、「月に一度、訪問後に簡単な状況報告を電話でもらう」「状態が変わったときはその日中に連絡をもらう」というルールを最初に決めておくだけで、連携の質が変わります。
また、「変化があったときのみ報告」ではなく、「変化がないことの確認報告」も重要です。「今週は安定しています」という一言の報告があるだけで、ケアマネジャーとして安心して他の業務に集中できます。最初の契約・顔合わせの場面で「どんな形の報告が助かりますか?」と逆に聞いてくれる事業所は、連携上手な事業所の特徴の一つです。
「訪問看護師の視点」をケアプランに活かす
訪問看護師は、週1〜3回という頻度で利用者の自宅に入り、体の変化・生活環境・家族関係・本人の気持ちなどを幅広く観察しています。ケアマネジャーのモニタリングよりも頻繁に関わっているため、「最近こんな変化がありました」「家族の介護負担がかなり大きそうです」「本人がこんなことを言っていました」といった情報を持っています。
この情報を積極的にケアプランに反映させることで、より実態に即したプランニングができます。「訪問看護師に最近の様子を聞いてからケアプランを見直す」という習慣をつくると、利用者・家族の変化を早くキャッチできます。訪問看護師は「ケアマネジャーの目と耳」としての役割も果たしてくれる存在です。
ケアマネジャーとして「頼りになる訪問看護」を見極める一番の方法
実は、事業所選びで最も参考になるのは「他のケアマネジャーの口コミ」です。同じ地域で働くケアマネジャー同士のネットワークや、地域ケア会議・主任ケアマネジャーの会などで「あの事業所はどうですか?」と聞いてみることが、カタログや説明会では得られないリアルな情報につながります。「緊急時に必ず来てくれる」「報告が丁寧で助かる」「担当者会議で積極的に発言してくれる」といった評判は、実際に使ってみた人にしかわかりません。
また、一度でも同行訪問の機会をつくることも有効です。利用者への関わり方・家族へのコミュニケーション・処置の手際——これらを直接確認できる機会は、長期的な信頼関係を築くうえで大きな意味を持ちます。「一緒に入ってもいいですか」と気軽に声をかけてみてください。訪問看護師にとっても、ケアマネジャーと顔を合わせる機会は連携の質を高める貴重な場です。
訪問看護事業所を選ぶうえで重要なポイントは、対応できる医療処置の範囲・24時間体制の実態・報告・連絡の質・担当者会議への参加姿勢の4点です。「連携しやすい事業所」は、能動的に情報共有してくれて、緊急時も動いてくれる事業所です。また、医療依存度が高い方・退院直後の方・在宅看取りを希望する方には、早めに訪問看護を組み合わせることで在宅継続の可能性が大きく広がります。OUR(アワー)訪問看護ステーションは宮崎市内のケアマネジャーからのご相談を随時受け付けています。「まず話を聞いてほしい」という段階でも、ぜひご連絡ください。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします
☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時