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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

病棟から在宅へ ― “あなたらしさ”を支える看護を求めて

チーフにインタビューをしました。

Q:簡単に経歴を教えてください

A:宮崎の専門学校卒業後は神奈川や東京の総合病院に勤務していました。
主に消化器外科で術後の患者さんを看ていましたが、2019年のコロナ禍の時期は事態が一変しコロナ病棟へ移動。緊急事態宣言、未知の環境の中、今では過酷な時期を過ごしたんだなと実感しています。

25歳で学生指導、28歳から教育委員など後輩やスタッフ指導を担当していました。

その後宮崎へ戻り、「私が本当にしたいこととはなんだろう。」と考えた時、訪問看護で働きたいと思いました。
病棟時代に注力していた退院支援。消化器外科だとドレーン管理やストーマ管理、経管栄養をご自宅で行う方がたくさんいました。

業務だけこなすしかない多忙な状況下が嫌いで、時間外に退院間近の患者さんと話す時間を作ったり、足りない指導を行ったのを覚えています。

当時、退院した患者さんを介入した訪問看護ステーションから
「手技が全然出来てません。」
と再入院で戻された事もありました(笑)。

できるだろうと思って帰したが全然出来ていなかった。
何が違うんだろう?在宅ではどんな思いで過ごしているのだろう?

そう思ったのがきっかけです。


Q:訪問業務に加え、チーフのお仕事はどのような内容ですか?

A:訪問も通常運転です。
加えて新規のご相談やご依頼の調整、スケジュールの調整や組織全体のマネジメントを行っています。

マネジメントは永遠の課題です。


Q:子育てと仕事の両立はどのようにしているのですか?

A:私は器用ではないと自負していますし、両立はできていません。
仕事7:子育て3の割合でしょうか。

東京にいた頃は子どもを保育園に開園7:30から預け、閉園20:00まで預けていました。
保育園に育ててもらいましたね(笑)。

夕食なんて完璧ではないし、今は実家に頼ることもしばしば。
家のことが全然出来てない!なんて引け目を感じたこともありません。

ですが、子どもに寂しい思いをさせないように
お休みの日はメリハリを付けて遊びに連れて行く、一緒に共有の時間を過ごしています。


Q:日々忙しく業務をこなしているチーフの頭の中を教えてください

A:いつも答えを作らないようにしています。
世の中、正解はないと思っているからです。

利用者様にも在宅での環境や生活背景、どう過ごしたいか。
それぞれみんな違う。
スタッフも色々な意見や思いがあります。

最善は何かを考え行動することはありますが、
周りの意見を受け止めたり気持ちを汲み取ることを意識しながら、
人と人の繋がりやご縁を大切にしたいと考えています。

日々、利用者様やそのご家族との関わりの中で
生き方やその経験を聴かせていただき、
成長させていただいていることに感謝しています。

もう一つ業務で大切にしていることは、
「常に予測すること」

今、有り難いことに猫の手を借りたいほど忙しいんです。
全体を把握しながら何を優先するのか、予期せぬ緊急訪問などを予測して
誰が訪問出来るのか状況を判断できるよう心がけています。


私たち訪問看護は、医療を提供するだけでなく、
その人がその人らしく生活していくことを支える仕事です。

利用者様やご家族、そして地域の皆さまと共に、
「あなたらしさを共につくる」看護をこれからも大切にしていきたいと思っています。