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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

高齢者の夏バテ・食欲低下が心配。原因と自宅でできる対策、受診すべきサインを解説

「最近、食欲がなくて」「夏になると体力がガクッと落ちる」高齢の方やそのご家族から、毎年夏に多く寄せられる声です。

若い人の夏バテとは違い、高齢者の夏の食欲低下や体力低下は、脱水・低栄養・心臓や腎臓への負担といった、より深刻な問題につながりやすい面があります。「しばらく食べれてないけど大丈夫かな」と様子を見ているうちに、気づいたら体重が3kg落ちていた.そんなケースは宮崎の在宅ケアの現場でも少なくありません。

この記事では、高齢者の夏バテ・食欲低下の原因と自宅でできる対策、そして「これは受診すべき」サインを、宮崎市で在宅医療を支えるOUR訪問看護ステーションがわかりやすく解説します。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

高齢者の夏バテは若い人と何が違う?なぜ深刻になりやすいのか

夏バテとは、高温多湿の環境が続くことで体の体温調節機能や消化機能が低下し、食欲不振・倦怠感・睡眠障害などが起きる状態です。若い人でも起こりますが、高齢者はいくつかの理由からより深刻になりやすい特徴があります。

高齢者が夏バテしやすい3つの理由

①体温調節機能が低下している

加齢とともに汗をかく機能が衰え、体内の熱がこもりやすくなります。また、暑さや渇きを感じにくくなるため、「暑い」「水を飲まなければ」という感覚が遅れます。気づいたときには脱水が進んでいることも少なくありません。

②消化機能が低下している

胃腸の働きも加齢とともに弱まります。暑さでさらに消化液の分泌が減ると、食欲がわかない・食べると胃がもたれるという状態になりやすくなります。

③もともとの食事量が少ない

高齢者の多くは若いころより食事量が少なくなっています。そこに食欲低下が加わると、短期間で必要な栄養が大きく不足します。筋肉量の低下(サルコペニア)や免疫力の低下につながり、秋以降の体調にも影響が出ます。


高齢者の夏バテ・食欲低下の主な原因|脱水・睡眠不足・心臓や腎臓の問題も

食欲が落ちる原因は、夏の暑さだけではありません。

脱水

水分が不足すると消化液の分泌も減り、食欲が落ちます。「食欲がない→水しか飲まない→さらに食欲がなくなる」という悪循環に入りやすくなります。

睡眠不足・夜間の暑さ

宮崎の夏は熱帯夜が続きます。エアコンを使い慣れていない高齢者は夜中に何度も目が覚め、慢性的な睡眠不足になります。自律神経のバランスが崩れ、食欲や消化機能にも影響します。

心臓・腎臓・甲状腺などの病気が隠れていることも

食欲低下・倦怠感・体重減少は、心不全・慢性腎臓病・甲状腺機能低下症・がんといった基礎疾患が悪化しているサインであることもあります。「夏バテだろう」と思っていたら別の病気だった、というケースは珍しくありません。

薬の影響

降圧薬・利尿薬・抗がん剤・抗生剤など、多くの薬が食欲低下・吐き気を副作用として持ちます。夏に薬の種類や量が変わった直後に食欲が落ちた場合は、かかりつけ医に相談しましょう。


自宅でできる対策|水分・食事・環境・体の動かし方

夏バテへの対策は、大きく「水分」「食事」「環境」「活動量」の4つに分けられます。

水分補給:のどが渇く前に、少量ずつこまめに

高齢者はのどの渇きを感じにくいため、「飲みたくなったら飲む」では間に合いません。時計を見て1〜2時間ごとに飲む習慣をつけることが大切です。

  • 1日の目安:1,500〜2,000ml(食事からの水分を含む)
  • 飲みやすいもの:麦茶・水・薄めのスポーツドリンク
  • 避けるもの:カフェインを多く含む濃いコーヒー・緑茶(利尿作用で逆効果になることがある)
  • 塩分も補う:汗をかいた後や食事量が少ないときは、塩分を少し含む飲み物(スポーツドリンクを薄めたもの・梅干し入りの水など)が有効

食事:無理に「しっかり食べる」より「消化しやすいものを少しずつ」

食欲がないときに無理に食べさせようとすると、かえって食事への拒否感が強くなることがあります。

食べやすい工夫:

  • 1回の量を減らして、食べる回数を増やす(1日3回→5〜6回)
  • 朝食を充実させる(夜より朝のほうが消化機能が安定しやすい)
  • 冷たいもの・喉越しの良いもの(冷ためのゼリー・豆腐・冷やしうどん)を取り入れる
  • 酸味・だしのきいた味付けで食欲を刺激する
  • 市販の栄養補助食品(カロリーメイトゼリー・メイバランスなど)を間食として活用する

タンパク質を意識する: 食事量が減ると真っ先に不足するのがタンパク質です。筋肉量を守るために、食べられる量の中で卵・豆腐・納豆・チーズ・魚などを意識的に取り入れましょう。

室内環境:エアコンへの抵抗感を減らす

「電気代が心配」「冷えすぎる」「昔はエアコンなしで過ごせた」という理由でエアコンを使わない高齢者は多いです。ただし、宮崎の夏に室温が30度を超える状況でエアコンなしで過ごすことは、熱中症・脱水のリスクが非常に高くなります。

  • 室温の目安:28度以下(可能なら26〜27度)
  • 湿度:60%以下
  • 直接冷風が当たらないよう、エアコンの向きを調整する
  • 「設定温度を28度にして、扇風機を併用する」で電気代を抑えながら快適に保てる

OURの訪問看護師は、訪問時に室温・湿度を確認することをルーティンにしています。「エアコンをつけてほしいのに本人が嫌がる」というご家族の悩みも、一緒に考えます。

活動量:動かないと食欲はさらに落ちる

食欲がないとき、つい一日中横になって過ごしがちです。しかし、体を動かさないと消化機能がさらに低下し、食欲が戻りにくくなります。

無理のない範囲で、1日15〜20分の軽い活動(室内歩行・椅子から立ち上がる運動・ストレッチ)を続けることが、食欲改善と筋力維持の両方に効果的です。


これは受診すべきサイン|夏バテと思ったら病院に行くタイミング

以下の状態が続く場合は、夏バテとは別の病気が隠れている可能性があります。様子を見ずにかかりつけ医に連絡してください。

  • 1週間以上、ほとんど食事が取れていない
  • 体重が1か月で2kg以上減った
  • 尿の量が極端に減った、または色が濃い茶色になった
  • 38度以上の発熱が続く
  • 倦怠感が強く、ほとんど起き上がれない
  • 呼吸が苦しい、胸が痛い
  • 意識がぼんやりする、話しかけても反応が鈍い

OURの訪問看護師は毎回の訪問時に体重・バイタル・食事量の変化を確認しています。「これは受診すべきか様子を見ていいか」の判断でも相談できます。


よくあるご質問

高齢の親が「食べたくない」と言います。どうすればいいですか?

まず「食べなければいけない」というプレッシャーを与えすぎないことが大切です。食事への拒否感が強くなると、かえって食べられなくなります。「何か食べたいものはない?」と聞いてみるか、少量でも食べやすいもの(ゼリー・アイスクリーム・冷ややっこなど)を用意してみてください。1週間以上ほとんど食べられていない場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

夏バテと熱中症の違いは何ですか?

夏バテは、暑さが続くことで体の調節機能が疲弊した慢性的な状態です。熱中症は、体温が急激に上昇し、めまい・吐き気・意識障害などの急性症状が出る緊急状態です。夏バテは比較的ゆっくり進みますが、放置すると熱中症のリスクが高まります。意識がぼんやりする・体が熱い・汗が出ない・呼びかけに反応しないなどの症状があれば、すぐに119番を呼んでください。

水分を摂らせようとしても「飲みたくない」と言います

高齢者は口の渇きを感じにくいため、「飲みたくない」のは自然な反応です。「水を飲みなさい」と言うよりも、食事の中に水分を取り入れる工夫が効果的です。みそ汁・スープ・おかゆ・ゼリー・冷ための果物(スイカ・桃など)は水分量が多く、食べながら水分も補えます。また、好きな飲み物(麦茶・薄いジュース等)を少量ずつ、食事のたびにそっと出す習慣をつけることも有効です。

訪問看護師は食事や栄養の相談にも乗ってもらえますか?

はい。体重の変化・食事量・栄養バランスの確認は訪問看護の大切な役割の一つです。管理栄養士との連携が必要な場合は、ケアマネジャーを通じて調整することもできます。「食べられていない気がする」「体重が減っている」という相談はOURに気軽にご連絡ください。

夏バテで体力が落ちた場合、訪問リハビリは使えますか?

はい。OURでは訪問看護師のほかに理学療法士(PT)・作業療法士(OT)が自宅を訪問し、筋力維持・バランス訓練・日常動作の改善を支援します。「夏の間に寝てばかりで体力が落ちた」「歩くのが怖くなった」という方への訪問リハビリは、介護保険または医療保険で利用できます。


よくある質問

OUR訪問看護ステーションはどんな方が利用できますか?

宮崎市・国富町・高岡町・綾町にお住まいで、主治医が訪問看護を必要と判断した方が対象です。年齢・疾患の種類を問わず、小児から高齢者まで幅広く対応しています。

訪問看護の費用はどのくらいかかりますか?

利用する保険・訪問回数・時間・疾患によって異なります。介護保険の場合は要介護度による区分支給限度基準額内で自己負担1〜3割、医療保険の場合も1〜3割です。詳細はOURにお問い合わせください。

夜間・休日に状態が悪化した場合の連絡先はどこですか?

OURでは24時間・365日のオンコール体制を整えており、夜間・休日でも電話でご相談いただけます。状況によって電話指示または緊急訪問で対応します。

訪問看護師と主治医はどのように連携していますか?

訪問看護師は主治医の訪問看護指示書に基づいて動きます。毎月の報告書を主治医に提出し、状態変化があれば随時連絡します。OURは宮崎市内の多くの医療機関と連携実績があります。

見学や相談だけでも来てもらえますか?

はい、相談だけでも歓迎です。お電話またはウェブのお問い合わせフォームからご連絡ください。担当者が状況をお聞きし、適切なサービスについてご提案します。相談だけで費用は発生しません。

OURのスタッフはどんな専門性を持っていますか?

OURの看護師は精神科病院での長年の臨床経験を持ち、全員が厚生労働省の精神保健研修を修了しています。代表の中田富久は認定作業療法士の資格を持ちます。PT・OTも在籍しており、複雑な疾患・医療的ニーズにも対応できるチームです。

まとめ

  • 高齢者の夏バテは脱水・消化機能低下・睡眠不足が重なって起きやすく、若い人より深刻になりやすい
  • 水分は「のどが渇く前に、1〜2時間ごとに少量ずつ」が基本
  • 食事は量より回数。消化しやすいタンパク質を意識して摂る
  • エアコンへの抵抗感がある場合も、室温28度以下を保つことが熱中症予防の基本
  • 1週間以上食べられない・体重が急に減る・意識がぼんやりするなどは受診のサイン
  • 訪問看護師は食事・水分・体重の変化を継続的に見守り、早期に対応できる

今日できる一歩:今日の親(または自分)の食事量と水分量を確認してみてください。「なんとなく元気がない」と感じたら、OURに気軽に相談してください。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

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☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

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この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。