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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

訪問看護のOT・PTとして働く。病院リハビリとの違い・給与・1日の流れを解説

病院でのリハビリに行き詰まりを感じている理学療法士・作業療法士の方から、「訪問看護でOT・PTとして働くとはどういうことか」という問い合わせをOUR訪問看護ステーションにもよくいただきます。「自分の裁量で動けそう」という期待と、「孤独で不安」という不安が混在しているのではないでしょうか。この記事では、訪問看護におけるOT・PTの役割・病院リハビリとの具体的な違い・給与水準・宮崎市での実態まで、OURの現場経験をもとに解説します。


宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

訪問看護のOT・PTとは、利用者の「生活そのもの」をリハビリの場にする専門職である

病院リハビリでは、患者さんはリハビリ室に来ます。しかし訪問看護のOT・PTは、利用者さんの自宅に出向き、その人の台所・浴室・玄関・庭という「実際の生活空間」を丸ごと評価・介入の場として使います。目標も「病棟を安全に歩く」ではなく、「孫の運動会を見に行く」「ひとりで買い物に出かける」という、その人固有の希望に合わせます。

訪問看護ステーションに所属するOT・PTは、介護保険または医療保険の訪問看護の枠組みで利用者宅を訪問します。看護師と同じ「訪問看護指示書」のもとで動く点が、訪問リハビリ(医療機関が直接提供する)とは異なります。

訪問看護ステーションからのリハビリと訪問リハビリの違い

項目訪問看護ステーションのOT・PT訪問リハビリ(医療機関)
根拠法令訪問看護(介護保険・医療保険)訪問リハビリテーション
指示書訪問看護指示書診療報酬上の指示
看護師との連携ステーション内で密別組織のため調整が必要なことも
医療処置への関与看護師と情報共有しやすい情報が届くまでタイムラグあり
主な保険介護・医療両対応介護・医療両対応

訪問看護ステーション所属の強みは、看護師・OT・PTが同じ屋根の下で情報を共有できることです。OURでは朝のミーティングでその日の利用者状態をスタッフ全員が把握し、「昨日の訪問で浮腫が強かった」という看護師の観察をPTが翌日のアプローチに即反映できます。


病院リハビリとの主な違いは「環境・目標・孤独感・裁量」の4つである

訪問看護のOT・PTへの転職を考えるとき、最も気になるのが「病院との実際の違い」です。OURの現場で見えてくる違いを4点に整理します。

1. 環境の違い:リハビリ室 vs 生活空間

病院では平行棒・マット・各種訓練機器が整備されたリハビリ室で動きます。訪問では6畳の和室、段差だらけの古い浴室、傾いた廊下が「治療室」になります。道具は持参したセラバンドや少量の訓練グッズのみ。それでも生活空間で行うリハビリは「般化(汎化)」がしやすく、病棟で練習したはずの動作が自宅で出来なかったというギャップが生じにくい利点があります。

宮崎市内でOURが訪問するエリアには、農業を続けてきた高齢者が多く、「田んぼの畦道を歩けるようにしたい」という目標が設定されることもあります。病院のリハビリ室では想定すらしないような評価と訓練が求められます。

2. 目標設定の違い:機能回復 vs 生活再建

病院では「FIM何点改善」「10m歩行何秒」という機能指標が重視されます。訪問では、利用者さん本人と家族が「何をできるようになりたいか」を起点に目標を立てます。これはOURの理念「わたしらしさを、ともにつくる」とも直結しています。

OTが得意とするADL(日常生活活動)・家事動作・認知機能への介入は、訪問の場でこそ真価を発揮します。台所で実際に包丁を握ってもらい、どのステップに問題があるかを評価できるのは、生活の場に来た者だけの特権です。

3. 孤独感と裁量の違い:チームプレー vs 単独訪問

病院では先輩PTがすぐ隣でアドバイスをくれます。訪問は基本的に一人で利用者宅に入り、その場で判断しなければなりません。「バイタルが少し悪い」「表情がいつもと違う」という変化に自分で気づき、ステーションに連絡する判断力が求められます。

一方で裁量は格段に大きくなります。訪問時間内のプログラムを自分で構成でき、「今日は歩行より上肢機能に時間をかけよう」という臨床判断を自分で下せます。OURでは週次のカンファレンスと日々の情報共有アプリを活用し、「孤独だけれど孤立しない」体制を整えています。

4. 記録・ケアプランへの関与の違い

訪問では、訪問看護記録・リハビリ計画書・ケアマネジャーへの情報提供書など書類業務が増えます。しかし多職種連携の中で自分の評価や意見が直接ケアに反映される実感は、病院よりずっと大きいという声をOURのスタッフからよく聞きます。


給与水準は病院と大きく変わらないが、経験次第で上振れしやすい

訪問看護OT・PTの給与について、一般論と宮崎市の実態を整理します。

全国的な相場

雇用形態月給目安(正職員)備考
訪問件数固定制25〜32万円件数に上限、残業少なめ
件数インセンティブ制28〜40万円以上訪問数に比例して変動
パート・非常勤時給2,000〜3,500円経験・地域差あり

病院のPT・OT平均給与は国家試験合格後3〜5年で月給25〜28万円程度が多く、訪問看護でも同水準からスタートします。ただし訪問看護では「訪問件数が収益に直結する」ため、インセンティブ設計が明確なステーションでは経験を積むほど収入が上がりやすい構造があります。

宮崎市での実態

宮崎市は首都圏に比べ物価・家賃が低く、実質的な生活水準は給与額以上に良好です。OURでは正職員の場合、経験・スキルを考慮した給与設計をしており、認定資格(認定認定PT・認定OTなど)の取得はキャリアアップと処遇改善の両方につながります。


OUR訪問看護ステーションにおけるOT・PTの1日の流れ

OURで実際に働くOT・PTの1日を紹介します。宮崎市内と国富町・高岡町・綾町を担当エリアとし、車で移動しながら複数件を訪問します。

1日のスケジュール例(PT・正職員・1日5〜7件担当)

時間内容
8:30ステーション朝礼。前日夜のオンコール状況・利用者変化を全員で共有
9:001件目訪問(脳卒中後遺症・歩行訓練・屋外歩行評価)
10:002件目訪問(パーキンソン病・バランス訓練・転倒リスク評価)
11:003件目訪問(整形術後・ADL訓練・退院後フォロー)
12:00昼休憩。ステーションで記録入力・ケアマネジャーへの連絡
13:304件目訪問(ALS・呼吸リハビリ・コミュニケーション支援)
14:305件目訪問(認知症・家事動作訓練・家族指導)
15:306件目訪問(小児・発達支援・感覚統合的アプローチ)
16:30ステーション帰還。記録・計画書更新・申し送り
17:30終業(オンコール担当は翌朝まで待機)

※件数は利用者の状態や訪問時間によって前後します。

訪問の中身:1回60分で何をするか

1回の訪問は基本的に60分(介護保険での1時間訪問)が多く、その中に以下を盛り込みます。

  • バイタル確認と状態評価(10分)
  • 訓練本体(35〜40分)
  • 家族への指導・相談対応(5〜10分)
  • 記録簡易メモ(訪問直後に音声入力等で記録)

OURでは看護師が把握した医療情報(創部状態・内服変更・浮腫など)がリアルタイムでOT・PTにも共有されるため、「知らなかった」という状況が起きにくい体制になっています。


OURのOT・PTだからこそ提供できること。認定資格と高度医療対応の掛け算

OUR訪問看護ステーションが他のステーションと異なる点として、代表の中田富久が認定作業療法士であり、組織全体が「専門性の高い在宅リハビリ」を追求する文化を持っていることが挙げられます。

具体的には、以下のような高度な在宅ケアにOT・PTが関与しています。

  • ALS・神経難病: 呼吸リハビリ・コミュニケーション支援(AAC活用)・家族介護指導
  • 人工呼吸器使用者: 看護師との連携でポジショニング・排痰補助手技
  • 在宅透析患者: シャントを保護しながらの上肢機能訓練・ADL評価
  • 精神疾患: 全員が厚労省精神保健研修修了のため、精神科的視点を持ったリハビリアプローチ

特に精神疾患を持つ方への訪問では、OTが本来の専門性を発揮できる場面が多くあります。「生活行為向上マネジメント(MTDLP)」を活用した目標設定と評価は、OURのOTが得意とするアプローチです。

また、帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞を受賞した実績は、OURの専門性と地域への貢献が外部からも認められた証です。この受賞はOT・PTを含むチーム全員での取り組みの結果でもあります。


よくある質問

Q1. 訪問看護でのOT・PTは、経験何年目から転職できますか?

明確な「最低経験年数」の規定はありませんが、訪問看護ステーションの多くは「病院・施設での臨床経験3年以上」を採用目安にしています。理由は、訪問では単独で状態変化に対応する場面が多く、基礎的なフィジカルアセスメントと多職種コミュニケーションの経験が不可欠だからです。OURでは経験年数よりも「訪問という形に関心があるか・利用者の生活に関わりたいという思いがあるか」を重視しています。ブランクがある方や、病院以外(施設・老健)からの転職者も歓迎しています。まず見学や相談だけでも気軽にお問い合わせください。

Q2. 病院リハビリよりも体力的・精神的にきつくなりますか?

体力面では、移動(車の運転)と利用者宅での環境調整(家具移動・福祉用具セッティング)が加わるため、病院とは異なる疲れ方をします。一方で、自分でスケジュールを組む裁量があるため「連続15人対応」のような疲弊感は少ない傾向があります。精神面では、一人で判断する場面の責任感がプレッシャーになる方もいます。OURでは、困ったときにすぐ連絡できる体制と週次カンファレンスで孤立を防ぐ仕組みを作っており、入職後のサポート体制を重視しています。

Q3. 訪問看護のOT・PTはオンコール対応が必要ですか?

基本的にオンコール(夜間・休日の緊急対応)は看護師が担います。OT・PTがオンコール当番に入ることは通常ありません。ただし、利用者の状態が急変した際に翌日以降の対応を看護師から相談されることはあります。OURは24時間・365日対応を実施していますが、OT・PTの夜間呼び出しは原則ないため、「オンコールが不安」という方でも働きやすい環境です。ライフスタイルに合わせた勤務形態についても、採用時に個別相談を受け付けています。

Q4. 訪問看護でOTとして働く場合、看護師との関係性はどうなりますか?

訪問看護ステーションでは、OT・PTも「訪問看護師と同じチームの一員」として位置づけられます。看護師が医療処置(創傷管理・点滴・カテーテル管理など)を担い、OT・PTが生活機能・リハビリを担う役割分担が基本です。OURでは朝礼・情報共有アプリ・週次カンファレンスを通じて、看護師とOT・PTが対等に意見を出せる文化を大切にしています。「看護師の下に位置する」という上下関係ではなく、専門職として互いを尊重するチームです。代表自身がOTであることも、この文化を支える一因です。

Q5. 訪問看護のOT・PTはどのような研修・スキルアップができますか?

OURでは、認定資格(認定PT・認定OT・特定領域認定PT等)の取得を積極的に支援しています。代表の中田富久が認定作業療法士であるため、認定取得のプロセスについて身近に相談できる環境があります。外部研修・学会参加の費用補助や、生活行為向上マネジメント(MTDLP)・呼吸リハビリ・神経難病対応など専門的なプログラムへの参加機会もあります。また、精神疾患のある方への対応力を高めるため、厚労省の精神保健研修を全スタッフが修了しており、OT・PTも精神科的視点を学べる体制を整えています。

Q6. 宮崎市で訪問看護のOT・PTとして働く場合、どのような疾患・利用者を担当しますか?

宮崎市は高齢化率が高く、脳卒中後遺症・パーキンソン病・ALS等の神経難病・整形外科疾患・認知症・廃用症候群を持つ利用者が多い傾向があります。OURが担当する宮崎市・国富町・高岡町・綾町のエリアでは、農業従事者や独居高齢者も多く、「農作業に戻りたい」「一人で生活できるようにしたい」という目標が多く設定されます。また、在宅透析・人工呼吸器・CVポート管理といった高度医療処置が必要な利用者も担当するため、医療的ケアに関心があるOT・PTにとって非常に刺激的な環境です。

Q7. 転職活動中に訪問看護の現場を見学することはできますか?

OURでは、採用選考とは別に「職場見学・1日同行体験」を受け付けています。実際の訪問に同行し、OT・PTが利用者宅でどのように動いているかを体感してから転職を判断できます。「転職するかどうかまだ決めていない」という段階でも歓迎しています。訪問看護への転職は「思っていたのと違った」というミスマッチを防ぐことが重要です。OURのホームページの採用ページまたはお問い合わせフォームから、見学希望の旨をお伝えください。

Q8. 訪問看護でのOT・PTはやりがいを感じられますか?

OURで働くOT・PTからは、「生活の場で変化が見えるのが嬉しい」「利用者さんの笑顔が直接届く距離にいる」という声をよく聞きます。病院では転院・退院でかかわりが途切れますが、訪問では数年にわたって関係を継続できます。目標達成の瞬間を「自宅で」一緒に迎えられることは、訪問看護ならではのやりがいです。一方で、疾患の進行に寄り添う看取り期のかかわりも経験します。生活に深く入り込む分、うまくいかないこともありますが、チームで支え合える環境があるかどうかが継続の鍵です。OURはその環境づくりを最も大切にしています。


まとめ

  • 訪問看護のOT・PTは「生活空間そのもの」をリハビリの場にする。病院では評価できない本物の生活課題に関われる
  • 給与水準は病院と大差ないが、インセンティブ設計や認定資格取得によって上振れしやすい構造がある
  • 単独訪問の孤独感は、チームの情報共有体制と文化で大きく変わる。OURでは「孤独だが孤立しない」体制を整えている
  • 宮崎市は神経難病・高齢者・在宅医療ニーズが高く、OT・PTとして多様な経験を積める地域である

今日できる一歩:OUR訪問看護ステーションの採用ページを開き、「見学希望」の一言だけでお問い合わせしてみてください。転職を決めていなくても大丈夫です。現場を見てから考えることが、最も後悔のない選択につながります。


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参考文献一覧

  • 厚生労働省「訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法」(厚生労働省)
  • 厚生労働省「令和4年介護報酬改定について」(厚生労働省、2022年)
  • 日本理学療法士協会「理学療法士の現状と将来展望」(日本理学療法士協会)
  • 日本作業療法士協会「生活行為向上マネジメント(MTDLP)実践ガイド」(日本作業療法士協会)
  • 厚生労働省「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会報告書」(厚生労働省、2021年)
  • 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省、2023年)

この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。

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