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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

訪問看護師が伝える転倒予防の10ポイント。パンフレット代わりに使える完全ガイド

「転倒予防のためにできることを家族にまとめて教えてほしい」「ケアマネジャーが利用者に伝えるための資料が欲しい」。この記事は、転倒予防の10のポイントをわかりやすく整理したガイドです。本人・家族・介護職の方がいつでも参照できるよう、OUR訪問看護師・PTが現場の知識をもとに作成しました。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

転倒予防10ポイントの概要

転倒予防は一つの対策だけでは不十分です。身体・薬・環境・生活習慣を総合的に見直すことが重要です。以下の10ポイントは、OUR訪問看護師が現場で最も重要と判断する項目を選んでいます。


ポイント① 毎日10分の下肢筋力トレーニングを習慣にする

転倒予防の最重要対策は筋力・バランス訓練です。椅子スクワット(10回×2セット)・かかと上げ(10回×2セット)・片足立ち(10秒×左右3回)を毎日継続します。「毎日少しずつ」が最も効果的です。

今日からできる: 朝の歯磨き後・テレビを見ながら、など「ながら運動」で習慣化するのがおすすめです。


ポイント② 夜間トイレの動線を安全にする

夜間から早朝にかけてのトイレ移動が、転倒が最も多い状況のひとつです。足元灯(センサー式)を寝室からトイレまでの動線に設置し、廊下の段差・障害物を除去します。

今日からできる: 100円ショップのセンサーライトを寝室・廊下・トイレに置くだけで夜間の視認性が大幅に上がります。


ポイント③ 立ち上がりをゆっくり行う(起立性低血圧の予防)

寝た状態や座った状態から急に立ち上がると血圧が下がり、ふらつきや失神が起きることがあります(起立性低血圧)。降圧薬・利尿薬を服用している方は特に注意が必要です。

今日からできる: 「座ったら3秒待ってから立ち上がる」「ベッドの端に座って足を床につけてから立つ」を習慣にします。


ポイント④ 転倒リスクの高い薬を把握・相談する

睡眠薬・抗不安薬・一部の降圧薬・血糖降下薬は転倒リスクを高めます。4種類以上の薬を服用している場合は、かかりつけ医や薬剤師に「転倒予防の観点から薬を見直してほしい」と相談してください。

今日からできる: 服用中の薬リストを作り、次の受診時に主治医へ「転倒が心配なので薬を見直したい」と伝えます。


ポイント⑤ 足に合った靴・室内履きを使う

靴底が滑りやすいスリッパ・かかとのないサンダル・足のサイズに合っていない靴は転倒の直接原因になります。かかとをしっかり包む・滑り止め付きの室内履きを使用します。

今日からできる: 現在の室内履きの底を確認し、つるつるであれば買い替えを検討します。バックバンド付きのサンダルか、かかとが固定されるタイプの室内履きが安全です。


ポイント⑥ 床の障害物を取り除く

ラグ・マット・電源コード・低い家具・雑誌・バッグは転倒の「罠」です。特にラグの端・電源コードへのつまずきは多くの転倒事例で報告されています。

今日からできる: 居室・廊下・トイレ・玄関の床を一度すべて見渡し、足元に置いてあるものを全て撤去または固定します。


ポイント⑦ 手すりを戦略的に設置する

玄関・トイレ・浴室・ベッドサイドに手すりがあると、立ち上がり・移動時の安定性が格段に上がります。介護保険の住宅改修費(上限20万円・9割補助)を活用できます。

今日からできる: まず「どの場所で不安を感じるか」をリストアップし、ケアマネジャーに住宅改修の相談をします。


ポイント⑧ 視力・足の感覚の変化に気づく

視力低下・白内障・眼鏡の度数ズレは足元の見えにくさに直結します。また糖尿病による末梢神経障害(足の感覚低下)は「足の位置がわからない」という状態を生みます。

今日からできる: 最後に眼科に行ったのがいつか確認します。1年以上受診していない場合は眼科受診を検討してください。


ポイント⑨ 水分をしっかり摂る

脱水は血圧低下・意識の曇り・筋力低下を引き起こし、転倒リスクを上げます。高齢者は口渇感が弱まるため意識的に水分を摂ることが必要です。1日1,000〜1,500mlを目安にします(心不全・腎疾患がある場合は主治医と相談)。

今日からできる: 起床後・食事ごと・就寝前にコップ1杯の水を飲む習慣をつけます。


ポイント⑩ 転倒への「恐怖感」を溜め込まない

「また転ぶかも」という恐怖が強くなると活動を制限しすぎて、筋力・バランスがさらに低下します。恐怖感が強い場合は一人で抱え込まず、OUR訪問看護や地域包括支援センターに相談してください。

今日からできる: 「どんな動作が怖いか」を家族や訪問看護師に具体的に話します。専門職に伝えることで、安全な環境づくりのサポートが得られます。


転倒予防10ポイント早見表

ポイント内容今日できること
① 筋力トレーニング椅子スクワット・かかと上げ・片足立ち今日から毎日10分
② 夜間動線の安全化足元灯・廊下の障害物除去センサーライトを設置
③ 立ち上がりをゆっくり起立性低血圧の予防3秒待ってから立つ
④ 薬の見直し転倒リスク薬を主治医と相談薬リストを作る
⑤ 足に合った履物滑り止め付き室内履き室内履きの底を確認
⑥ 床の整理ラグ・コード・障害物の撤去床を一度見渡す
⑦ 手すりの設置玄関・トイレ・浴室・ベッド横ケアマネに相談
⑧ 視力・感覚の確認眼科受診・糖尿病管理眼科を予約
⑨ 水分補給1日1,000〜1,500ml起床後コップ1杯
⑩ 転倒恐怖への対処専門職に相談・段階的な活動再開不安を言葉にする

OUR訪問看護が提供する転倒予防サポート

上記の10ポイントを一人ですべて実践するのは難しいことがあります。OURのPT・OT・看護師が自宅に伺い、現在の状況を評価したうえで優先度の高い対策から一緒に始めます。

転倒リスクの詳細評価は高齢者の転倒リスクをセルフチェック、転倒後の再転倒予防については転倒を一度経験した高齢者の再転倒予防をご参照ください。

OUR訪問看護ステーションによるサポート体制

OUR訪問看護ステーション(宮崎市)では、看護師・PT・OTが連携してご自宅でのケアを提供します。全スタッフが厚生労働省の精神保健研修を修了しており、身体疾患から精神疾患まで幅広い対応が可能です。24時間のオンコール体制を整え、夜間・休日でも緊急対応します。

「どんな状態でもまず相談」というスタンスで、宮崎市・国富町・綾町・高岡町エリアに対応しています。ご相談はお電話またはウェブフォームからどうぞ。

在宅療養で医療保険と介護保険をどう使い分けるか

訪問看護は医療保険と介護保険の両方で利用できますが、どちらが適用されるかは疾患・状態によって異なります。介護保険認定を受けている方は原則として介護保険が優先されますが、がん末期・難病・精神疾患・特別訪問看護指示書がある期間は医療保険での利用となります。

保険の選択を間違えると給付が受けられないケースもあるため、OURがご利用者ごとに確認し、最適な方法でサービスを提供します。不明な点はOURにご相談ください。

よくある質問

転倒予防で最も効果的な対策はどれですか?

単独で最も効果が高いのは運動(筋力・バランス訓練)です。ただし薬・環境・視力などの複数の要因が重なって転倒するため、リスク評価をしたうえで個人に合った対策を優先することが最善です。

ケアマネジャーが利用者に転倒予防を伝えるためのポイントはありますか?

「どこで転倒しそうか」を具体的に聞き出すことが出発点です。「何か困っていることはありますか?」より「夜中にトイレに行くとき怖いですか?」という具体的な問いかけが効果的です。その回答をもとに、最も危険な箇所から優先して対策を立てます。

施設入所中の方にも転倒予防は必要ですか?

はい。施設でも転倒は起きます。特に入院・施設入所直後は環境が変わることで転倒しやすくなります。スタッフへの情報共有(自宅での転倒歴・服薬・バランス)が大切です。

OUR訪問看護ステーションはどんな方が利用できますか?

宮崎市・国富町・高岡町・綾町にお住まいで、主治医が訪問看護を必要と判断した方が対象です。年齢・疾患の種類を問わず、小児から高齢者まで幅広く対応しています。

訪問看護の費用はどのくらいかかりますか?

利用する保険・訪問回数・時間・疾患によって異なります。介護保険の場合は要介護度による区分支給限度基準額内で自己負担1〜3割、医療保険の場合も1〜3割です。詳細はOURにお問い合わせください。

夜間・休日に状態が悪化した場合の連絡先はどこですか?

OURでは24時間・365日のオンコール体制を整えており、夜間・休日でも電話でご相談いただけます。状況によって電話指示または緊急訪問で対応します。

まとめ

  • 転倒予防は「運動・薬・環境・生活習慣・心理」の5方向から総合的に取り組む
  • 今日からできる小さな対策(センサーライト・3秒待ちの立ち上がり)を積み重ねる
  • 手すり設置などの住宅改修は介護保険の補助(上限20万円・9割)が使える
  • 転倒への恐怖は一人で抱え込まず専門職に相談することが活動縮小の予防になる
  • OURのPT・OT・看護師がチームで自宅に伺い、個別の転倒予防プランを一緒に作ります

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

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☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

参考文献一覧

  • 日本老年医学会(転倒・骨折予防に関する情報)https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/
  • 介護予防・日常生活支援総合事業(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/yobou/

この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。