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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

高齢者が退院後に歩けないときの対策|在宅リハビリと相談の流れ

退院した家族が思うように歩けず、これからの生活に不安を感じていませんか。退院直後は入院中の安静で体力や筋力が落ち、歩行が不安定になりやすい時期です。歩けない状態には必ず原因があり、受診やリハビリ、介護保険の利用で改善を目指せる場合もあります。まず確認したいことから在宅と施設の選び方まで、家族の視点で順に整理します。焦らず段階的に生活動作を広げる考え方も、あわせてお伝えします。

1. 高齢者が退院後に歩けないときにまず確認したいこと

1.1 退院直後の高齢者に起こりやすい体の変化

退院直後の高齢者は、入院前と比べて体を動かしにくくなっていることが少なくありません。安静臥床が続くと筋力は目安として1週間で10〜15%ほど低下するとされ、高齢者ではより短い期間で影響が出やすいと言われています。

こうした変化は一つではなく、複数が重なって歩行に影響します。退院直後に起こりやすい体の変化として、次のような点が挙げられます。

  • 足腰の筋力低下
  • 関節が動きにくくなる拘縮
  • 立ち上がったときのふらつき
  • 食欲や全身の体力の低下

これらは総称して廃用症候群と呼ばれ、動かない時間が長いほど進みやすくなります。まずは今どの変化が起きているのかを家族が把握することが、次の対応を考える出発点になります。

実際には、「ベッドから起き上がるだけで疲れてしまう」「トイレまで歩けない」「着替えや入浴に介助が必要になる」など、退院前には想像していなかった生活上の変化に直面するケースも少なくありません。こうした変化は本人だけでなく家族の介護負担にも直結するため、早めに支援体制を整えることが重要です。 

1.2 歩けない状態が続くときに医療機関へ相談する目安

歩けない状態が数日たっても改善しない、あるいは悪化する場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。単なる筋力低下ではなく、別の病気や退院後の合併症が隠れている場合があるためです。

特に、急に片脚に力が入らなくなった、強い痛みやしびれがある、発熱やむくみを伴うといったときは、様子見を続けないほうが安全です。退院時に受け取った書類には主治医や相談窓口の連絡先が書かれていることが多く、迷ったら退院した病院に問い合わせる方法もあります。

判断に迷う状態を家族だけで抱え込むと、対応が遅れがちです。「いつもと違う」と感じた変化を早めに専門職へ伝えることが、重症化を防ぐことにつながります。

1.3 退院後に家族が困りやすいポイントの整理

退院後は本人の体調だけでなく、支える家族の生活にも一度に負担がかかります。何に困るのかをあらかじめ知っておくと、慌てずに準備を進めやすくなります。

退院直後に家族が直面しやすいのは、次のような場面です。

  • 室内やトイレへの移動介助
  • 通院時の付き添いや移動手段の確保
  • 手すりの設置など住環境の見直し
  • 介護保険をはじめとする制度の手続き

また、「どこまで介助すればよいのかわからない」「転倒が怖くて一人で歩かせられない」「仕事や家事と介護の両立が難しい」「退院後にどのサービスへ相談すればよいかわからない」と悩むご家族も少なくありません。困りごとを一人で抱え込まず、早めに医療機関やケアマネジャーへ相談することが大切です。 

こうした課題は同時に押し寄せるため、一人で全部を抱えると負担が大きくなりがちです。優先順位をつけ、専門職に任せられる部分を切り分けて考えることが、家族の疲れをためない工夫になります。

2. 高齢者が退院後に歩けなくなる主な原因

2.1 入院中の安静による筋力低下と廃用症候群

退院後に歩けなくなる背景として最も多いのが、入院中の安静による廃用症候群です。使わない機能は急速に衰えるため、ベッドで過ごす時間が長いほど全身にさまざまな影響が及びます。

廃用症候群は足腰の筋力だけの問題ではありません。安静が続くことで、次のような変化が起こることがあります。

  • 飲み込む力の低下による誤嚥性肺炎
  • 心機能や血圧調整のはたらきの低下
  • 関節の拘縮や骨のもろさ
  • 意欲の低下や気分の落ち込み

つまり歩けない状態は、体全体の機能が落ちているサインである場合が少なくありません。歩行だけを取り出して考えず、全身の回復という視点で対応を進めることが大切です。

2.2 病気や手術が退院後の歩行に与える影響

入院のきっかけとなった病気や手術そのものが、退院後の歩行に影響することもあります。原因となる疾患によって、回復の道すじや必要なリハビリの内容は変わってきます。

たとえば脳梗塞などの脳血管疾患では、まひやバランス感覚の低下が残ることがあります。大腿骨の骨折や手術のあとでは、痛みや荷重制限のために思うように足を動かせない時期が続く場合もあります。手術後は体力の消耗も重なり、以前と同じペースで動くことが難しくなりがちです。

こうした背景は本人や家族だけでは判断しきれません。どの病気がどの程度歩行に影響しているのかを、主治医やリハビリ職と共有しながら進める必要があります。

2.3 転倒への不安から活動量が下がる場合

歩けない状態が続く原因は、体の問題だけとは限りません。転倒への不安から動くことを控え、その結果として活動量がさらに下がってしまう場合もあります。

一度転んだ経験があると、「また転ぶのではないか」という気持ちが強くなりやすいものです。本人が動かなくなると筋力低下が進み、いっそう歩きにくくなるという悪循環に入ることがあります。家族が心配して過度に動きを止めてしまうと、この傾向を強めてしまうこともあります。

実際に、転倒への不安から動きを控えてしまう声もSNS上で見られます。

ネット上の声転倒したら必ず骨折するのでそれを避けるため、普通の人よりかなり遅い速度でしか歩けません。出典: Yahoo!知恵袋

不安そのものを否定するのではなく、安全に動ける環境を整えて少しずつ自信を取り戻すことが求められます。心理面への配慮も、歩行の回復を支える一つの要素です。

3. 退院後に歩けない高齢者への対策の進め方

3.1 退院後にまず医療機関で歩行の原因を確認する

対策の第一歩は、歩けない原因を医療機関で確認することです。原因によって取るべき対応が変わるため、自己判断でリハビリを始める前に状態を整理しておくと安心です。

受診の際に、次の項目を確認しておくと今後の見通しを立てやすくなります。

  • 歩けない原因となる病気の有無
  • 服用中の薬による影響
  • 関節の動く範囲(可動域)
  • 痛みやしびれのある部位

これらを医師やリハビリ職と共有することで、無理のない回復計画を組み立てやすくなります。原因の把握なしに動かすと、かえって症状を悪化させかねません。まずは現状を正しく知ることを優先しましょう。

3.2 リハビリで高齢者の身体機能の維持や回復を目指す

原因が確認できたら、継続的なリハビリで身体機能の維持や回復を目指します。落ちた機能を取り戻すには時間がかかるため、短期集中よりも無理なく続けられる形が向いています。

リハビリを受けられるか気にかける声は、ネット上でも見られます。

ネット上の声病院はリハビリは全くやらないのでしょうか?歩行訓練みたいな。出典: Yahoo!知恵袋

退院後のリハビリには、外来や通所のほか、自宅で受けられる訪問リハビリという選択肢もあります。自宅での生活動作に合わせて練習できる点が在宅リハビリの利点で、訪問看護と組み合わせて看護とリハビリを一体で支える体制もあります。

大切なのは、本人の状態に合った負荷で毎日少しずつ積み重ねることです。回復のペースには個人差があり、焦らず続けることが機能の維持につながります。

3.3 介護保険サービスを利用するまでの手順

在宅での支援を受けるには、介護保険サービスの利用を検討するとよいでしょう。申請から利用開始までにはいくつかの段階があり、順を追って進めます。

  1. 市区町村の窓口や地域包括支援センターに申請する
  2. 認定調査と主治医意見書をもとに要介護度が判定される
  3. ケアマネジャーと相談してケアプランを作成する
  4. ケアプランに沿ってサービスの利用を開始する

認定結果は申請から原則30日以内に通知されるとされ、入院中から準備を始めることもできます。手続きが分かりにくいと感じたら、地域包括支援センターに相談する方法があります。早めの申請が、退院後の支援の切れ目を防ぐことにつながります。

3.4 歩けない不安と向き合う生活の考え方

回復には波があり、思うように進まない時期も避けられません。だからこそ、焦らず段階的に生活動作を広げていく考え方が支えになります。

いきなり以前と同じ生活に戻そうとすると、本人も家族も疲れてしまいます。まずはベッドから起き上がる、椅子に座る、トイレまで歩くといった身近な動作を一つずつ目標にすると、達成感を積み重ねやすくなります。できたことに目を向ける声かけも、本人の意欲を保つうえで役立ちます。

歩けないことばかりに気持ちが向くと、生活全体が苦しくなりがちです。今できる動作を確実に増やす視点を持つことが、長い回復の道のりを支えます。

4. 退院後の在宅リハビリと生活環境の整え方

4.1 高齢者が安全に動くための住環境の整え方

在宅で歩行を取り戻すには、本人の努力だけでなく、安全に動ける住環境の整備が欠かせません。転倒しにくい環境を先に整えることで、本人も安心して体を動かせるようになります。

住環境を見直すときは、次のような点を優先して確認します。

  • 廊下や階段への手すりの設置
  • 段差の解消やスロープの設置
  • 床の滑り止めと動線の確保
  • 夜間のトイレまでの足元照明

これらは介護保険の住宅改修や福祉用具のレンタルを利用できる場合があります。どこから手をつけるか迷うときは、ケアマネジャーやリハビリ職に自宅を見てもらい、優先度の高い場所から整えていくと無駄がありません。

4.2 退院後の在宅生活で家族が見守るときの注意点

在宅生活では、家族の見守り方が本人の回復に大きく関わります。心配のあまり手を出しすぎると、本人が体を動かす機会を奪ってしまうことになりかねません。

ポイントは、危険なときだけ支え、できる動作は本人に任せる姿勢です。急かしたり無理をさせたりせず、本人のペースに合わせて見守ることが求められます。「危ないから座っていて」とすべてを制限するのではなく、安全を確保したうえで動ける場面を残すことが、活動量の維持につながります。

とはいえ、家族だけで24時間気を張り続けるのは現実的ではありません。訪問看護や介護サービスと役割を分担し、家族が休める時間を確保することも見守りを続けるコツです。

4.3 自宅で無理なく続けられるリハビリの手順

自宅でのリハビリは、特別な器具がなくても段階的に進められます。ただし痛みや強い負担があるときは中止し、事前にリハビリ職へ内容を確認しておくと安全です。

  1. 椅子や床で安定して座る姿勢を保つ
  2. 手すりや机につかまって立ち上がる
  3. その場で足踏みを繰り返す
  4. 短い距離をゆっくり歩く

いずれも回数や距離は本人の体調に合わせ、無理のない範囲から始めます。毎日決まった時間に取り組むと習慣にしやすく、続けやすくなります。うまく進まない日があっても構いません。少しずつ動作を積み重ねることが、在宅での機能維持を支えます。

5. 退院後に歩けない高齢者の在宅療養と施設の比較

5.1 退院後の在宅療養と施設それぞれの特徴

歩けない状態が続くとき、在宅療養を続けるか施設を利用するかで悩む家族は少なくありません。どちらが良いかは一概に決められず、それぞれの特徴を知ったうえで比較することが大切です。

主な違いを整理すると、次のようになります。

比較軸在宅療養施設
生活の自由度高く自分のペースで過ごせる施設の生活リズムに沿う
支援体制訪問サービスを組み合わせる職員が常駐し支援する
家族の負担介助や見守りの負担が大きい日常の介助を任せやすい
費用の傾向利用量に応じて変わる月額の負担が一定になりやすい

この比較はあくまで一般的な傾向で、状況により条件は異なります。本人の希望と家族の状況を照らし合わせ、どちらが続けやすいかを考える材料にしてください。

5.2 歩けない高齢者が施設を検討する場合の選択肢

施設を検討する場合も、選択肢は一つではありません。目的や必要な支援によって、向いている施設の種類は変わってきます。

在宅復帰に向けたリハビリを重視するなら、介護老人保健施設(老健)が候補になります。生活の自由度を保ちつつ見守りを受けたい場合は、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)という選択肢もあります。手厚い介護が必要になったときは、特別養護老人ホームなどを検討することもあります。

それぞれ入居条件や費用、受けられる支援が異なります。名称だけで判断せず、見学や相談を通じて実際の支援内容を確認することが後悔しない選択につながります。

5.3 在宅と施設を選ぶときの判断材料

在宅と施設のどちらを選ぶかは、いくつかの判断材料を並べて考えると整理しやすくなります。感情だけで急いで決めると、あとで負担が偏ってしまうこともあります。

判断の手がかりとして、次の点を確認しておくとよいでしょう。

  • 家族の介護力や同居の状況
  • 必要な医療的ケアの程度
  • 本人が望む暮らし方
  • 負担できる費用の範囲

これらは時間の経過とともに変わることもあります。一度決めたら終わりではなく、状態に応じて見直す前提で考えると柔軟に対応できます。迷うときは、ケアマネジャーや医療職に相談しながら判断材料を整理することをおすすめします。

6. 退院後の在宅生活を支えるOUR訪問看護ステーションの特徴

6.1 退院後の在宅生活で頼れる訪問看護の役割

退院後に自宅での生活を選んだとき、家族だけで医療的なケアまで担うのは負担が大きいものです。訪問看護は、看護師などが自宅を訪ね、医療的ケアと日常生活の支援を在宅で受けられる仕組みです。

体調の観察や服薬の管理、傷や医療機器のケアに加え、リハビリや生活動作の支援まで幅広く対応します。宮崎市を中心に在宅療養を支えるOUR訪問看護ステーションのように、本人と家族の双方を支える存在があると、在宅生活の不安は和らぎます。

歩けない時期は、専門職が定期的に関わるだけで家族の安心感が変わります。困りごとを相談できる相手が身近にいることが、在宅を続ける支えになります。

医療的な処置だけでなく、退院後の歩行訓練や生活動作の改善に向けたリハビリにも対応できるため、退院直後の不安が大きい時期から継続した支援を受けられます。 

6.2 看護とリハビリに幅広く対応できる体制

OUR訪問看護ステーションの特徴は、看護とリハビリの両面に幅広く対応できる体制です。看護師・保健師・理学療法士・作業療法士など12名体制で、在宅療養のさまざまな状況に対応します。

具体的には、次のような支援を組み合わせて提供します。

  • 看護師・保健師による医療的ケア
  • 理学療法士・作業療法士によるリハビリ
  • 体調や服薬の管理
  • 家族への介護相談や助言

OUR(アワー)訪問看護ステーションは、医療的ケアや健康管理、服薬管理など訪問看護全般に幅広く対応できる体制を整えています。また、理学療法士・作業療法士によるリハビリにも対応しており、歩行訓練や日常生活動作の改善まで一貫して支援できる点が強みです。 

6.3 相談から利用開始までに知っておきたいこと

利用を検討する段階では、まず相談から始められると知っておくと安心です。すぐに契約を決めなくても、状況を伝えて何ができるかを聞くところから始められます。

OUR訪問看護ステーションは24時間の相談受付と365日の看護対応を行っており、急な体調変化にも備えやすい体制です。利用にあたってはケアマネジャーや主治医と連携しながら進めるため、退院前から相談しておくと支援の切れ目を防ぎやすくなります。宮崎市全域のほか、国富町・綾町・新富町にも対応しています。

制度や手続きが分からない段階でも問題ありません。まず現状を伝えることが、必要な支援につながる第一歩になります。

7. まとめ:高齢者の退院後に歩けない不安に備えて相談から始めよう

高齢者が退院後に歩けなくなる背景には、入院中の安静による筋力低下や廃用症候群、病気や手術の影響、転倒への不安などが重なっています。まずは医療機関で原因を確認し、リハビリや介護保険サービスを組み合わせながら、焦らず段階的に生活動作を広げることが回復への近道です。

在宅か施設かは、家族の介護力や医療的ケアの必要度を照らし合わせて考え、状態に応じて見直す前提で判断すると柔軟に対応できます。歩けない時期は本人も家族も不安を抱えやすく、専門職の関わりがその負担を軽くします。

一人で抱え込まず、医療的ケアから日常生活の支援まで幅広く対応でき、リハビリにも対応しているOUR(アワー)訪問看護ステーションへ相談することから始めてみてください。早めの一歩が、退院後の在宅生活を安心して続ける支えになります。

退院後に歩けない不安を、OUR訪問看護ステーションが在宅で支えます

OUR(アワー)訪問看護ステーションは、看護師・保健師・理学療法士・作業療法士など多職種が連携し、訪問看護全般に幅広く対応しています。医療的ケアだけでなく、歩行回復に向けたリハビリや生活動作の改善まで在宅で一貫して支援できることが強みです。24時間の相談受付を行っているため、まずは今のご家族の状況をお話しいただくところから始められます。

制度や手続きが分からない段階でも問題ありませんので、気になることから気軽にご相談ください。