
秋になると、空気がきれいになって、どこかに出かけたくなります。
公園の木々が色づいていくのを窓から眺めながら、「外に出たいな」と思っている方や、「連れて行ってあげたいけど、どうしたらいいかわからない」と感じているご家族も多いのではないでしょうか。
車いすを使っていても、在宅酸素を使っていても、外に出ることを諦めなくていいそのためのヒントと、OURがどんなサポートをしているかを、この記事でお伝えします。
外出は、ただの気分転換ではありません。日光を浴びることで体内時計が整い、外の空気に触れることで気持ちが動き、人と会うことで言葉が増える。体と心の両方に、薬では代えられない効果があります。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします
☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時
外出することの、体と心への効果|「気分転換」以上の意味がある
「外に出るとなんだか元気になる」それは気のせいではありません。外出には、医学的に確認されている効果があります。
日光を浴びることで体内時計が整う:日中に日光を浴びることで、夜の睡眠の質が上がります。寝付きが悪い・昼夜逆転しがちな方に、短時間の外出が睡眠改善につながることがあります。
体を動かすことで食欲が出る:外に出て少し歩くだけで、エネルギーが消費され、お腹が空きやすくなります。「家にいると食欲がわかない」という方が、外出後にしっかり食べられることがあります。
人と話すことで言葉が増える:外では自然に人と話す機会が生まれます。「今日どこ行ったの?」という会話が生まれ、表情が豊かになり、認知機能の維持にもつながります。
「自分で選ぶ」ことが自信になる:どこに行くか、何を食べるか、誰と話すか——外出の中には、自分で選ぶ場面がたくさんあります。その選択の積み重ねが、在宅療養中の方の「自分らしく生きている」という感覚を守ります。
車いすで外出するための準備と工夫
「車いすがあるから外に出にくい」と感じている方も、少しの準備と工夫で外出しやすくなります。
外出前に確認すること
行き先のバリアフリー情報を事前に調べる:宮崎市内の公園・ショッピングモール・飲食店の多くはスロープや多目的トイレが整備されています。「車椅子対応」「バリアフリー」で検索すると、施設の情報が確認できます。
車いすの状態を確認する:タイヤの空気圧、ブレーキの効き、フットレストの固定が正常かを出発前に確認しましょう。
天候・気温に合った服装:車いすに座っていると、歩いているときより体が冷えやすいです。秋は薄手のブランケットや羽織りを一枚持参すると安心です。
外出中の注意点
- 段差・溝・砂利道は無理をせず、迂回路を探す
- 坂道は下りが特に危険。後ろ向きで下りるか、必ず介助者が後ろに回る
- 外出の疲れは翌日に出ることが多い。帰宅後はゆっくり休む時間を確保する
初めての外出は「短く・近く・無理なく」
久しぶりに外に出る方の最初の一歩は、「玄関を出て5分歩いて戻ってくる」くらいから始めることをお勧めします。外の空気を吸うだけでも、十分な体験です。慣れてきたら少しずつ距離を延ばしていきましょう。
在宅酸素(HOT)を使っている方の外出|携帯ボンベで外に出られる
在宅酸素療法を受けている方は、携帯用酸素ボンベを使うことで外出が可能です。「酸素があるから外に出られない」ということはありません。
外出時の流れ
- 主治医に「外出時の酸素流量」を事前に確認する(安静時と歩行時で異なることが多い)
- 外出の時間に合わせてボンベの本数を準備する
- ボンベホルダー付きの車いすや、ショルダーバッグ型のボンベキャリーを活用する
- 外出先でSpO2を定期的に確認する
携帯ボンベの持続時間の目安(Lサイズ500L):
| 流量 | 持続時間の目安 |
| 1L/分 | 約8時間 |
| 2L/分 | 約4時間 |
| 3L/分 | 約2.5時間 |
宮崎市内の外出であれば、1〜2本で半日は対応できることがほとんどです。
SpO2が下がったら
外出中にSpO2が普段より3%以上低下したり、息苦しさが増したりした場合は、日陰で休んで呼吸を整えてください。口すぼめ呼吸(鼻から吸って、口をすぼめてゆっくり吐く)が息苦しさを和らげます。改善しない場合は、OURオンコール(0985-77-8266)か119番に連絡してください。
OURのPT・OTと一緒に「外出練習」ができる
OURには理学療法士(PT)・作業療法士(OT)が在籍しており、「外出リハビリ」として実際に外に出る練習を一緒に行っています。
「段差の乗り越え方を練習したい」「車いすで坂を下りるのが怖い」「外出するとどのくらい疲れるか試したい」そういったご要望に、訪問リハビリの中で対応できます。
外出の練習は「訓練」ではなく、「一緒にやってみる」時間です。OURのPT・OTは、「どこに行きたいですか?」という話から始めます。行きたい場所・会いたい人・食べたいもの。その目標があると、リハビリの意欲が違います。
訪問看護の範囲を超える外出支援も、つながる先を一緒に探します
訪問看護でできる外出練習や同行には、制度上の制約があります。長時間の外出介助・車での送迎・観光やレジャーへの付き添いは、訪問看護の範囲外になることがあります。
ただ、「訪問看護ではできないから、あきらめてください」とはOURは言いません。
「外に出たい」「あの場所にもう一度行きたい」というご要望に対して、対応できる機関や民間サービスを一緒に探すことも、OURが大切にしている支援の一つです。ケアマネジャーや地域包括支援センターとも連携しながら、その方に合った外出の形を考えます。
活用できるサービスの例として、以下のようなものがあります。
- 訪問介護の外出介助:ホームヘルパーによる外出同行・通院付き添い(介護保険)
- 福祉有償運送・移動支援:車いすのまま乗れる福祉車両の送迎(自治体・NPO・民間)
- 介護タクシー:ストレッチャーや車いすに対応した民間タクシーサービス
- 障害福祉の移動支援:障害のある方を対象とした外出支援(市区町村の地域生活支援事業)
- 地域ボランティア・社会福祉協議会:地域の外出支援・見守りボランティアへのつなぎ
「どこに相談すればいいかわからない」という段階でも、まずOURにお声がけください。その方のご要望を一緒に整理し、最も適した支援につなげます。
宮崎市内、車いすでも楽しめる場所の例
宮崎市内には、車いすや在宅酸素を使っていても楽しめる場所がいくつかあります。外出先の参考にしてみてください。
宮崎市フローランテ宮崎(花と緑の博物館):広い園内はほぼ平坦で車いすでも回りやすく、季節の花を楽しめます。
宮崎市民プラザ周辺(橘通り):段差が少なく、カフェや飲食店も多い市街地エリア。
大淀川沿いの遊歩道:平坦なコースが整備されており、川の景色を見ながらのんびりと過ごせます。
大型ショッピングモール(イオンモール宮崎等):バリアフリー対応、多目的トイレあり。雨の日でも安心して外出できます。
距離が遠い場合は、福祉タクシー(リフト付き)を利用することもできます。
よくあるご質問
在宅酸素を使いながら外出する場合、事前に医師の許可が必要ですか?
必須ではありませんが、主治医に「外出時の酸素流量の設定」と「無理のない活動量の目安」を確認しておくことをお勧めします。特に最近体調に変化があった場合や、初めて長時間の外出をする場合は、主治医に伝えてから計画するのが安心です。
外出中に体調が悪くなったとき、どうすればいいですか?
まず安全な場所(日陰・ベンチなど)で休んでください。水分を摂り、呼吸を整えます。同行者がいれば状態を伝えてください。改善しない場合はOURオンコール(0985-77-8266)に連絡するか、119番を呼んでください。事前に「外出中に何かあったときはここに電話する」という取り決めを家族や同行者としておくと安心です。
訪問リハビリで外出練習はしてもらえますか?
はい。OURではPT・OTが自宅訪問するだけでなく、外出を目標にした練習も行っています。「段差の越え方の練習」「近所の公園まで一緒に歩く」「バスや車への乗り降りの練習」など、具体的な目標に合わせて対応できます。まずはOURまたは担当ケアマネジャーにご相談ください。
車いすは介護保険でレンタルできますか?
はい。要介護2以上の認定を受けている方は、介護保険で車いすをレンタルできます(1〜3割の自己負担)。要介護1・要支援の方はレンタルが難しい場合がありますが、状態によって例外的に認められることもあります。担当ケアマネジャーに相談してみてください。
一人では外出が難しいのですが、付き添ってもらえますか?
訪問介護(ホームヘルパー)の外出介助や介護タクシー・福祉有償運送など、外出に対応できるサービスは複数あります。OURの訪問看護では長時間の外出介助は制度上の範囲外になりますが、どのサービスが利用できるかをケアマネジャーや地域包括支援センターと一緒に考えるお手伝いをしています。「どこに相談すればいいかわからない」という段階でもOURにご相談ください。
よくある質問
訪問看護を始めるにはまず何をすればいいですか?
①主治医に「訪問看護を使いたい」と相談し、訪問看護指示書を発行してもらう、②介護保険を使う場合はケアマネジャーに連絡、③OURにお電話(0985-77-8266)またはお問い合わせフォームでご連絡いただく、という3ステップです。
訪問看護でできることとできないことを教えてください。
【できること】バイタル測定・健康状態の観察、服薬管理・指導、点滴・注射・創傷処置、カテーテル管理、吸引・人工呼吸器管理、リハビリ(PT・OT)、ターミナルケア・看取りサポート、家族への介護指導。【できないこと】医師の診察・診断・処方(主治医が行う)、身の回りの生活援助のみ(訪問介護の担当)。
訪問看護師はどんな資格を持った人が来ますか?
訪問看護師は看護師(保健師・助産師を含む)または准看護師の資格を持ちます。OURではさらにPT・OTが在籍しており、リハビリが必要な方にも対応しています。全員が厚生労働省の精神保健研修を修了しています。
訪問看護師はどのくらいの頻度で来てもらえますか?
介護保険では週1〜4回程度、医療保険では週3回が原則(別表7疾患は無制限)です。特別訪問看護指示書があれば毎日(週7回)の訪問も可能です。状況に応じてOURと主治医で相談して決めます。
一人暮らしの高齢者でも訪問看護は利用できますか?
はい、むしろ一人暮らしの方こそ訪問看護が重要です。定期的な健康観察・服薬管理・転倒予防などをOURの看護師がフォローします。緊急時には24時間のオンコールで対応します。
訪問看護で精神的なサポートも受けられますか?
はい。訪問看護師は身体的ケアとともに、療養中の不安・孤独感などの精神的サポートも行います。OURでは精神科経験を持つスタッフが在籍しており、メンタルヘルスのサポートにも力を入れています。
まとめ
- 外出には、睡眠改善・食欲増進・認知機能の維持など、体と心への確かな効果がある
- 車いすでも在宅酸素を使っていても、準備と工夫で外出は可能
- 最初の一歩は「玄関を出て5分」から。慣れたら少しずつ距離を延ばせばいい
- OURのPT・OTは「どこに行きたいか」という話から始める外出練習に同行できる
- 宮崎市内には車いすで楽しめる場所が多くある
今日できる一歩:「どこかに行きたい場所はある?」と、本人に聞いてみてください。行き先が決まったら、OUR(0985-77-8266)のPT・OTにその目標を話してみてください。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします
☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時
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