
執筆日: 2025年12月30日
執筆: OUR訪問看護ステーション
最終更新: 2025年12月30日
はじめに
訪問看護の現場で20年以上のキャリアを持つベテラン看護師に、これまでの経験や学び、そして訪問看護のやりがいについてお話を伺いました。
病棟勤務から訪問看護への転身、利用者様やご家族との出会い、そして現場で感じた喜びや葛藤。リアルな声を通じて、訪問看護の仕事の魅力をお伝えします。
【インタビュー協力】
田中恵子さん(仮名) / 看護師歴20年、訪問看護歴3年
※プライバシー保護のため、お名前とエピソードの一部を変更しています。
訪問看護との出会い〜病棟から在宅へ
——看護師になったきっかけを教えてください。
「祖母が入院していた時、看護師さんが優しく声をかけてくださる姿を見て、『私もこんな風に人を支えられる仕事がしたい』と思ったのがきっかけです。看護学校を卒業後、総合病院で約15年間働きました」
——訪問看護に転職したのはなぜですか?
「病棟では、患者さん一人ひとりとゆっくり話す時間がなかなか取れませんでした。もっと深く関わりたい、その人の生活全体を支えたいという思いが強くなって、訪問看護の道を選びました」
「最初は不安もありました。病棟では先輩がすぐ近くにいて相談できましたが、訪問看護は基本的に一人で訪問します。『自分の判断で大丈夫だろうか』と心配でしたね」
20年間で学んだこと
1. 「正解」は一つじゃない
——訪問看護で最初に学んだことは何ですか?
「病棟では『マニュアル通り』が基本でしたが、訪問看護では利用者様の生活環境も価値観も一人ひとり違います。教科書通りの方法が必ずしも最善とは限らないと気づきました」
「例えば、ある利用者様は『朝はパンよりごはん派』『お風呂は夕方がいい』といった細かいこだわりがありました。医学的には朝食の内容や入浴時間は大きな問題ではなくても、その方にとっては大切なことです。『生活の中で医療を提供する』という視点を学びました」
2. ご家族も支援の対象
「訪問看護では、利用者様だけでなく、ご家族のサポートも大切です。介護をされているご家族は、身体的にも精神的にも疲れています」
「あるご家族は『母の介護で自分の時間が全くない』と涙を流されました。話を聞くだけでも『少し楽になった』と言っていただけて、看護師の役割は医療処置だけじゃないんだと実感しました」
3. 「できない」を「できる」に変える工夫
「利用者様の中には、身体機能の低下で『もう○○ができない』と諦めてしまう方もいらっしゃいます。でも、ちょっとした工夫で『できる』ことが増えるんです」
「例えば、片麻痺のある利用者様が『自分でボタンをかけられない』と悩んでいました。マジックテープ式のシャツに変えたところ、自分で着替えられるようになって、すごく喜ばれました。『できた!』という瞬間の笑顔は、何度見ても嬉しいですね」
4. 医療だけでは解決できないこともある
「訪問看護では、医療的なケアだけでは解決できない『生活の困りごと』に直面します。経済的な問題、家族関係の悩み、孤独感」
「そんな時は、ケアマネジャーさん、ヘルパーさん、地域包括支援センターなど、多職種と連携して解決策を探します。『チームで支える』ことの大切さを学びました」
5. 「看取り」の意味
「訪問看護では、ご自宅での看取りに立ち会うこともあります。最初はとても辛く、『もっと何かできたんじゃないか』と自分を責めました」
「でも、ある利用者様のご家族が『最期まで自宅で過ごせて、本人も家族も穏やかでした。ありがとう』と言ってくださって、看取りは『終わり』ではなく、『その方の人生を最期まで支える』大切な役割なんだと気づきました」
6. 自分自身の健康も大切
「訪問看護は体力的にも精神的にも負担が大きい仕事です。無理をして体調を崩したり、燃え尽きてしまう看護師もいます」
「私自身、若い頃は『休むのは悪いこと』と思っていましたが、今は違います。自分の健康を守らないと、利用者様を支えることはできません。休むこと、リフレッシュすることも、看護師としての大切な仕事だと思っています」
7. 利用者様から学ぶこと
「訪問看護では、利用者様から教わることがたくさんあります。人生の先輩として、生き方や価値観、困難を乗り越える強さを学びました」
「90歳を超えて一人暮らしをされている方が『毎日が勉強よ』とおっしゃっていました。その前向きな姿勢に、私自身が励まされています」
印象に残る利用者様とのエピソード
「笑顔を取り戻したAさん」
「脳梗塞で右半身麻痺になったAさん(70代男性)は、初めてお会いした時、『もう何もできない』と落ち込んでいました」
「リハビリを続け、少しずつできることが増えていきました。ある日、『孫と一緒に散歩したい』という目標を持たれて、杖を使って歩く練習を始めました」
「半年後、お孫さんと近所の公園を散歩する姿を見た時、Aさんもご家族もみんな笑顔でした。『あの笑顔を見るために頑張ってきて良かった』と心から思いました」
「ありがとう」の言葉
「ターミナルケア(終末期ケア)で訪問していたBさん(80代女性)は、亡くなる数日前に『あなたが来てくれて、本当に安心だった。ありがとう』と言ってくださいました」
「その言葉を聞いた時、涙が止まりませんでした。自分の仕事が誰かの支えになっているんだと実感できた瞬間です」
若手看護師へのメッセージ
——これから訪問看護を始める方へのアドバイスをお願いします。
「訪問看護は、最初は不安で当然です。でも、一人じゃありません。先輩看護師、医師、ケアマネジャー、たくさんの仲間が支えてくれます」
「完璧を目指さなくていいんです。利用者様やご家族の話をよく聞いて、一緒に考えることが大切です。『どうすれば、この方が安心して過ごせるか』を考え続けることが、訪問看護の本質だと思います」
——訪問看護のやりがいは何ですか?
「利用者様の笑顔、『ありがとう』の言葉、そして『自分の看護が誰かの生活を支えている』という実感です。一人ひとりとじっくり向き合える、深い関わりができるのが訪問看護の魅力です」
「病棟では見られなかった『生活の中の笑顔』を見ることができます。それが、20年続けてこられた理由です」
OURで働くこと
——OUR訪問看護ステーションで働く良さは何ですか?
「OURは、スタッフ同士の風通しが良く、相談しやすい環境です。困ったことがあれば、すぐに先輩や管理者に相談できます。一人で抱え込まなくていいんです」
「定期的なカンファレンスや勉強会もあって、常に学び続けられる環境です。経験豊富なスタッフが多いので、『こういう時はどうしたらいい?』と聞けば、的確なアドバイスがもらえます」
「ワークライフバランスも大切にしています。私自身、子育てをしながら働いてますが、勤務時間の調整など、柔軟に対応していただきました。家庭と仕事を両立できる職場だと思います」
——どんな方に訪問看護を勧めますか?
「『患者さん一人ひとりとじっくり関わりたい』『生活全体を支えたい』という方には、ぜひ訪問看護を経験してほしいです」
「病棟経験が少なくても大丈夫です。OURでは訪問看護が未経験の方でも安心してスタートできるよう、先輩同行やサポート体制が整っています。一緒に学びながら成長していけますよ」
まとめ
20年間のキャリアを通じて学んだことは、「訪問看護は、医療技術だけでなく、人と人との関わりが大切な仕事」ということです。
利用者様の笑顔、ご家族の安心、そして自分自身の成長。訪問看護には、たくさんのやりがいがあります。
これから訪問看護を始める方、今訪問看護で頑張っている方、みなさんが自分らしく働き、利用者様を支えていけることを願っています。
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OURの特徴
- 充実した研修制度(新人同行研修、定期カンファレンス、外部研修参加)
- 経験豊富なスタッフによるサポート体制
- ワークライフバランスを重視した働き方
- 多職種連携による安心のチーム体制
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法的免責事項
本記事は、特定の個人の実体験をもとに作成されたものであり、すべての訪問看護師の経験を代表するものではありません。訪問看護の働き方や環境は、事業所や個人の状況によって異なります。
本記事は情報提供を目的としており、特定の事業所への就職を勧誘するものではありません。就職・転職を検討される際は、ご自身で十分に情報収集し、納得した上でご判断ください。
執筆日: 2025年12月30日
執筆: OUR訪問看護ステーション