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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

はじめての訪問看護〜利用開始までの流れと不安解消Q&A

執筆日: 2025年12月31日
執筆: OUR訪問看護ステーション
最終更新: 2025年12月31日


はじめに

「訪問看護を使ってみたいけど、どうやって申し込むの?」
「費用はどれくらいかかるの?」
「初めて利用するときって、何をするの?」

訪問看護を初めて利用される方やご家族からは、こうした質問をよくいただきます。本記事では、訪問看護の利用開始までの流れを、わかりやすくご説明します。また、よくある不安や疑問にもQ&A形式でお答えします。

【重要な注意事項】
本記事は一般的な情報提供を目的としています。制度の詳細や個別のケースについては、ケアマネジャー、地域包括支援センター、医師、訪問看護ステーションなどの専門職にご相談ください。


訪問看護ってどんなサービス?

訪問看護とは、看護師がご自宅を訪問し、病気や障がいを持つ方が安心して療養生活を送れるよう支援するサービスです※1。

訪問看護でできること(例)

  • 健康状態の観察(血圧、体温などのチェック)
  • お薬の管理や服薬支援
  • 医療処置(点滴、カテーテル管理、人工呼吸器管理など)
  • リハビリテーション
  • 入浴介助、清潔ケア
  • 床ずれ(褥瘡)の予防とケア
  • 終末期ケア(ターミナルケア)
  • ご家族への介護指導や相談

※上記は一例です。具体的な内容は、利用者様の状態やニーズによって異なります。


訪問看護を利用できる人

訪問看護は、以下のような方が利用できます※2。

介護保険を利用する場合

  • 65歳以上で要介護・要支援の認定を受けた方
  • 40歳〜64歳で、特定疾病により要介護・要支援の認定を受けた方

医療保険を利用する場合

  • 40歳未満の方
  • 要介護・要支援の認定を受けていない方
  • 医師が訪問看護が必要と判断した方

※詳しい条件は、ケアマネジャーや地域包括支援センターにご相談ください。


利用開始までの流れ

訪問看護を利用開始するまでの流れは、介護保険と医療保険で少し異なります。

パターン1: 介護保険で利用する場合

ステップ1: 要介護認定の申請

お住まいの市区町村の介護保険窓口で、要介護認定の申請を行います※3。

必要なもの

  • 介護保険被保険者証
  • 申請書(窓口で入手可能)
  • 主治医の意見書(市区町村が主治医に依頼)

申請後の流れ

  1. 市区町村の調査員が自宅を訪問し、心身の状態を調査
  2. 主治医の意見書と調査結果をもとに審査
  3. 認定結果の通知(申請から約30日)

認定区分

  • 要支援1・2
  • 要介護1〜5

ステップ2: ケアマネジャーの選定

要介護認定を受けたら、ケアマネジャー(介護支援専門員)を選びます。ケアマネジャーは、ケアプラン(介護サービス計画)を作成し、サービスの調整を行います。

ケアマネジャーの探し方

  • 地域包括支援センターに相談
  • 市区町村の介護保険窓口で事業所リストを入手
  • 知人や医療機関からの紹介

ステップ3: 主治医による「訪問看護指示書」の発行

ケアマネジャーを通じて、主治医に訪問看護が必要であることを伝えます。主治医が必要と判断すれば、「訪問看護指示書」を発行します※4。

ステップ4: ケアプランの作成

ケアマネジャーが、利用者様やご家族の希望を聞きながら、ケアプランを作成します。このプランに訪問看護が含まれます。

ステップ5: サービス担当者会議

ケアマネジャー、訪問看護師、その他のサービス事業者が集まり、ケアプランの内容を確認します。利用者様やご家族も参加します。

ステップ6: 訪問看護ステーションと契約

訪問看護ステーションと契約を結び、利用開始となります。


パターン2: 医療保険で利用する場合

ステップ1: 主治医に相談

まず、主治医に「訪問看護を利用したい」と相談します。

ステップ2: 主治医による「訪問看護指示書」の発行

主治医が訪問看護が必要と判断すれば、「訪問看護指示書」を発行します※5。

ステップ3: 訪問看護ステーションへ連絡

訪問看護指示書をもとに、訪問看護ステーションへ連絡し、契約を結びます。

ステップ4: 訪問看護の開始

訪問看護ステーションの看護師が自宅を訪問し、サービスが始まります。


初回訪問では何をするの?

初回訪問では、看護師が以下のようなことを行います。

1. ご挨拶と自己紹介

看護師がご挨拶し、自己紹介をします。リラックスして、わからないことは何でも質問してください。

2. 健康状態の確認

血圧、体温、脈拍などのバイタルサインを測定し、健康状態を確認します。また、現在の症状や困っていることをお聞きします。

3. 生活環境の確認

ご自宅の環境(段差、手すり、トイレ、浴室など)を確認し、安全に生活できるかをチェックします。

4. 訪問看護計画の説明

看護師が、今後の訪問スケジュールや提供するケアの内容について説明します。

5. ご質問やご要望の確認

利用者様やご家族のご質問やご要望をお聞きし、できる限り対応します。

所要時間の目安: 初回訪問は通常30分〜1時間程度です。


費用はどれくらいかかるの?

訪問看護の費用は、介護保険または医療保険を使うことで、自己負担を軽減できます。

訪問看護の費用について

訪問看護の費用は、「介護保険」または「医療保険」のいずれが適用されるかによって異なります。

介護保険を利用する場合

介護保険を利用する場合、自己負担は原則として1割〜3割です(所得によって異なります)。

費用の目安(1割負担の場合)

  • 30分未満: 約471円
  • 30分以上1時間未満: 約823円
  • 1時間以上1時間30分未満: 約1,128円

※上記は基本料金の目安です。加算(初回加算、緊急時訪問看護加算、特別管理加算など)が別途かかる場合があります。 ※宮崎市は「その他地域」に該当し、1単位=10円で算定されます。

医療保険を利用する場合

医療保険を利用する場合、自己負担は年齢や所得によって1割〜3割です。

費用の目安(1割負担の場合)

  • 1回あたり: 約555円〜655円程度
  • 訪問看護管理療養費: 月の初日約767円、2日目以降約300円

※上記は基本療養費の概算です。加算の有無によって変動します。 ※医療保険では原則として週3日までの訪問となります。ただし、厚生労働大臣が定める疾病等に該当する場合や特別訪問看護指示書が交付されている場合は、週4日以上の訪問が可能です。

費用負担を軽減する制度

高額な医療費や介護費がかかった場合、以下の制度を利用できる場合があります。

  • 高額療養費制度: 医療費の自己負担が一定額を超えた場合、超過分が払い戻される
  • 高額介護サービス費: 介護費の自己負担が一定額を超えた場合、超過分が払い戻される

詳しくは、市区町村の窓口やケアマネジャーにご相談ください。

よくある不安と疑問(Q&A)

Q1: 訪問看護って、どんな人が来るの?

A: 看護師(正看護師または准看護師)、または理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリ専門職が訪問します。いずれも専門的な資格を持ったスタッフです。


Q2: 訪問は週に何回来てくれるの?

A: 利用者様の状態やニーズによって異なります。週1回の方もいれば、毎日訪問が必要な方もいます。主治医やケアマネジャーと相談して決めます。


Q3: 家族が不在でも大丈夫?

A: 基本的には、初回はご家族の同席をお願いしていますが、2回目以降は利用者様お一人でも問題ありません。事前にご相談ください。


Q4: 訪問時間を変更できる?

A: 体調不良や急用がある場合は、事前に訪問看護ステーションへ連絡すれば、可能な限り調整します。


Q5: 訪問看護は夜間や休日も対応してくれる?

A: 多くの訪問看護ステーションは、24時間365日対応の体制を整えています。緊急時には、夜間や休日でも連絡できます(24時間対応体制加算が必要な場合があります)。


Q6: 他のサービス(訪問介護、デイサービスなど)と併用できる?

A: はい、併用できます。ケアマネジャーが、利用者様に合った複数のサービスを組み合わせてケアプランを作成します。


Q7: 訪問看護を利用すると、入院はできなくなるの?

A: いいえ、そんなことはありません。必要があれば入院できます。訪問看護は、在宅での療養を支援するサービスです。


Q8: 訪問看護を途中でやめることはできる?

A: はい、できます。利用を中止したい場合は、訪問看護ステーションとケアマネジャーに相談してください。


Q9: 訪問看護師に何でも相談していいの?

A: はい、どんな小さなことでも遠慮なく相談してください。健康のこと、生活のこと、介護の悩みなど、看護師がお話を伺います。


Q10: 訪問看護を利用するのは「弱い」ことじゃないの?

A: 決してそんなことはありません。訪問看護は、自分らしく生活するための「サポート」です。必要な支援を受けることは、前向きな選択です。


OURの訪問看護サービス

OUR訪問看護ステーションでは、利用者様お一人おひとりに寄り添った、きめ細やかな訪問看護を提供しています。

OURの特徴

  • ✅ 24時間365日対応(緊急時も安心)
  • ✅ 経験豊富な看護師が訪問
  • ✅ 主治医やケアマネジャーとの密な連携
  • ✅ リハビリ専門職(理学療法士など)も在籍
  • ✅ ご利用者様とご家族の不安や疑問に丁寧に対応

無料相談受付中

「訪問看護を使ってみたいけど、まだ迷っている」という方も、お気軽にご相談ください。費用のこと、サービス内容のこと、何でもお答えします。

OUR訪問看護ステーション

  • 📞 電話: 0985-77-8266(平日8:30-17:30)
  • 🌐 お問い合わせフォーム: https://our-co.jp/contact/
  • 📧 24時間受付: LINEまたは緊急電話
  • 📍 対応エリア: 宮崎市全域、国富町、綾町、新富町

まとめ

訪問看護の利用開始までの流れは、以下の通りです。

介護保険の場合

  1. 要介護認定の申請
  2. ケアマネジャーの選定
  3. 主治医による訪問看護指示書の発行
  4. ケアプランの作成
  5. サービス担当者会議
  6. 訪問看護ステーションと契約
  7. 利用開始

医療保険の場合

  1. 主治医に相談
  2. 訪問看護指示書の発行
  3. 訪問看護ステーションへ連絡・契約
  4. 利用開始

訪問看護は、ご自宅で安心して療養生活を送るための心強いサポートです。わからないことや不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。


参考文献・出典

※1 厚生労働省「訪問看護のしくみ」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000123638.pdf

※2 厚生労働省「介護保険制度の概要」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/gaiyo/index.html

※3 厚生労働省「介護サービス情報公表システム – サービス利用までの流れ」
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/flow.html

※4 厚生労働省「訪問看護指示書について」
https://www.mhlw.go.jp/

※5 厚生労働省「訪問看護療養費の取扱い」
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/

※6 厚生労働省「介護保険の自己負担割合」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/gaiyo/index.html

※7 厚生労働省「医療保険制度」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/index.html


免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的助言や制度に関する専門的な指導を提供するものではありません。介護保険・医療保険の制度、訪問看護の利用方法、費用などは、地域や個人の状況によって異なる場合があります。

訪問看護の利用を検討される際は、必ずケアマネジャー、地域包括支援センター、主治医、訪問看護ステーションなどの専門職にご相談ください。

本記事の内容に基づいて行った行為の結果について、執筆者および運営者は一切の責任を負いかねます。制度は変更される可能性がありますので、最新の情報は各公的機関の公式サイトをご確認ください。

執筆日: 2025年12月31日
執筆: OUR訪問看護ステーション