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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

がんと向き合うあなたへ訪問看護と在宅医療について、知っておいてほしいこと― がん防災セミナー宮崎・事前に寄せられた質問への回答として ―

がんと診断されたとき、あるいは治療が続く中で、
多くの方がこんな思いを抱きます。

  • ・この先、どんな生活になるのだろう
  • ・ひとりでやっていけるのだろうか
  • ・誰に、どこまで頼っていいのだろう

2026年2月7日に開催される
「がん防災セミナー宮崎 〜患者を支える地域パワー〜」 は、
そうした不安を抱える方、支える立場の方、
そして地域全体で「がんとどう向き合うか」を考える場です。

私たち OUR訪問看護ステーション は、
このセミナーで 訪問看護ステーションの立場からパネラーとして登壇 することになりました。

セミナーに先立ち、参加予定の方から
訪問看護や在宅医療について、率直で切実な質問をいただいています。

当日は時間の制約もあるため、
「あとで落ち着いて読み返せる形で残したい」
そんな思いから、このコラムを作成しました。


目次

  1. ・訪問看護とは、どんなときに使えるサービスなのでしょうか
  2. ・がんのステージに関係なく、訪問看護は利用できますか
  3. ・単発や短期間の利用はできますか
  4. ・訪問看護では、どんなことをしてもらえるのでしょうか
  5. ・精神科の訪問看護を利用していても併用できますか
  6. ・在宅医療はおひとりさまでも受けられますか
  7. ・在宅での看取りは可能ですか
  8. ・在宅での看取りにかかる費用について
  9. ・セミナー登壇にあたって|このコラムを作成した理由

訪問看護とは、どんなときに使えるサービスなのでしょうか

訪問看護という言葉を聞いたとき、
「もう治療ができなくなった人が使うもの」
「最期のときのためのサービス」
というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、 実際の訪問看護の姿とは少し違います。

訪問看護は、

  • ・がんのステージ
  • ・年齢
  • ・治療の有無

に関係なく、「生活の中で医療的な支えが必要なとき」 に利用できるサービスです。


がんのステージに関係なく、訪問看護は利用できますか?

答えは「はい」です。

がんの初期であっても、
治療が一段落している時期であっても、
再発後や進行期、終末期であっても、
訪問看護は利用できます。

たとえば――

  • ・体調の波が大きく、外出がつらい
  • ・治療の副作用で生活が不安定になっている
  • ・痛みや不安について、家で相談したい

こうした理由で訪問看護を利用する方も多くいらっしゃいます。

「今はまだ大丈夫だけれど、少し先が不安」
そんな段階からつながることも、決して早すぎることではありません。


単発や短期間の利用はできますか?

できます。

訪問看護は、必ずしも
「週に何回、ずっと続けなければいけない」
というものではありません。

  • ・数回だけ様子を見てほしい
  • ・状態が落ち着くまでの期間だけ
  • ・不安が強い時期だけ

といった 短期間・単発的な利用 も可能です。

状況が変われば、

  • ・回数を減らす
  • ・一度お休みする
  • ・再開する

といった調整もできます。

訪問看護は「縛られるサービス」ではなく、
生活に合わせて使い方を一緒に考えるサービスです。


訪問看護では、実際にどんなことをしてもらえるのでしょうか

「訪問看護って、家に来て注射をするだけですか?」
そんな質問をいただくことがあります。

答えは 「それだけではありません」

訪問看護が大切にしているのは、
その人の生活全体を見ることです。

身体のこと

  • ・痛み、息苦しさ、だるさ、吐き気などの確認
  • ・症状が生活にどう影響しているかの観察
  • ・必要に応じて医師へ相談・連携

生活のこと

  • ・食事がとれているか
  • ・眠れているか
  • ・日中どんなふうに過ごしているか

気持ちのこと

  • ・不安や迷い
  • ・誰にも言えずに抱えている思い
  • ・「本当はどうしたいのか」という気持ち

訪問看護師は、
話を聞きながら、必要な支えを一緒に整理する役割を担っています。


精神科の訪問看護を利用していても、がんの訪問看護は使えますか?

今回いただいた質問の中に、
「精神科の訪問看護を利用しているが、がんの訪問看護も使えるのか」
というものがありました。

答えは「状況に応じて可能」です。

精神科の訪問看護と、
がんに関する訪問看護は、
目的や役割が異なることがあります。

それぞれの役割を整理しながら、

  • ・主治医
  • ・訪問看護ステーション
  • ・関係機関

で調整していくことで、
無理のない形で併用できるケースも多くあります。


在宅医療や訪問看護は「おひとりさま」でも受けられますか?

「一人暮らしで、身寄りがありません」
「家族に迷惑をかけたくありません」

こうした声は、決して珍しくありません。

在宅医療や訪問看護は、ひとり暮らしでも利用できます。

大切なのは、

  • ・家族がいるかどうかではなく、
  • ・支える体制を一緒につくれるかどうか

です。

訪問看護、在宅医、ケアマネジャー、
地域の支援機関が連携することで、
ひとり暮らしの方を支える仕組みは整えられます。

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在宅での看取りは可能ですか?

「ひとりで、在宅で最期を迎えることはできますか?」

この問いには、
簡単に「必ずできます」と言える場合と、
状況を見ながら一緒に考える必要がある場合があります。

ただ一つ確実に言えるのは、
ひとり暮らしだからといって、最初から不可能と決める必要はない
ということです。

ご本人の希望、体調、支援体制を踏まえ、
「どうすればその人らしい時間を過ごせるか」
を一緒に考えていくことが大切です。


在宅での看取りにかかる費用について

費用は、多くの方が最も不安に感じる点です。

在宅での看取りを含む訪問看護は、
医療保険が適用されるケースがほとんどです。

  • ・自己負担は1〜3割
  • ・高額療養費制度の対象になることも多い

「思っていたより現実的だった」
「もっと高額だと思っていた」
と感じられる方も少なくありません。

経済面についても、
事前に説明を受け、相談しながら決めることができます。

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「まだ先の話」と思っている今だからこそ

訪問看護や在宅医療は、
「もう限界になってから使うもの」ではありません。

  • ・不安が少し芽生えたとき
  • ・生活に違和感が出始めたとき
  • ・誰かに話を聞いてほしいと感じたとき

そのタイミングでつながることが、
後の安心につながることも多いのです。


セミナーをきっかけに、地域で考える

今回のがん防災セミナーは、
「正解を教える場」ではありません。

患者さん、ご家族、医療・介護職、
地域に暮らす一人ひとりが、
「自分だったらどうしたいか」
を考えるきっかけの場だと、私たちは考えています。

このコラムが、

  • ・セミナー前の予習として
  • ・セミナー後の振り返りとして
  • ・迷ったときの手がかりとして

役立つものであれば幸いです。


まとめ|「ひとりで抱え込まなくていい」という選択肢

がんと向き合う中で、
不安や迷いを感じることは、とても自然なことです。

  • ・訪問看護は、がんのステージに関係なく利用できます
  • ・必要な時期だけ、単発や短期間で使うことも可能です
  • ・一人暮らしや身寄りがなくても、在宅医療の選択肢はあります
  • ・在宅での看取りについても、体制を整えながら検討できます

大切なのは、
「全部ひとりで決めなくていい」
「困ってからではなく、気になったときに相談していい」
ということです。

訪問看護や在宅医療は、
治療の代わりになるものでも、最後の手段でもありません。
生活の中で、安心して過ごすための一つの支え方です。


もし、今こんな気持ちが少しでもあれば

  • ・誰に相談していいか分からない
  • ・今の生活を、この先も続けられるのか不安
  • ・訪問看護が自分に合うのか、一度話を聞いてみたい
  • ・まだ決める段階ではないけれど、情報だけ知りたい

その時点で、相談するには十分な理由があります。

相談したからといって、
無理にサービスを勧めることはありません。
「今はまだ使わない」という選択も、もちろん大切です。


ご相談・お問い合わせについて

私たち OUR訪問看護ステーション では、
がんと向き合う方、そのご家族の
「少し聞いてみたい」 という段階のご相談もお受けしています。

お気軽に以下からお問合せください

OUR訪問看護ステーション

  • 電話:0985-77-8266(平日 8:30–17:30)
  • 公式フォームhttps://our-co.jp/contact/
  • LINE・緊急電話:24時間受付
  • 対応エリア:宮崎市全域・国富町・綾町・新富町

状況やお気持ちを伺いながら、
今できること、今はしなくていいことを一緒に整理します。

「こんなことを聞いてもいいのかな」
そう思う内容こそ、遠慮なくお話しください。

あなたらしい時間を大切にするための一歩として、
必要なときに、つながれる場所でありたいと考えています。


免責事項

本記事は、がん防災セミナーへの登壇にあたり、訪問看護や在宅医療についての一般的な情報を、
当事者やご家族の方にも理解しやすい形で提供することを目的として作成しています。

記載されている内容は、執筆時点での医療制度や一般的な知見に基づくものであり、
すべての方の状況にそのまま当てはまるものではありません。

実際の治療方針、訪問看護の利用可否、在宅医療や看取りに関する判断、
費用や支援体制については、
主治医や訪問看護ステーション、関係する医療・介護専門職とご相談のうえ、
個別の状況に応じて決定されることをおすすめします。