
カテゴリー: OURで働く人と文化
執筆日: 2026年1月21日
執筆: 訪問看護ステーションOUR(アワー)
導入:不安があるのは“まじめな証拠”です
「訪問看護に興味はあるけれど、いきなり一人で訪問するのが怖い」「オンコールが不安」「病院と違って相談しづらいのでは?」。 転職や入社を考えるとき、こうした不安はとても自然なものです。
OUR(アワー)は、理念「あなたらしさを、ともにつくる」を、利用者さまだけでなく働くスタッフにも向けたいと考えています。安心して学び、相談できる環境があってこそ、目の前の方の“生活”に丁寧に向き合えるからです。
問題提起:訪問看護は「一人で全部やる仕事」…ではありません
訪問看護は、基本的に利用者さまのご自宅へ一人で伺う場面が多い仕事です。だからこそ、最初は不安になります。
ただし実際には、
- チームで判断する(記録・カンファ・相談)
- 必要ならすぐ連絡する(電話・チャット等)
- 多職種と連携する(主治医・ケアマネ・訪問介護など)
といった形で、「一人で抱えない仕組み」があることが大切です。
仕組み解説:訪問看護の働き方(病院と何が違う?)
病院との違い(ざっくり)
- 病院:設備・人がそろい、すぐに協力が得やすい
- 在宅:生活の場で、その人の“いつもの暮らし”に合わせて支える
在宅では、医療処置だけでなく、
- 転倒しない工夫
- 服薬の続け方
- 食事・睡眠・家族の負担 など、生活の全体を見て支援します。
だからこそ、技術だけでなくコミュニケーションやチーム連携が力になります。
不安の原因を整理(よくある3〜4要因)
- 一人訪問への不安:判断を間違えないか、急変時が怖い
- オンコールへの不安:夜間の連絡・出動のイメージが湧かない
- 知識・経験のギャップ:在宅でよくある疾患・家族対応
- 職場文化への不安:質問しにくい雰囲気だったらどうしよう
不安の中身が言葉になってくると、対策が立てやすくなります。
自己チェック:入社前に確認しておくと安心な10項目
面接や見学で、次の項目を確認できると安心です。
- 同行訪問(OJT)の期間・回数はどのくらい?
- 相談手段(電話・チャット・カンファ)は整っている?
- 夜間オンコールの頻度(目安)は?
- オンコール時の判断基準・マニュアルはある?
- 急変時のバックアップ(先輩同行・医師連携)は?
- 記録のやり方(時間の確保、ツール)は?
- 受け持ちの決め方(段階的に増える?)
- 研修・勉強会はある?
- 子育て・家庭との両立支援は?
- 困ったときに「助けて」と言える空気がある?
※「質問していいのかな」と遠慮しがちですが、これはあなたが安心して働くための大事な確認です。
医療機関での「診断プロセス」に相当:新人の成長を支える育成の流れ
医療記事でいう「診断プロセス」にあたるのは、火曜コラムでは育成のプロセスです。
OURでは、できるだけ不安を小さくしていけるように、
- 同行訪問で“現場の感覚”をつかむ
- 段階的に一人訪問へ(いきなり丸投げしない)
- 振り返り(フィードバック)の時間をつくる
といった“学びの流れ”を大切にしています。
治療法(3本柱)に相当:不安を減らすための3つの支え
ここでは「治療」を、転職不安を和らげるための“支え”として整理します。
1) 仕組み(制度・教育)
- 同行訪問/OJT
- マニュアル整備
- 研修・勉強会
2) 生活(働き方の調整)
- 受け持ち件数を段階的に
- 直行直帰・記録時間の確保など、無理を減らす工夫
3) こころ(相談・メンタル面のケア)
- 相談しやすい関係づくり
- 「できない」を責めない振り返り
- チームで抱える文化
「あなたらしさ」を守るために、無理を前提にしないことが大切です。
訪問看護(OUR)での支援:新人・転職者を“ともにつくる”
OURが大事にしているのは、
- あなたの“わたしらしさ”(得意・大切にしたい看護)
- チームの“わたしたちの”(支え合い)
- “ともにつくる”(育て合う) という視点です。
実際の現場では、
- 訪問後の短い共有
- 困りごとの早めの相談
- 先輩の同行や助言 など、日々の小さな積み重ねで「安心」をつくっていきます。
セルフケア:はじめのうちは“頑張り方”を見直す
訪問看護に慣れるまで、緊張が続く方も少なくありません。
- 疲れている日は、判断が鈍りやすい
- 睡眠不足は不安を大きく見せやすい
だからこそ、
- こまめにメモを残す
- 「迷ったら相談」を習慣化する
- 休みの日は回復を優先する といったセルフケアも大切です。
注意すべきサイン:一人で抱え込んでいる合図
次の状態が続く場合は、早めに周囲に相談することをおすすめします。
- 休日も仕事のことが頭から離れない
- “自分が悪い”とばかり考えてしまう
- 眠れない・食欲が落ちる
- 相談するのが怖い
これらは「あなたが弱いから」ではなく、環境や負荷の調整が必要なサインかもしれません。
まとめ:あなたの不安を、チームで小さくしていく
訪問看護は、生活の場でその人の“いつもの暮らし”を支える仕事です。 だからこそ、最初は不安があって当然。
OURは、理念「あなたらしさを、ともにつくる」を、働く人にも向けて実装していきます。 「気になることを聞いていい」「助けてと言っていい」――そんなチームで、一緒に歩んでいけたらうれしいです。
Q&Aを増やしました:新人・転職者がよく悩む「あと6つ」
Q1. 「一人訪問」って、いつから任されますか?
A. いきなり“全部を一人で”になることは、できるだけ避けたいところです。一般的には、同行訪問(OJT)→部分的に担当→一人訪問へと段階的に進める流れが多いと言われています。見学・面接のときは「同行訪問の回数」「一人立ちの目安」「困ったときの連絡ルート」を具体的に聞けると安心です。
Q2. 同行訪問(OJT)って、具体的に何をするんですか?
A. OJTは「実際の現場で学ぶ研修」のことです。在宅では、ケアの手技だけでなく、ご自宅での動線/家族の関わり/生活習慣/安全管理など、病院とは違う“判断材料”がたくさんあります。同行訪問では、先輩の観察・声かけ・記録の視点を間近で学び、訪問後に振り返って「次はこうしよう」を積み重ねていきます。
Q3. もし急変が起きたら、どうすればいいですか?
A. まずは「一人で抱えない」ことが大前提です。
- その場で緊急性が高いと感じるときは、救急要請を含めた判断が必要になります
- 迷うときは、上長や先輩、連携先にすぐ相談できる体制があるかが重要です
入職前に「緊急時の連絡フロー」「判断のよりどころ(基準・マニュアル)」「バックアップ(駆けつけ体制)」を確認しておきましょう。
Q4. オンコールって、実際は何が起きるんですか?
A. オンコールは「電話相談で終わるケース」と「実際に訪問するケース」があります。だからこそ、最初はイメージが湧かず不安になりやすいところです。 大切なのは、
- どんな連絡が多いのか
- どのタイミングで訪問判断をするのか
- 相談先があるのか が事業所ごとに明確になっていることです。
Q5. 「相談しやすい職場」って、どう見分ければいいですか?
A. 目に見えにくい部分ですが、見学時に次の点を見るとヒントになります。
- スタッフ同士が、名前で呼び合い、短い相談が自然に起きている
- 「質問していいですか?」に対して、歓迎される空気がある
- 失敗談や学びが共有されている(責めるより、次に活かす)
OURが掲げる4つの約束のうち、ここは特に 「わたしたちの」(チーム)と 「ともにつくる」(育て合う)が現れやすい部分です。
Q6. 病院経験が短い/ブランクがあるのですが、大丈夫ですか?
A. 大丈夫かどうかは「あなたの努力」だけで決まるものではありません。むしろ、
- 段階的なOJTがある
- 相談ルートが明確
- 学び直せる仕組み(勉強会、振り返り)がある
といった“環境”がとても重要です。 OURとしても、スタッフそれぞれの背景に合わせて「できるところから一緒に」進めていく姿勢を大切にします。
OURの4つの約束を「新人育成」に翻訳すると
OURの文化は、理念「あなたらしさを、ともにつくる」を軸にしています。新人・転職者の支援も同じです。
- あなたらしさ:あなたの得意・大切にしたい看護観を尊重し、強みが活きる担当や学び方を一緒に考える
- わたしらしさ:先輩も完璧ではなく、それぞれのやり方や経験を共有し合う(押し付けではなく、選べる学び)
- わたしたちの:困ったことを“個人の課題”にせず、チームで扱う。相談と共有が仕事の一部
- ともにつくる:育てる/育てられるではなく、対話しながら“より良い支え方”を一緒に更新していく
「安心して相談できる」ことは、働く人のためだけではなく、結果として利用者さまの安心にもつながります。
免責事項
本記事は、訪問看護への転職・就職を検討されている方の参考として一般的な情報をまとめたものです。実際の業務内容や体制は、事業所や地域、時期により異なる場合があります。具体的な働き方や条件は、必ず事前に確認してください。
お問い合わせ(見学・ご相談)
OUR訪問看護ステーション
- 電話:0985-77-8266(平日 8:30–17:30)
- 公式フォーム:https://our-co.jp/contact/
- LINE・緊急電話:24時間受付
- 対応エリア:宮崎市全域・国富町・綾町・新富町
執筆日:2026年1月21日
執筆:OUR訪問看護ステーション