
「訪問看護からのリハビリって、実際どんな報告が来るんですか?」ケアマネジャーの方から、こう尋ねられることがあります。訪問看護のリハビリは、訪問時間だけで完結するものではなく、ケアマネジャーや主治医との情報共有があって初めて、生活全体を支える支援になります。
この記事では、訪問看護のPT・OTがケアマネジャーや主治医とどのように連携しているのか、その実際の流れを解説します。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします
☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時
多職種連携とは、訪問看護報告書やサービス担当者会議を通じて生活全体の情報を専門職間で共有する仕組みです
リハビリ専門職が把握できるのは、訪問時のご本人の様子です。一方でケアマネジャーは生活全体のマネジメント、主治医は医学的な管理を担っています。それぞれが持つ情報を共有することで、初めて一貫性のある支援が可能になります。
訪問看護報告書には、リハビリの実施内容と経過が記載され、主治医とケアマネジャーに共有されます
訪問看護ステーションは、月に1回程度、訪問看護報告書を主治医に提出する義務があります。この報告書には、バイタルサインなどの医療的な情報に加えて、リハビリの実施内容、機能訓練の経過、ADLの変化などが記載されます。ケアマネジャーにも、居宅サービス計画(ケアプラン)の見直しに必要な情報として共有されます。
OURでは、報告書の提出を待たずとも、状態に大きな変化があった際にはケアマネジャーへ電話で一報を入れるようにしています。書面が届く前に情報が共有されることで、迅速な対応につながります。
サービス担当者会議では、リハビリ専門職が生活課題の視点から意見を出すことがあります
ケアマネジャーが開催するサービス担当者会議には、必要に応じて訪問看護のPT・OTも参加します。「歩行は安定してきたが、自宅の段差がリスクになっている」「入浴の自立度を上げるには福祉用具の見直しが必要」など、生活動作と環境の両面から見た専門的な視点を共有する場になります。
会議の場では、専門用語を避け「歩く力は戻ってきているが、家の中の段差が心配」といった生活目線の言葉で伝えることを心がけています。
会議に参加できない場合も、事前に書面で意見をまとめてケアマネジャーに預けるなど、参加できる範囲で情報共有の機会を確保するよう努めています。
主治医への情報共有は、訪問看護報告書と訪問看護指示書のやり取りを通じて行われます
訪問看護のリハビリは、主治医が発行する訪問看護指示書に基づいて提供されます。リハビリの経過によって訓練内容や頻度を見直す必要がある場合は、訪問看護報告書や電話連絡を通じて主治医に状況を伝え、必要に応じて指示内容の見直しを相談します。
緊急性が高い変化(急な機能低下や転倒など)の場合は、報告書を待たず速やかに主治医へ連絡することを徹底しています。
デイケアや訪問介護など、他のサービス事業所との役割分担も連携の重要な要素です
デイケア(通所リハビリテーション)を併用している場合、そこでの訓練内容と自宅での生活課題が重ならないよう、ケアマネジャーを通じて情報交換をすることがあります。訪問介護と併用している場合は、介助方法の統一(たとえば移乗の手順)についてヘルパーと情報を共有することもあります。
連携がうまくいかないときによくある原因は、「報告のタイミングのズレ」と「専門用語の壁」です
状態の変化があっても、次の定期報告のタイミングまで共有が遅れてしまうことがあります。気になる変化があれば、定期報告を待たずに随時連絡することが望ましいとされています。また、リハビリ専門職の記録が専門用語中心になり、ケアマネジャーに内容が伝わりにくいという課題もあるため、生活の言葉に置き換えて伝える工夫を心がけています。
また、リハビリ専門職の記録を、ケアマネジャーや家族にも伝わる言葉に置き換えて伝えることも大切にしています。専門用語をそのまま使うと、本当に伝えたいことが伝わらないことがあるためです。
よくある質問
ケアマネジャーはリハビリの内容にどこまで関与できますか?
訓練の具体的な手技はリハビリ専門職の領域ですが、「生活の中でどんな課題があるか」「どのサービスと組み合わせるか」といったケアプラン全体の調整はケアマネジャーの重要な役割です。気になる点は遠慮なくPT・OTに質問していただいて構いません。
訪問看護の側からも、ケアプランに書かれている目標とリハビリの内容がずれていないかを確認し、必要があればケアマネジャーに相談するようにしています。
主治医にリハビリの状況を直接聞いてもいいですか?
もちろん可能です。診察時に主治医へ質問していただくこともできますし、訪問看護から主治医への情報共有を依頼していただくこともできます。
他のサービス事業所との連携がうまくいっているか不安です。誰に相談すればいいですか?
まずはケアマネジャーに相談してください。ケアマネジャーが各サービス事業所間の調整役を担っており、必要に応じてサービス担当者会議などの場を設定します。
リハビリの頻度や内容を変更したいときは、誰に伝えればいいですか?
担当のPT・OTに直接伝えていただいて構いません。内容によっては、ケアマネジャーや主治医との相談が必要になる場合もあります。
まとめ
今日できる一歩:担当している(または担当を検討している)訪問看護ステーションが、どのような形で情報共有を行っているか、一度確認してみてください。報告の頻度や連絡のしやすさは、事業所によって差があります。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします
☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時
参考文献一覧
- 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(厚生労働省、サービス担当者会議に関する規定)
- 訪問看護療養費に係る訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(厚生労働省)
- 介護保険制度について(厚生労働省)
次に読まれている記事
- 訪問看護のリハビリとは?理学療法士・作業療法士ができること完全ガイド:PT・OTが行うリハビリ全体の内容を解説
- ケアマネジャーが訪問看護を選ぶポイント:連携しやすい事業所の見分け方
- 訪問看護指示書とは?:種類・記載内容・有効期限を解説
- 訪問看護のリハビリとは?理学療法士・作業療法士ができること完全ガイド:PT・OTが行うリハビリ全体の内容を解説
- 訪問看護のリハビリと訪問リハビリステーションの違い:制度と使い分けを解説