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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

高齢者のうつ病と在宅ケア|認知症との見分け方と訪問看護でできるサポート

「母が最近ふさぎ込んで、何もしたがらない」「うつ病なのか認知症なのかわからない」「病院に行くのを嫌がっている」高齢者のうつに悩む家族から、こうした相談が多く届きます。

高齢者のうつ病は、認知症の症状と似ていることがあり見分けが難しい上、「老化のせい」と思い込まれて見過ごされやすい疾患です。この記事では、高齢者うつの特徴・認知症との違い・在宅でのケアポイントを解説します。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

高齢者のうつ病の特徴:若年者とどこが違うか

高齢者のうつ病は、若い世代とは異なる症状の出方をします。

特徴高齢者のうつに多い症状
気分の落ち込みより「身体症状」が前面に出る頭痛・胃腸の不調・食欲不振・不眠
「悲しい」と言わない「体が痛い」「何もする気がない」と訴える
物忘れが出る(仮性認知症)うつが改善すると記憶力が戻ることがある
焦燥感・不安が強い「死にたい」という訴えが出やすい

高齢者のうつは見過ごされやすいため、家族・訪問看護師が変化に気づくことが重要です。


うつ病と認知症の見分け方

うつと認知症は症状が重なることがあり、専門家でも見分けが難しいことがあります。以下は一般的な目安です。

項目うつ病認知症
発症比較的急激緩やかに進行
本人の訴え「忘れてしまう、ダメだ」と悲観物忘れを自覚しないことが多い
日によるムラ波がある(朝が辛く夜は少しまし)波は少なく進行性
記憶の障害物忘れは軽め。うつが回復すれば改善確実に記憶が失われていく
意欲著しく低下低下するが日常動作は保たれやすい

どちらか判断が難しい場合は、精神科・神経内科・物忘れ外来への受診が必要です。


高齢者うつの在宅ケア:家族が気をつけること

「気合で治る」という考えを捨てる

高齢者うつは意志の力では治りません。「もっと前向きになって」「頑張って」という言葉はかえって追い詰めることがあります。

  • 「そうだね、つらいね」と気持ちを受け止める
  • 無理に外出・活動を勧めない
  • 「何もしなくていい」と言える環境を作る

服薬の継続を支援する

抗うつ薬は効果が出るまで2〜4週間かかります。「効かない」と感じて早期に中断することが多く、これが再発の原因になります。

  • 飲み忘れがないかを日課として確認する
  • 副作用(眠気・口渇・便秘)が辛そうであれば主治医に相談する
  • OURでは毎回の訪問で服薬状況と副作用を確認します

自殺念慮のサイン

高齢者うつは自殺リスクが高い疾患です。以下のような言動があれば、すぐに主治医または訪問看護師に連絡してください。

  • 「死にたい」「消えてしまいたい」という言葉
  • 以前から比べて急に落ち着いた(覚悟を決めたように見える)
  • 大切なものを整理し始める

訪問看護師が高齢者うつに対して行うこと

  • 気分・意欲の変化の観察と記録(毎回の訪問で聞き取り)
  • 服薬確認・副作用の観察・主治医への報告
  • 身体症状(食欲・睡眠・疼痛)の管理
  • 「話を聞く」という時間。精神科的サポート
  • 家族への対応方法のアドバイス

OURのスタッフは全員が精神科訪問看護の研修を修了しており、身体疾患と精神症状が重なるケースへの対応経験があります。


OUR訪問看護ステーションによるサポート体制

OUR訪問看護ステーション(宮崎市)では、看護師・PT・OTが連携してご自宅でのケアを提供します。全スタッフが厚生労働省の精神保健研修を修了しており、身体疾患から精神疾患まで幅広い対応が可能です。24時間のオンコール体制を整え、夜間・休日でも緊急対応します。

「どんな状態でもまず相談」というスタンスで、宮崎市・国富町・綾町・高岡町エリアに対応しています。ご相談はお電話(0985-77-8266)またはウェブフォームからどうぞ。

よくある質問

うつと思われますが、本人が病院に行くのを拒否しています

「うつ病かどうか検査してもらいに行こう」ではなく、「眠れない・食欲がないから内科で一度診てもらおう」という形で、身体症状をきっかけに受診を勧めると受け入れやすいことがあります。訪問看護師から本人への説明が受診につながるケースもあります。

認知症とうつ病が合併することはありますか?

はい。認知症の初期にうつ症状が出やすいことが知られており、両者が合併するケースも多くあります。この場合、うつの治療によって認知機能が改善することもあります。


訪問看護を始めるにはまず何をすればいいですか?

①主治医に「訪問看護を使いたい」と相談し、訪問看護指示書を発行してもらう、②介護保険を使う場合はケアマネジャーに連絡、③OURにお電話またはお問い合わせフォームでご連絡いただく、という3ステップです。

訪問看護でできることとできないことを教えてください。

【できること】バイタル測定・健康状態の観察、服薬管理・指導、点滴・注射・創傷処置、カテーテル管理、吸引・人工呼吸器管理、リハビリ(PT・OT)、ターミナルケア・看取りサポート、家族への介護指導。【できないこと】医師の診察・診断・処方(主治医が行う)、身の回りの生活援助のみ(訪問介護の担当)。

訪問看護師はどんな資格を持った人が来ますか?

訪問看護師は看護師(保健師・助産師を含む)または准看護師の資格を持ちます。OURではさらにPT・OTが在籍しており、リハビリが必要な方にも対応しています。全員が厚生労働省の精神保健研修を修了しています。

訪問看護師はどのくらいの頻度で来てもらえますか?

介護保険では週1〜4回程度、医療保険では週3回が原則(別表7疾患は無制限)です。特別訪問看護指示書があれば毎日(週7回)の訪問も可能です。状況に応じてOURと主治医で相談して決めます。

まとめ:高齢者うつは「気づいて・つなぐ」ことが大切

  • 高齢者うつは身体症状として現れやすく、見過ごされやすい
  • 「やる気がない」は老化ではなく治療できるうつのサインかもしれない
  • 家族の役割は「受け止める・服薬を支援する・危険サインに気づく」
  • 訪問看護師は精神的サポート・服薬管理・家族支援を担う

今日できる一歩:気になる変化(食欲・睡眠・言動の変化)を1週間記録して、かかりつけ医または訪問看護師に見せることから始めましょう。


宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。