
「酸素ボンベを持ち歩いての外出はできますか?」「入浴中に酸素を外してもいいのか」「機械が止まったらどうすればいい」在宅酸素療法(HOT)を始めた方と家族から、こうした質問を多く受けます。
在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)は、慢性呼吸不全・COPDなどで自宅でも継続的に酸素補給が必要な方が使用する医療機器です。生活の中で酸素と「うまく付き合う」ためのポイントと、訪問看護師が行うサポートを解説します。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします
☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時
HOTの基本:どんな機械を使うのか
在宅酸素療法では、主に2種類の機器を使います。
| 機器 | 特徴 | 主な使用場面 |
| 酸素濃縮器(電動機器) | 室内の空気から酸素を濃縮して供給。停電時は使えない | 在宅での安静時・就寝時 |
| 携帯用酸素ボンベ(液化酸素) | 外出時に持ち運べる。使用量に限りがある | 外出・移動時 |
機器の管理・使用方法は業者(酸素供給会社)から説明を受けますが、訪問看護師も毎回の訪問で機器の状態・使用方法を確認します。
HOT使用中の日常生活の注意点
火気厳禁が最優先
酸素は燃焼を助ける性質があります。酸素吸入中・機器使用中の喫煙は、重大な事故(火災・爆発)につながります。
- 本人・家族・来客も含め、機器の近くでの喫煙は絶対に禁止
- 機器から2m以内では火気(ライター・ろうそく・こたつ・ガスコンロ)に注意
- 酸素チューブを踏まない・折らない
酸素流量は自己判断で変えない
「苦しいから」という理由で酸素流量を上げることは危険です(特にCOPDの方はCO2蓄積が起きやすい)。流量変更は必ず主治医の指示に従ってください。
入浴中の取り扱い
- 入浴中は酸素吸入を外してよいか、主治医に確認が必要
- 多くの場合、入浴中は短時間であれば酸素を外せるが、外す時間を決めておく
- 入浴後はすぐに酸素を再装着し、SpO2を確認する
停電時の対応
酸素濃縮器は電力が必要なため、停電時は携帯ボンベに切り替えます。
- 携帯ボンベの残量を常に確認しておく
- 地域の電力会社の「医療機器使用者登録」に登録すると停電時に連絡が来ることがある
- OURでは停電時の対応方法について事前に説明しています
訪問看護師がHOT使用者に行うケア
- SpO2(酸素飽和度)の測定:毎回、安静時・活動後のSpO2を確認
- 機器の稼働確認:酸素濃縮器のフィルター汚れ・チューブの状態確認
- 酸素流量の記録と主治医への報告:処方流量が守られているか、変更が必要かを判断
- 呼吸状態の観察:呼吸数・呼吸音・チアノーゼ・浮腫の有無
- 感染症の早期察知:痰の色・量の変化(COPD急性増悪の早期兆候)
OUR訪問看護ステーションによるサポート体制
OUR訪問看護ステーション(宮崎市)では、看護師・PT・OTが連携してご自宅でのケアを提供します。全スタッフが厚生労働省の精神保健研修を修了しており、身体疾患から精神疾患まで幅広い対応が可能です。24時間のオンコール体制を整え、夜間・休日でも緊急対応します。
「どんな状態でもまず相談」というスタンスで、宮崎市・国富町・綾町・高岡町エリアに対応しています。ご相談はお電話またはウェブフォームからどうぞ。
在宅療養で医療保険と介護保険をどう使い分けるか
訪問看護は医療保険と介護保険の両方で利用できますが、どちらが適用されるかは疾患・状態によって異なります。介護保険認定を受けている方は原則として介護保険が優先されますが、がん末期・難病・精神疾患・特別訪問看護指示書がある期間は医療保険での利用となります。
保険の選択を間違えると給付が受けられないケースもあるため、OURがご利用者ごとに確認し、最適な方法でサービスを提供します。不明な点はOURにご相談ください。
よくある質問
旅行・外出はできますか?
携帯用酸素ボンベを使えば外出・旅行が可能です。飛行機の場合は航空会社への事前申請が必要で、機内持ち込みのボンベには規定があります。外出先でのボンベ補充・レンタルの手配は酸素供給業者に相談してください。
HOT使用中の入院は必要ですか?
HOTを使用していても入院せずに在宅療養を続けることが目標です。ただし急性増悪(SpO2の著しい低下・高熱・意識障害)の場合は入院が必要になることがあります。「いつ救急を呼ぶか」の基準を事前に主治医・訪問看護師と決めておくと安心です。
SpO2が何%になったら連絡すればいいですか?
主治医の指示値が優先されますが、一般的な目安として「安静時SpO2が90%以下」「いつもより3〜5%低い状態が続く」場合は訪問看護師または主治医に連絡してください。OURでは24時間オンコールで対応しています。
COPDで在宅酸素を使っています。訪問看護ではどんなことをしてもらえますか?
酸素機器の管理・SpO2の測定・呼吸リハビリ(呼吸筋トレーニング・口すぼめ呼吸)・服薬指導(吸入薬の使い方)・急性増悪の早期発見を行います。OURはHOT(在宅酸素療法)患者の支援実績があります。
COPDの急性増悪が起きたときはどうすればいいですか?
息切れの急激な悪化・痰の増加・発熱・チアノーゼを感じたら、まずOURに連絡してください。状態を確認し、必要に応じて主治医への連絡・救急対応を判断します。増悪の早期発見・早期対処が入院を防ぐ最大のポイントです。
COPDのリハビリはどのようなことをしますか?
呼吸リハビリの柱は①呼吸法(口すぼめ呼吸・腹式呼吸)、②呼吸筋トレーニング(吸気筋訓練器など)、③下肢筋力トレーニング(階段・ウォーキング)、④ADL訓練(息切れしない動作方法)です。OURのPT・看護師が自宅の環境に合わせたプログラムを提供します。
まとめ:HOTと上手に付き合うためのポイント
- 火気厳禁・酸素流量の自己変更禁止が在宅酸素使用の2大ルール
- SpO2の日常的な記録が急性増悪の早期発見につながる
- 停電時の対応・外出時のボンベ管理を事前に準備しておく
- 訪問看護師は機器確認・呼吸状態観察・急性増悪の早期察知を担う
今日できる一歩:携帯用酸素ボンベの残量を確認し、補充のタイミングを酸素供給業者に確認することから始めましょう。
宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応
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