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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

COPD急性増悪を在宅で防ぐ|日常管理のポイントと訪問看護の役割

「少し歩くだけで息切れがひどい」「去年から入退院を繰り返している」「吸入薬が正しく使えているか心配」——COPD(慢性閉塞性肺疾患)を抱えながら在宅療養する方と家族から、こうした声を多く聞きます。

COPDは急性増悪(急に症状が悪化すること)を繰り返すことで肺機能が低下し、入院のたびに回復が難しくなります。在宅での日常管理・増悪の早期察知が、QOLを保ちながら長く自宅で過ごすための鍵です。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

COPDの急性増悪とは何か、なぜ繰り返すのか

COPD急性増悪とは、呼吸困難・咳・痰の増加などの症状が通常より急激に悪化した状態で、入院が必要になることもあります。主な原因は「呼吸器感染症(風邪・インフルエンザ・肺炎)」と「大気汚染・喫煙」です。

急性増悪を繰り返すと:

  • そのたびに肺機能が低下する
  • 回復に時間がかかり、次第にベースラインが下がる
  • 身体活動量が落ちてサルコペニア・廃用症候群が加速する

OURでは「急性増悪を1回でも減らすこと」が在宅ケアの最大の目標だと考えています。


急性増悪を防ぐ:日常管理の4本柱

①吸入薬の正しい使用確認

COPDの治療薬の中心は吸入薬(気管支拡張薬・吸入ステロイド)ですが、「正しく吸えているか」が治療効果に直結します。

訪問看護師が毎回確認すること:

  • 吸入のタイミング・回数が守れているか
  • 吸入デバイスの使い方が正しいか(デバイスによって吸い方が異なる)
  • 薬が残っているか・定期的に処方を受けているか

「吸入は難しくてよくわからない」という方は、訪問時に一緒に練習することができます。

②SpO2(酸素飽和度)のモニタリング

在宅酸素療法(HOT)を使用している方は、パルスオキシメーターでSpO2を日常的に測定します。

  • 安静時のSpO2の目標値は主治医の指示に従う(HOT患者は通常90%以上が目安)
  • 「いつもより3〜5%低い」「安静にしても改善しない」場合は要注意
  • 活動時のSpO2低下が著しい場合は酸素流量の調整が必要かもしれない

③感染予防

COPDの急性増悪の最大の引き金は「呼吸器感染症」です。

  • インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチンの接種状況を確認
  • 手洗い・うがいの徹底
  • 訪問時にかぜ症状(鼻水・咳・発熱)の有無を確認

OURでは「いつもと痰の色が違う(黄・緑色)」「痰の量が増えた」という変化を増悪の早期兆候として重視し、主治医への報告・指示確認を迅速に行います。

④呼吸リハビリと活動量の維持

COPDは「動くと息苦しいから動かない→体力が落ちる→さらに息苦しくなる」という悪循環に陥りやすいです。

OURのPT・OTが行う呼吸リハビリ:

  • 呼吸筋訓練(腹式呼吸・口すぼめ呼吸)
  • 歩行訓練・段階的な活動量増加
  • 息切れの対処方法(前傾位姿勢・ペーシング技術)
  • 日常生活動作の省エネ化(エネルギー節約技術)

急性増悪のサイン:家族が気づいてほしいこと

以下のサインがあれば、早めに訪問看護師または主治医に連絡してください。

サイン重症度の目安
いつもより息切れが強い軽度〜中等度
痰が黄色・緑色になった感染の可能性
痰の量が著しく増えた中等度以上
SpO2がいつもより3%以上低い要報告
口唇・爪が青紫になっている(チアノーゼ)重症・要緊急対応
意識がもうろうとしている緊急!すぐに119番

OUR訪問看護ステーションによるサポート体制

OUR訪問看護ステーション(宮崎市)では、看護師・PT・OTが連携してご自宅でのケアを提供します。全スタッフが厚生労働省の精神保健研修を修了しており、身体疾患から精神疾患まで幅広い対応が可能です。24時間のオンコール体制を整え、夜間・休日でも緊急対応します。

「どんな状態でもまず相談」というスタンスで、宮崎市・国富町・綾町・高岡町エリアに対応しています。ご相談はお電話またはウェブフォームからどうぞ。

在宅療養で医療保険と介護保険をどう使い分けるか

訪問看護は医療保険と介護保険の両方で利用できますが、どちらが適用されるかは疾患・状態によって異なります。介護保険認定を受けている方は原則として介護保険が優先されますが、がん末期・難病・精神疾患・特別訪問看護指示書がある期間は医療保険での利用となります。

保険の選択を間違えると給付が受けられないケースもあるため、OURがご利用者ごとに確認し、最適な方法でサービスを提供します。不明な点はOURにご相談ください。

よくある質問

在宅酸素療法(HOT)を使っているとCOPDは悪化しないですか?

在宅酸素療法は酸素濃度を維持するために必要な治療ですが、COPDの進行を止めるものではありません。進行を遅らせるために禁煙・吸入薬の継続・感染予防・リハビリを続けることが重要です。

冬はCOPDが悪化しやすいですか?

はい。冬は気温の低下(冷気が気管支を刺激する)と呼吸器感染症の流行が重なるため、COPDが悪化しやすい季節です。外出時のマフラー・マスク着用、室内の適切な加湿がリスク低下に役立ちます。

在宅酸素を使いながら外出できますか?

携帯用酸素ボンベを使えば外出が可能です。外出時の酸素流量の設定・ボンベの使用時間について主治医・訪問看護師と事前に確認してください。


COPDで在宅酸素を使っています。訪問看護ではどんなことをしてもらえますか?

酸素機器の管理・SpO2の測定・呼吸リハビリ(呼吸筋トレーニング・口すぼめ呼吸)・服薬指導(吸入薬の使い方)・急性増悪の早期発見を行います。OURはHOT(在宅酸素療法)患者の支援実績があります。

COPDの急性増悪が起きたときはどうすればいいですか?

息切れの急激な悪化・痰の増加・発熱・チアノーゼを感じたら、まずOURに連絡してください。状態を確認し、必要に応じて主治医への連絡・救急対応を判断します。増悪の早期発見・早期対処が入院を防ぐ最大のポイントです。

COPDのリハビリはどのようなことをしますか?

呼吸リハビリの柱は①呼吸法(口すぼめ呼吸・腹式呼吸)、②呼吸筋トレーニング(吸気筋訓練器など)、③下肢筋力トレーニング(階段・ウォーキング)、④ADL訓練(息切れしない動作方法)です。OURのPT・看護師が自宅の環境に合わせたプログラムを提供します。

まとめ:COPD在宅管理の目標は「急性増悪を防ぐこと」

  • 急性増悪を繰り返すたびに肺機能が低下するため、予防が最重要
  • 吸入薬の正しい使用・SpO2管理・感染予防・呼吸リハビリが4本柱
  • 痰の色変化・SpO2低下は急性増悪の早期サイン
  • OURでは訪問看護師とPT・OTが連携して呼吸管理とリハビリを一体的に提供

今日できる一歩:パルスオキシメーターを用意して、毎日同じ時間に安静時のSpO2を測り記録することから始めましょう。変化があれば訪問看護師または主治医に相談してください。


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参考文献一覧

  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022(日本呼吸器学会)https://www.jrs.or.jp/
  • 在宅酸素療法(HOT)に関する情報(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/

この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。