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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

高齢者の転倒リスクをセルフチェック。在宅での危険因子と環境改善のポイント

「特に転んだわけではないけれど、なんとなく足元が不安」「親が最近よろけるようになってきた」。転倒は起きてから対処するのではなく、リスクを早期に把握して予防することが大切です。この記事では、在宅でできる転倒リスクのセルフチェックと、危険因子ごとの具体的な改善方法をOUR訪問看護師が解説します。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

転倒リスクとは何か。「運が悪かった」では済まされない複合的な要因

転倒リスクとは、転倒が起きやすくなる要因の組み合わせのことです。日本老年医学会によると、高齢者の転倒は「内的要因(体の状態)」と「外的要因(環境・状況)」が重なって起きるとされており、どちらか一方だけ対策しても不十分です。

厚生労働省の介護予防データでは、要介護状態の原因として「転倒・骨折」が約13%を占めており(2022年国民生活基礎調査)、認知症・脳血管疾患に次ぐ主要原因です。

転倒リスクのセルフチェックリスト

以下を本人または家族が確認してください。5項目以上当てはまる場合は特に注意が必要です。

身体機能のチェック

  • [ ] 過去1年に転倒したことがある
  • [ ] 歩くとき足がよろける・ふらつくことがある
  • [ ] 立ち上がるとき、手をつかないと難しい
  • [ ] 歩行速度が遅くなったと感じる(横断歩道を青のうちに渡れない等)
  • [ ] 足が上がりにくく、敷居やマットでつまずく
  • [ ] 立ちくらみ(起立性低血圧)がある
  • [ ] 視力が低下している・眼鏡が合っていない
  • [ ] 足の感覚が鈍い・しびれがある(糖尿病性神経障害など)

病気・薬のチェック

  • [ ] パーキンソン病・脳卒中の後遺症・関節炎がある
  • [ ] 4種類以上の薬を服用している(ポリファーマシー)
  • [ ] 睡眠薬・抗不安薬を服用している
  • [ ] 降圧薬を服用している(起立時の低血圧)
  • [ ] 利尿薬を服用している(夜間頻尿・急な排尿)
  • [ ] 血糖値が不安定(低血糖エピソードがある)

生活・環境のチェック

  • [ ] 自宅に手すりのない段差がある
  • [ ] 廊下・トイレが夜間暗い
  • [ ] 浴室の出入りが不安定
  • [ ] 電源コード・ラグが床を横断している
  • [ ] 靴底が滑りやすい・足に合っていない
  • [ ] 日中ほとんど座っているか横になっている

危険因子ごとの改善策

筋力・バランスの低下への対策

椅子スクワット・かかと上げ・片足立ちなど、下肢筋力とバランスを鍛える運動を日課にします。詳しくはフレイル予防のための運動習慣をご覧ください。

OUR訪問看護のPTが自宅に伺い、現在の状態を評価したうえで個別の運動プログラムを組み立てます。

薬による転倒リスクへの対策

薬の種類転倒への影響対策
睡眠薬・抗不安薬夜間・翌朝のふらつき主治医に転倒リスクの低い薬への変更を相談
降圧薬起立性低血圧立ち上がりをゆっくりに・水分補給
利尿薬夜間頻尿・急いで歩く就寝前の服用タイミングを調整
睡眠薬就寝後のふらつきトイレ足元灯の設置・ポータブルトイレ検討

4種類以上の薬を飲んでいる方(ポリファーマシー)は、かかりつけ医や薬剤師に「転倒リスクの観点から薬を見直してほしい」と相談することをおすすめします。

自宅環境の改善

場所別の改善ポイント:

玄関:手すりのない段差が最も転倒が多い場所のひとつです。縦型の手すりを設置し、段差解消スロープやポータブルステップを活用します。

トイレ:夜間のトイレへの移動が危険です。足元灯(センサー式)の設置・便器横への手すり設置・ポータブルトイレの導入を検討します。

浴室:濡れた床・浴槽の出入りが高リスクです。浴室用すのこ・シャワーチェア・浴槽用手すりを導入します。

廊下・居室:ラグ・電源コード・座布団を床から除去します。家具の配置を見直して動線を広く確保します。

照明:夜間に使う動線(寝室→トイレ)を常夜灯で明るくします。

住宅改修(手すり設置・段差解消)は介護保険の住宅改修費として20万円を上限に9割補助が受けられます(要介護・要支援認定が必要)。

視力への対応

視力低下・白内障・眼鏡の度数が合っていない場合は眼科受診と眼鏡の調整を優先します。「眼鏡を変えたら足元が見やすくなって転倒が減った」という方は実際に多くいます。

OURが行う転倒リスク評価

OUR訪問看護では、PTが訪問時に転倒リスクの包括的な評価を行います。

  • TUGテスト(立ち上がり→歩行→着座)による歩行・バランス評価
  • バランス評価(片足立ち時間・重心動揺)
  • 自宅環境の危険箇所チェック
  • 服用薬のリスト確認と主治医への情報提供
  • ケアマネジャーへの住宅改修相談の橋渡し

「うちは大丈夫」と思っていても、専門職の目で見ると見落としている危険箇所があることは少なくありません。転倒が起きる前に一度評価を受けることをおすすめします。

OUR訪問看護ステーションによるサポート体制

OUR訪問看護ステーション(宮崎市)では、看護師・PT・OTが連携してご自宅でのケアを提供します。全スタッフが厚生労働省の精神保健研修を修了しており、身体疾患から精神疾患まで幅広い対応が可能です。24時間のオンコール体制を整え、夜間・休日でも緊急対応します。

「どんな状態でもまず相談」というスタンスで、宮崎市・国富町・綾町・高岡町エリアに対応しています。ご相談はお電話(0985-77-8266)またはウェブフォームからどうぞ。

よくある質問

転倒リスクが高い時間帯はありますか?

夜間から早朝にかけてのトイレ移動が最もリスクが高い時間帯です。睡眠薬の効果が残っている・暗い・急いでいるという3条件が重なります。足元灯の設置とポータブルトイレの検討が優先されます。

転倒は家の中と外どちらが多いですか?

高齢者の転倒は屋内(特に居室・トイレ・浴室・玄関)での発生が多くを占めます。「外は気をつけるが家は安心」という感覚は改める必要があります。

住宅改修の補助金はどこに申請しますか?

介護保険の住宅改修は、ケアマネジャーを通じて申請します。改修前に申請が必要なため、施工する前に必ずケアマネジャーに相談してください。OURからケアマネジャーへの情報提供も行います。

体力に自信がなくなってきた場合、まず何をすればいいですか?

まずかかりつけ医への受診と、地域包括支援センターへの相談をおすすめします。筋力低下・バランス悪化の背景に病気が隠れている場合もあります。OUR訪問看護でも在宅での評価・相談に対応しています。

OUR訪問看護ステーションはどんな方が利用できますか?

宮崎市・国富町・高岡町・綾町にお住まいで、主治医が訪問看護を必要と判断した方が対象です。年齢・疾患の種類を問わず、小児から高齢者まで幅広く対応しています。

訪問看護の費用はどのくらいかかりますか?

利用する保険・訪問回数・時間・疾患によって異なります。介護保険の場合は要介護度による区分支給限度基準額内で自己負担1〜3割、医療保険の場合も1〜3割です。詳細はOURにお問い合わせください。

まとめ

  • 転倒リスクは内的要因(体の状態・薬)と外的要因(環境)の重なりで起きる
  • セルフチェックで5項目以上当てはまる場合は専門職への相談が推奨される
  • 筋力・バランス・薬・環境・視力を総合的に見直すことが効果的な予防になる
  • 住宅改修補助(上限20万円・9割補助)を活用して手すり設置・段差解消を進める
  • OURのPTが自宅に伺い、転倒リスクの包括的な評価と改善提案を行います

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

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☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

参考文献一覧

  • 日本老年医学会(転倒・骨折予防に関する情報)https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/
  • 国民生活基礎調査(厚生労働省・2022年)介護が必要になった原因 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/index.html

この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。