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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

人工肛門(ストーマ)をつけた後の在宅生活。装具交換・においケア・入浴まで解説

「手術でストーマになった。退院後の生活はどうなるの?」「装具はどのくらいで交換すればいい?」「においや漏れが心配で外出できない」。大腸がん・直腸がん・潰瘍性大腸炎などの手術後に人工肛門(ストーマ)を造設した方や家族から、よく寄せられる不安です。

ストーマは適切なケアを身につければ、外出・入浴・旅行も可能です。この記事では、在宅でのストーマ管理・装具交換の基本・においと漏れの対処・訪問看護のサポートをお伝えします。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

ストーマとは何か:種類と特徴

ストーマとは、腸や尿路の一部をお腹の外に出して造った排泄口のことです。

消化管ストーマ(人工肛門)

種類造設部位便の状態
コロストミー結腸(S状結腸・横行結腸等)固形〜半固形
イレオストミー回腸(小腸の末端)水様〜泥状(量が多い)

コロストミーのほうがイレオストミーより便が固く、においが少ない傾向があります。

尿路ストーマ(人工膀胱)

ウロストミー(回腸導管):膀胱がんなどで膀胱を摘出した後に造設。尿が常時流出します。

一時的ストーマと永久ストーマ

  • 一時的ストーマ:腸管の縫合部を休ませるために一時的に造設。閉鎖手術で元に戻せる
  • 永久ストーマ:直腸がん・肛門がんの根治手術後など。閉鎖できない

装具の種類と交換の基本

装具の構造

ストーマ装具は「面板(めんばん)」と「パウチ(袋)」で構成されています。

  • 面板:お腹の皮膚に貼り付けるベース部分。ストーマの穴のサイズに合わせる
  • パウチ:排泄物を受け取る袋。定期的に排出(捨てる)が必要

交換の頻度目安

装具の種類交換頻度目安
単品系(ワンピース)2〜3日に1回
二品系(ツーピース)面板:3〜5日、パウチ:毎日〜2日に1回
入浴前後での交換が一般的

交換のタイミングは「面板の端が剥がれ始めたとき」「漏れが起きたとき」が基本です。

装具交換の手順(基本)

  1. 新しい装具を準備する(サイズ確認)
  2. 古い面板を皮膚をいたわりながらゆっくり剥がす(リムーバーを使うと楽)
  3. 皮膚をぬるま湯・石けんで洗い、十分乾燥させる
  4. ストーマの形・大きさを型紙で確認し、面板の穴を切る(隙間が2〜3mm以内)
  5. 面板を貼る(気泡を入れないように中央から外側へ押さえる)
  6. パウチを装着する

においと漏れの対処:外出・社会復帰のために

においへの対処

  • パウチ内に消臭剤を入れる:消臭フィルター付きのパウチや液体消臭剤を使用する
  • 食事の工夫:においが強くなりやすい食品(にんにく・ねぎ・アスパラガス・卵)を控えめにする
  • 空気を抜く習慣:パウチ内のガスをこまめに抜く(フィルター付きパウチ)
  • アクセサリーの活用:吸盤式の消臭カバー・腹帯がにおい漏れを減らす

漏れへの対処

漏れの多くは「面板の皮膚への密着不良」が原因です。

  • ストーマのサイズに合った穴のサイズ(1〜2mm大きめ)を使っているか確認
  • ストーマ周囲の皮膚の凸凹・しわに対して「凸面装具」「板状皮膚保護材(ペースト)」を使う
  • 面板の端が剥がれてきたらすぐ交換する

入浴・シャワーの方法

ストーマがあっても入浴はできます。

  • 装具をつけたまま入浴OK:装具の上から入浴できます(完全防水ではないためシャワーが基本)
  • 装具を外して入浴:水・石けんがストーマに入っても問題ありません。入浴後に新しい装具を装着する

入浴の流れ(装具交換タイミングの場合):

  1. 古い装具を外す
  2. シャワーまたは入浴でストーマ周囲を洗う
  3. 十分乾燥させる
  4. 新しい装具を装着する

訪問看護師ができること

OURは以下のサポートを提供しています。

装具交換の実施・指導

最初は訪問看護師が一緒に交換の手順を確認し、本人や家族が自立できるよう指導します。皮膚トラブル(ただれ・かぶれ)が起きたときの対処も行います。

皮膚管理

ストーマ周囲の皮膚トラブルは放置すると装具が貼れなくなり、漏れの悪循環につながります。皮膚保護剤の選択・処置を行います。

装具の選定サポート

装具の種類は多数あり、体型・ストーマの形状・皮膚状態・生活スタイルによって最適なものが異なります。製品の試供品取り寄せなどを通じて選定をサポートします。

精神的サポート

ストーマに対する心理的な受け入れには時間がかかります。「外出が怖い」「誰にも話せない」という気持ちに寄り添い、社会復帰・外出の段階的な支援を行います。


よくある質問

装具交換は自分でできるようになりますか?

個人差はありますが、多くの方が練習を重ねることで自己管理できるようになります。退院直後は訪問看護師が同席して手技を確認し、少しずつ自立を目指します。視力の問題・手の巧緻性の問題がある場合は、家族が担当するケースもあります。

食事制限はありますか?

基本的に大きな制限はありませんが、ストーマが詰まりやすい食品(こんにゃく・きのこ・ゴボウ・玄米)は注意が必要です。また、においの強い食品・ガスが出やすい食品(炭酸飲料・豆類)の摂りすぎに注意します。主治医・ストーマ外来の看護師と相談しながら調整してください。

ストーマ装具は介護保険で補助が出ますか?

ストーマ装具は「日常生活用具」として市区町村から給付が受けられる場合があります(障害者総合支援法による)。がんや難病で障害者手帳または指定難病の認定を受けている場合に対象となることが多いです。ケアマネジャーや市区町村の窓口に相談してください。

においが気になって外出できません。どうすればいいですか?

適切な装具の選択・消臭剤の使用で、外出中のにおいは大幅に減らせます。消臭フィルター付きパウチ・腹帯・小分けの交換セットを持ち歩くことで外出時の不安が軽減します。OURでは外出リハビリの同行サポートも対応しています。

宮崎市でストーマ管理の訪問看護に対応していますか?

はい。OURはストーマ管理(装具交換・皮膚ケア・選定支援)に対応しています。「退院後のストーマ管理が不安」「装具が合っていない気がする」という段階からご相談ください。宮崎市全域・国富町・高岡町・綾町に対応しています。


まとめ

  • ストーマは適切なケアを身につければ入浴・外出・旅行も可能
  • 装具交換は2〜5日に1回が目安。皮膚への密着が漏れ・においの防止に最重要
  • においの対処は「消臭フィルター付きパウチ」「消臭剤」「食事の工夫」で大幅に改善できる
  • 皮膚トラブルは早めに対処。放置すると装具が貼れなくなる
  • OURはストーマ管理・皮膚ケア・装具選定・社会復帰サポートを訪問看護で提供している

参考文献一覧

この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。

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