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ともにつくるケアノート— あなたらしさを支える訪問看護のかたち —

「骨粗しょう症と言われた」。骨折前にできること・予防注射・在宅管理を解説

「骨密度が低いと言われたけど、特に症状はない」「骨粗しょう症の薬をもらったが飲み続けていい?」「転んで骨折してから初めて骨粗しょう症だと知った」。このような方は非常に多くいます。

骨粗しょう症は「症状がない」まま進行し、転倒・圧迫骨折をきっかけに初めて発見されることがほとんどです。折れてから治療するよりも、骨折前に骨を守ることが、在宅生活の継続に直結します。

この記事では、骨粗しょう症とは何か・骨折リスクを下げるための治療・在宅での管理ポイントをお伝えします。

宮崎市全域、国富町、高岡町、綾町対応

“あなたらしい”在宅生活を、24時間・365日サポートします

☎ 0985-77-8266受付時間:9時〜17時

骨粗しょう症とは何か。なぜ骨が折れやすくなるのか

骨粗しょう症とは、骨の量(骨密度)と骨の質が低下し、骨が脆くなって骨折しやすくなる疾患です。

骨は常に「骨吸収(古い骨を壊す)」と「骨形成(新しい骨を作る)」のバランスで維持されています。加齢・女性ホルモンの低下・栄養不足・運動不足によってこのバランスが崩れ、骨の量が減っていきます。

骨粗しょう症になりやすい人

  • 閉経後の女性(特に50〜60代以降)
  • 高齢男性(70歳以上で増加)
  • 長期のステロイド薬使用
  • 極端な食事制限・低体重
  • 運動不足・長期臥床
  • 喫煙・過度な飲酒
  • 日光を浴びない生活(ビタミンD不足)

骨粗しょう症で最も怖い骨折の場所

骨折部位特徴リスク
大腿骨頸部(股関節)転倒で起きる。手術が必要寝たきり・死亡リスク上昇
脊椎圧迫骨折転倒なしでも起きる背中の痛み・身長低下・猫背
橈骨遠位端(手首)転倒時に手をついて起きる比較的軽症
肋骨軽いぶつかりでも起きる肺炎のリスク

特に大腿骨頸部骨折は、折れてから1年以内の死亡率が約10〜20%とされており(国立長寿医療研究センター)、在宅生活の継続に最大の影響を与える骨折です。


骨粗しょう症の診断と骨密度検査

骨密度検査

骨密度はDEXA(二重エネルギーX線吸収測定法)という方法で測定します。整形外科・内科・婦人科で検査できます。

結果は「YAM(若年成人平均値比)」で表されます:

  • 80%以上:正常
  • 70〜80%:骨量減少
  • 70%未満:骨粗しょう症

「症状がないから検査しなくていい」は危険です。 特に閉経後の女性・70歳以上の男性は定期的な検査が推奨されます。


骨粗しょう症の治療:薬・注射・生活習慣の3本柱

薬物療法

薬の種類特徴主な投与方法
ビスホスホネート製剤骨吸収を抑制。最もよく使われる内服(週1回・月1回)
デノスマブ(プラリア)骨吸収抑制。注射製剤皮下注射(6か月に1回)
テリパラチド(フォルテオ)骨を作る。重症者向け自己注射(毎日)
ロモソズマブ(イベニティ)骨形成促進+骨吸収抑制月1回の注射

在宅でよく使われるのは「6か月に1回の注射(デノスマブ)」で、訪問看護師が訪問時に注射することが可能です。「薬を飲み忘れる」「毎日の注射が難しい」という方に向いています。

骨に必要な栄養

栄養素役割多く含む食品
カルシウム骨の主成分牛乳・チーズ・豆腐・小魚
ビタミンDカルシウムの吸収を助ける鮭・きのこ・日光浴
ビタミンK骨の形成に必要納豆・緑黄色野菜
タンパク質骨の土台(コラーゲン)肉・魚・卵・大豆

1日のカルシウム摂取目安は700〜800mg(乳製品なら牛乳コップ2杯分)。食事だけで摂りにくい場合はサプリメントも有効です(主治医に相談)。

運動療法

骨に刺激を加えることで骨形成が促されます。

  • 荷重運動(最重要):歩行・立ち上がり練習・椅子スクワット
  • 筋力強化:転倒リスクを下げる(骨を守る間接効果)
  • プールでの水中歩行は荷重刺激が少なく骨への直接効果は限定的

在宅での骨粗しょう症管理:訪問看護の役割

OURは以下のサポートを提供しています。

薬・注射の管理

  • ビスホスホネート内服の服薬確認(起きてすぐ・水で・30分は横にならない等の条件を守る)
  • デノスマブ(プラリア)の皮下注射(6か月ごとの訪問時施注)
  • 副作用(顎骨壊死・低カルシウム血症など)の観察と報告

転倒予防との連携

骨粗しょう症の管理は転倒予防と一体です。OURのPT・OTと連携して住環境の評価・バランス訓練を組み合わせます。

栄養・生活習慣サポート

食事内容・日光浴の習慣・服薬継続のサポートを行います。


よくある質問

骨粗しょう症の薬はいつまで飲み続ければいいですか?

骨粗しょう症の薬は基本的に長期継続が必要です。ビスホスホネートは3〜5年使用後に「休薬」を検討することがありますが、骨密度や骨折リスクの状態によって判断します。自己判断で中断すると骨密度が再び低下するため、必ず主治医と相談してください。

「プラリア注射」を在宅で打てますか?

はい。デノスマブ(プラリア)は6か月に1回の皮下注射で、訪問看護師が施注することが可能です。整形外科や内科との連携のもとで、在宅での管理に対応しています。

骨折したことがあります。また折れやすいですか?

一度骨折した方は「再骨折リスクが高い」状態です。最初の骨折から1〜2年以内の再骨折リスクは特に高く、この時期を「骨折後の危険な窓(Imminent Fracture Risk)」といいます。骨折後は特に積極的な治療・管理が必要です。

骨粗しょう症は男性もなりますか?

なります。男性の骨粗しょう症は女性より少ないですが、70歳以上では増加します。長期ステロイド使用・飲酒・喫煙の習慣がある方はリスクが高く、男性でも骨密度検査が推奨されます。

宮崎市で骨粗しょう症・骨折予防の訪問看護に対応していますか?

はい。OURは骨粗しょう症の注射管理・転倒予防リハビリ(PT/OT在籍)・骨折後の在宅リハビリに対応しています。「薬の管理が不安」「転倒が怖い」という段階からご相談ください。宮崎市全域・国富町・高岡町・綾町に対応しています。


まとめ

  • 骨粗しょう症は症状なく進行し、骨折してから発見されることが多い。閉経後の女性・70歳以上は定期検査を
  • 大腿骨頸部骨折は折れてから1年以内の死亡率が高く、在宅生活の継続に最大の影響を与える
  • 治療の3本柱は「薬(内服・注射)」「栄養(カルシウム・ビタミンD)」「運動(荷重運動)」
  • 6か月に1回のプラリア注射は訪問看護師が在宅で対応可能
  • OURはPT/OT在籍で骨粗しょう症管理・転倒予防・骨折後リハビリを一貫して支援する

参考文献一覧

この記事を監修した人

OUR
TEAM

OUR訪問看護ステーション

看護・リハビリチーム

看護師7名・理学療法士1名・作業療法士3名 / 宮崎市

宮崎市を中心に24時間・365日の訪問看護を提供。在宅透析・人工呼吸器・CV管理などの高度医療処置から生活期リハビリまで対応。「あなたらしさをともにつくる」を理念に、認定作業療法士・中田富久が代表を務め、医師・ケアマネジャーと連携し利用者一人ひとりの在宅生活を支援している。帝人ファーマ「みんなの訪問看護アワード2026」大賞受賞。

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